今週は、先週起こった、ノードストリーム爆発事件はアメリカの仕業なんですという話しがあちらこちらでよく語られた。
暴露記事を書いたシーモア・ハーシュ氏は、ドイツの雑誌?のインタビューを受け、また、アメリカでは、主流メディアではないがそれなりに有名なサイト「デモクラシー・ナウ」にも出演した。
すると、1日経ってyoutubeがその動画をログインしないと見れません、の仕様にし、もちろん騒ぎとなり、Democracy Now!の方が自分のホームページで視聴できるようにして対応(対抗?)。でも今見るとyoutubeでまた見られるようになってる。
Reporter Seymour Hersh on "How America Took Out the Nord Stream Pipeline": Exclusive TV Interview
ここらへんはリベラルメディア関係者内の闘争があるんだろうなぁとか思ってみてる。
Democracy Now!はごった煮状態で、強烈にヘンなプロパガンダ屋さんから、そうでもないのもあるって感じで推移している(もちろん私の判断だが)。
しかし、この一連のロシア問題については、結構重要な役割を果たしたサイトだと言っていいでしょう。2014年にキエフでヌーランド、バイデンらの暴力クーデターが発生した時、最初からこれは米国によるクーデターである、大変なことが起こったとオバマ政権を批判した、スティーヴン・コーエン氏を出した数少ない、超マイノリティーのサイト。司会のエイミー・グッドマンが困りっぱなしだった。
■ ロシア、NS2問題を国連に持って行く
で、ノードストリーム2の爆破は、同盟国ドイツに対する攻撃であると共に、巨額の資産を投入したロシアの資産への攻撃でもある。両者ともに民の生活と民間経済活動の充実のためにこのような大きなインフラストラクチャーを作ったわけですが、それを軍事力で爆破した人々がいた。
このような人々はテロリストとでも戦争行為者とでも呼ばれるべきで、ドイツかロシアのいずれかが、かくなる上は報復だ!と爆破した人々の重要資産を爆破するという選択肢もなくはない。
アメリカを相手にするのもいいが、アメリカと共に行為して、ドル箱の天然ガス利益をゲットした憎き共犯者ノルウェーをターゲットにするのも悪くない。ドイツがノルウェー・ポーランド間に敷設したパイプラインを爆破するのが最も簡便で、そして安上がりではないかとも思われる。
もちろん、ロシアが同パイプラインとポーランドに作られたLNG施設など、ノードストリーム2の敷設費用分と将来の営業利益(いわゆる得べかりし利益)分を損賠賠償として、ノルウェー関連資産を徹底的に接種する、歯向かうなら爆破だ、というのが映画的には大変好ましいが(笑)バルト海沿岸部が広範囲に丸裸になりそうではある。
だがしかし、ロシアは大変穏やかなことに、このような重要資産の爆破は適切に調査されるべきであると声を上げる方を選んでいる。中国も同趣旨で何度も発言してる。
そしてロシア外務省は、この問題を国連安保理に持って行くことを決定し、来週22~24日に討議される模様。
UNSC to vote on draft resolution on Nord Stream sabotage on Feb 22-24 — Russian diplomat
現段階では国連周辺での噂に過ぎないけど、弁護士から成る委員会を設置するよう議案に盛り込もうといているのではないのか、という情報もある模様。
つまり、非難合戦の後、調査を求めると決議したって、EUとかドイツがすっとぼけたらそれまでなので、委員会を設置して是が非でも調査しないわけにはいかないという体制を作ろうとしているのだろうか。
良いアイデアだが、犯人と目されるあの国は狂人集団を国連に詰めさせる戦法を取って長いので、どうなることか。あはははは。
現在の米国の国連大使は、サマンサ・パワーほどの気印でも、ニッキー・ヘイリーのような、見たこともないほどのパーというタイプではないようではあるが(あんな人たちが滅多にいないのは人類にとって幸福だが)、さりとて、素っ頓狂でない保証はまったくないので、何かまた「見もの」になるのか。
また頑張らないとならない、ロシア国連大使のネベンジャさん。
■ ロシア帝国周辺ユダヤ人
コーエン氏は、その後もウクライナの傀儡政権の行方を心配して、活動されていたが、惜しくも2020年9月に亡くなった。
非常に重要な鍵を見ていた人の1人なんじゃないかなと私は思っている。それはつまり、一部の在米ユダヤ人集団のこと。コーエン氏自身も祖父母の代にリトアニアから移民した人。
今回大きな話題となっている、シーモア・ハーシュ氏も、リトアニアとポーランドからの移民の息子。wikiを見ると、コーエン氏とほぼ同世代(1938年生まれ、1937年生まれ)。
他方で、ビクトリア・ヌーランドの夫として名高いロバート・ケーガンの父親は、リトアニア生まれのユダヤ人。この一族はロシア、ソ連を貶めることで飯を食って、官の側に潜りこんで権力を持っていったって感じ。
新保守主義のゴッドファーザーと言われているアーヴィング・クリストルも、東欧出身のユダヤ人のせがれ。(どこを見ても東欧と書いてあるが、そんな国はないわけで、どこの人なんだろう?)
