バンデラ主義者のウクライナを庇って、西側各国は、自分たちの経済体制そのものをぶち壊すがごとき行動に出ている。すごいね、これは。
で、それはまぁそれとして、この話は、どこまで行っても、西側は総体として、バンデラ主義者というウクライナにおけるナチス賛美者をウクライナ全体を代表する者として押し付けている、というかなり根本の問題を回避して語ることはできない。
アメリカ人たちが、NATOの東方拡大こそ問題で、それを放置したからこうなったという視点から事態の回収を図るのは良い手だと思う。あまりにもヘドロなところを脇に置けるから。
だがしかし、どうなんでしょうか。できるんでしょうか。
ウクライナの政権はそもそもステファン・バンデラを賛美する人たちを西側が支援して作った政権。2014年のクーデターだけでなく、その前のオレンジ革命の時からこれは知られている。
そして、毎年なにかしら顕彰のための行事が行われているので、全然隠れてない。本人たちは堂々としているのに、西側メディアが無視しているだけ。それでも味方なの?(笑)
Hundreds of people march through #Kiev in a torchlight procession in honor of the 113th anniversary since the birth of nationalist leader Stepan #Bandera pic.twitter.com/ARnj6flF22
— RT (@RT_com) January 2, 2022
ウクライナ:バンデラ顕彰、イギリス:ブレアに爵位
また、2014年までの顛末は、オリバー・ストーン、ロバート・ペリーが映画にもした。
「UKRAINE ON FIRE」with オリバー・ストーン
問題は、過激な主張もさることながら、バンデラを顕彰したい人たちというのはナチ時代からずっと引きずってる集団の志向であって、ウクライナの大半の地域のそれであったことは未だかつてないというところ。
概ね、この図の左端の黄色のところのそのまた一部が極端に、ナチを賛美して、ソ連/ロシアを呪っていた。別の言い方をすれば、赤いところの人たちにとっては、お前は何を言っているんだ状態だったし今もそう。
全体としては、左側から来るドイツ人のナチスがソ連の欧州分全体をまんべんなく殺して歩いた中で被害を受け、右側から来るソ連赤軍がスターリングラードで勝って以降順々に東から西へと街を解放していった中にあってその解放を解放として、やれやれ、と思った人々の子孫の方が断然多い。
考えてみても、ドイツ人は別にウクライナ人をかわいがろうと思って出てきたわけではなく、スラブ人は劣等人種なので優秀なドイツ人が管理する、だからお前ら死ねという行動を取ってるわけだから、その手先となったバンデラ的人々に多数がなつくわけもなかった。
近隣で、例えば、アインザッツグルッペン(移動殺人部隊)のような人たちによって、兄弟姉妹が殺されている中で、その侵入を歓迎するナチの手先を一体誰が好きになるんだよ、というお話。
ドイツ、ソ連軍捕虜の記録をロシアに渡す&産業的大規模殺人
「ホロコースト」犠牲者の4割はソ連市民
ではなぜそのバンデラの一群が生き延びたのかといえば、逃げたから。
戦犯を逃れた人々が多数いて、その人たちがドイツやらカナダ、アメリカへと移住して、そっちでさらにハイパー反ロシアとなり、かつ、政治集団化して、アメリカやイギリスの政治の中に入った。
アメリカが「許した」731部隊とナチ残党
また、ハンガリーあたりから見ると、ナチ周辺の残党もまた、戦犯を逃れていることがわかる。
1945年2月13日、ブタペストついに陥落
■ 開けられるんだろうか
といったことを、これまでの8年ぐらいの間調べたり、考えたりしてきたわけですが、今般の、アメリカというよりヨーロッパ各国のロシアに対する憎悪を見るに、いやぁ、ナチは生きていたってホントだったんだなとあっけに取られている。
ウクライナにおけるバンデラ主義というのは、イスラム世界におけるイスラム過激派と同じ仕様だと思う。その地その地で敵を作って、傭兵集団に人殺しのための「大義」を作るための教説の1つ。
そして、金持ち国家群から武器が調達され、お給金が支払われる。この支払いのためにも、NATOに入れる、みたいな仕掛けが必要。そうしないと欧州各国も米も継続的に税金を確保できないから。
■ 結構長い
そもそも、NATOという軍事組織をロシア圏内に潜り込ませて、その地域(ウクライナ)をぐだぐだにしていくというのは、既に、対ロシアの戦争行為をしていたということ。
だから、2008年のブカレスト・サミットから始まったわけではなかった。ソ連解体直後から、NATOに入れる、みたいな話があったらしい。スコット・リッターが最近の動画で言ってた。ウクライナにあったソ連製兵器を中東に横流しする動きがあったんだそうだ。なるほどな、って感じがした。
そういえば、シリアにISを送り込んで騒乱を起こした時にも、東欧諸国がじぶんんちにあったソ連製兵器を送り込んでた。東欧諸国の中には武器製造能力があるところもあるので、そこらへんは秘密の兵器庫だろうという話は前からある。
要するに、アフガニスタンでのムジャヒディーン作戦以来のこの50年というのは、バルト海からアラビア海、アフガニスタン、といった広い地域で騒乱を起こして、「新世界秩序」作りに励み、その過程で現地人は不要なので殺してました、みたいな時代だったと思えばいいのか。
あさましいことこの上ないし、現地人は不要なので殺してしまうか、戦争の道具に使う、という作戦の方向性そのものが、まさしくナチやんか、としか言いようがない。
そういうわけで、この状況の犠牲の1つとなった、シリアのアサド大統領が、今般のウクライナでの出来事に対してこう来るのは当然。
また、西側諸国は、シリアとウクライナのみならず世界の様々な国で、汚い手法でテロリストを支援しているのだから、人々をコントロールすることを目的とした政策の結果としての混乱と流血の結果は、西側諸国が負うものである、とも述べた。
そして、中国とインドという大人数の国が、西側のトークに歩調を合わせようとしないし、ブラジル、パキスタンetc.もそんな感じ。今日は、北朝鮮がアメリカを非難してた。
North Korea weighs in on Ukraine
安全保障に対するロシアの正統な懸念をまったく考慮しなかかった西側悪いだろ、という判断。キーワードは、legitimate security concerns(安全保障に対する正統な懸念)ですね。これは良い入り口。
■ 崩壊?