大雑把にいえば、ロシア帝国内およびその周辺のユダヤ人がアメリカに移住して出来た集団というのは、この100年間にアメリカに移住してロシアを破壊することを専業とする人たちを多数輩出していると言って悪いことはなさそうだ、というのが私の見解なんですが、巷間言われているような、ポグロム被害があったが故に全員恨んでいる、全員反ロシアだというのは必ずしも本当ではないと思う。
その中にも派があって、クリストルみたいに思想語りから仲間を作って政権近くに入って行った権力奪取型から世界制覇目標になる人もいれば、その仲間とはいえヌーランドみたいな基地外派もいれば、もうそういう時代じゃないだろう派もいるように見える。
しかし、いずれにしても、ちょっとなんかいくらなんでも多すぎだろ、この集団と誰しも思うところ。
■ アメリカなわけだが
前にも、アメリカの政治の中に多数現れるロシア帝国周辺の人たちの話しを書いたことがあった。
ロシア系ユダヤ系ドイツ系:アメリカのID問題でもある
ロシア帝国周辺民もいるし、戦後の政治で謎なほどの影響力を持ち続けたキッシンジャー(ドイツ人)、見るのも不気味なブレジンスキー(ポーランド人)が、両者ともに結局のところ対ロシア(ソ連)の政策に深く関わっていたりもする。
つまり、全体のアメリカからすれば、圧倒的に不釣り合いに、ロシアに絡んだ人たちがとても大きな声を持っているのが戦後のどこかからのアメリカの政治だと言えると思うわけです。
で、この状況って、よく考えてみる間でもなく、アメリカ人でロシア周辺に何の関係もない生まれ育ちの人たちからしたら、この偏りって何?と不満に思うにきまってる状況でしょう。
<中略>
ということで、もういい加減、アメリカは、欧州東部から足を洗った方がいいと思うな。ドイツ系種族の東方拡大願望に付き合うのは止めたらいいと言ってもいい。この外交方針を続けていると、アメリカがどんな国なのかがわからなくなる。
と、私は2020年に書いたわけですが、ここからさらに突っ込んで、ウクライナで戦争をするところまで来たんだなぁと感慨深い。
間にトランプがいるけど、トランプも、トランプに大金を投じていると言われてた大富豪のシェルドン・アデルソンはウクライナとリトアニアのユダヤ人の家系、マブダチと思しきネタニヤフはワルシャワのユダヤ人なので、こっちも無関係では全然ない。
これは一体何なんでしょうと、多くのアメリカ合衆国国民が、ウクライナに巨額の金を突っ込んで核戦争も辞さずといってる自国の国務省だのペンタゴンに呆れるのもまったく無理はない。
アメリカ人としてのアイデンティティーが堅固である人ほど、こんなもの止めるべきだと思ってると言っても大げさではない気がする。
■ 寡頭支配
とはいえ、やたらにユダヤ、ユダヤが見えるもので、ここで、主に右派が言い散らかすように、これはユダヤの問題だ、すべてはユダヤの企みみたいなインチキに付き合うこともできない。
例えばキッシンジャーもブレジンスキーも、ロックフェラーの家臣だといわれる存在であって、逆ではない。
ロシア帝国周りでない、ポーランド系のユダヤ人集団というのも独自の力を持っているだろうとは思うし、イスラエルとの関係からも政治に食い込んだ集団で、かつ金がある集団として強いかもしれない(例えば、シカゴ・マーカンタイル取引所のレオ・メラメドとか)が、それがいかほどなのか、よくわからない。
有力財閥といわれるロックフェラー、モルガン、メロン、デュポン、カーネギー等々の一族はどんな力を持っているのか、何を話し合っていたものやら、いるものやら、誰も本当にはよくわからない。
アメリカのエリート層には、ダラス兄弟とか、ブッシュ一族、ジョン・J・マクロイ、などなど、明白にナチを支援しつつ、どうしてこんなことが出来るのかと思うような大きく政治を動かした人たちもいる。
また、昔の戦争省の人々など、どういう力関係がどんな人たちによって統治されているのか本当にはよくわからない一群もいる。
(「戦争省」とはUnited States Department of Warのことで、この役所は1789年から1947年まで存在している。どう読んでも「戦争省」なわけだが、日本ではなぜだか「合衆国旧陸軍省」とかいう訳語をあててる。)
ヨーロッパも、やたらにロスチャ、ロスチャが有名ですが、今もってジャーディン・マセソン関係者は有力者なのに名前が上がらないのはおかしいし、「汎ヨーロッパ・ピクニック」を仕掛けたのはハプルブルク家の当主だと言う話しなんだが、なんであんなことをしてよかったのでしょう?
そうそう、ユダヤというのならインドとかイラクのユダヤネットワークの方に目が向かないのはとても不思議。
などなど考えてくると、東欧系をあまり選択しないようにしてなんとかアメリカらしいアメリカといったところで、アメリカとは、というよりアメリカ覇権とは何だったのだろうという疑問に突き当たるね。
まぁそういうのも含めて、アメリカのみならず、その構成物となってるらしい西側集団は、これまで、自分は高みに立って、なんでそうなったのかわからないスキームに暮らしているのに「私たちは民主主義よ」などといい、その他世界を食い物を見るようにあれこれ言い散らかしていたわけだが、今度は自分たちは一体どんなスキームで統治されているのか、このままでいいのか、よくないならどうするのかを考える番になっていくのじゃなかろうか。
知力&パワーのプーチンさんは世界の希望
トランプさんは、在日米軍撤退させるとか言ってたけど、いつまで待ってもな~んも変化なし・米国内はカオス状態・・・・もう2年も3年も待てない感じ・・このまま,us 風船で自滅してもいいね、euも。
日本国内は、満州国勢力 電通 統一教会 皇室 経済界 医療業界 政界 & 国民生活総崩れ
・・・日本人はガラガラポンして地味に再スタートできたらいいね・・その時はbricsに入れてもらって
僕は戦うも逃げるも、戦争に反対するも賛成するも人それぞれで良いだろうと思いますが、石井さんのコメントみたいに「西側と口が利けるノイジーマイノリティー」ばかりが出されるのではないかという心配もあります。
西側陣営こそ文明開化だと思ってしまうのでしよう!
それは人種でなはく、民族であるとの認識が一般的ですが、そのバラエティーを考えると、同一民族として一括りにできないと思っています。私としては、「ユダヤ教」を核とした宗教グループとして定義した方がより正確なのではないかと思っています。
ここでは、その宗教グループを便宜上「ユダヤ人」としておきます。
ブログ主さんがこれをアメリカのID問題と看破されたのは、流石の慧眼。
この場合、おっしゃる通り、アメリカの政治経済(そして文化)の中心には必ずロシア帝国周辺出身がユダヤ人がいます。よくも悪しくも彼らの言論がアメリカを動かしていると言っても過言ではありません。(ワシントンも何故か本人ではなく配偶者がユダヤ人というケースが異常に多いですよね。トランプの娘婿、カマラハリスとか、ケリーとか。シリコンバレーも、エンジニアはアジア系が大多数であるのに対し、オーナー、経営者、役員クラスになるとユダヤ人が非常に多い。)
この人口比とはかけ離れた圧倒的な存在感が、時として攻撃の的になっていることは否めません。
私としては、この突出した存在感が何から来るのだろうといつも思っています。
ちなみに、卑近な例で恐縮ですが、子供が通っていた学校の教育委員会のチェア、同じく子供にやらせていた競技スポーツの全米組織の地域のチェア、オフィスと以前借りていた家の大家、全てユダヤ人(アシュケナージ)でした。知人のユダヤ人は、この地域の弁護士会のトップになりました。(ちなみにこの弁護士、東欧の某国にソロスのNGOのボランティアで派遣されたのですが、現地で唾を吐かれ、早々に逃げ帰ったという逸話あり。)
生活の要所要所を押さえられていて、敵に回すと怖いというのが、私の生活体験からくる教訓です。余談です。