で、西側の報道だけ見ていると、ウクライナ人の必死の抵抗でロシアが負けそう、みたいな感じになってみたり、巨大な金融制裁でロシアが倒れる、ロシア崩壊、ロシア崩壊といった感じが喜ばれているようだ。
崩壊ってのがどんなものなのかにもよるけど、一般に西側が希望しているのは、エリティン時代のロシアでしょ? 勝手に入り込んで行政体をコントロールして、恰好だけ独立国にしておく、というやつ。だけど、一体どうやったらここからロシアにエリティンが生まれるの?
また、言うまでもなく世界で最もアウタルキーに近いと言われるロシアが、どうして金融システムの不調で崩壊するのかは、私の理解の及ぶところではない。
金持ち国家群がこぞって金融政策でロシアを崩す、とか言っても、思えば、通貨安でトルコが崩壊してないのにどうしてロシアが崩壊するの? トルコはエネルギー、食糧を買う必要があるから大変だが、ロシアはそれらの供給元。
現実の効果よりも騒ぎを作って、バンクランなどから国内を混乱させて、カラー革命路線へ、と考えているのかなとも思う。
■ 脱軍事化・脱ナチ化
あと、アメリカ議会が武器支援決定とか、ドイツがオランダがベルギーがウクライナに武器を送る、金を送るとかいう話も大きく取り上げられているけど、その武器は届くの?
ウクライナ上空はロシア軍が支配しているという状況をもっと真面目に考慮に入れた方がいいんじゃなろうか。
今般の特殊作戦の目標は、ウクライナの脱軍事化と脱ナチ化である、と言われる中で、わざわざ武器を持ち込もうとすれば、持ち込めたとしても、単純に、諸々の西側支援の武器と同様、破壊されるだけでしょう。
「脱ナチ化」の方は、バンデラ主義者が占拠していた報道機関などの方向性が変わって、キエフその他の大都市で、こういう普通のことが言えるようになることが1つの重要な成果となるでしょう。
ウクライナ軍の軍人の皆さん!
— 駐日ロシア連邦大使館 (@RusEmbassyJ) February 24, 2022
尊敬する同志の皆さん!
皆さんの父、祖父、曾祖父がナチスと戦い私たち共通の祖国を守ったのは、今日ネオナチに政権を掌握させるためではありません
皆さんが忠誠の誓いを立てたのは🇺🇦国民に対してであって、🇺🇦を略奪し🇺🇦国民を愚弄する反国民政権に対してではありません. pic.twitter.com/j8GZtMww8E
その場合、キエフの傀儡政権につく市民は激減することが見込まれる。
ゼレンスキーは、囚人に武器を持たせ始めたり、ウクライナを守る世界同盟を作るので外国人の兵を歓迎する、とか言ってるので、これはつまり、国内に予備的な支持がないということを表しているんじゃないの?
Zelensky invites foreigners to fight for Ukraine
ということで、今日はベラルーシで、ロシアとウクライナの代表団が会合することになった。3兄弟の会合ですね。
多分、徹底抗戦を叫ぶと逆にウクライナ国内勢力に倒される確率が高まることを懸念して、ゼレンスキー政権は会合に出る方を取ったんじゃないかと思う。
ロシアは、戦略目標を達成して外国勢力を除外したら、その先はナチを除くウクライナ人たちが納得するまで話し合える環境を設定する、みたいなことを考えてるんじゃなかろうか。そしてまた喧嘩になる(笑)。でも、これしかないでしょう。
だからこそ、ナチ以外のウクライナ人は我々の敵ではない、という態度を軍に徹底させて、軍事施設以外を破壊しない、投降しやすい環境を作る、市民を盾にする戦法の奴らから解放するために安全な逃げ道回廊を作る、みたいなことを地味にやってる。ソ連が破壊しきれなかったバンデラ主義者の解消、分離、みたいな長い課題なので、どこまでできるものだかわかりませんが。
アメリカの議員らやマクロン大統領が、プーチン大統領の精神異常説を唱え始めて、それに日本のネットユーザーらまでもが同調し始めているようです。
内容の真偽は実際にプーチン氏に会った人しかわからないのでしょうが、それにしても情報源が、まさに今ロシアと敵対関係にある国の関係者らだという時点で、一歩引いて検討する姿勢を持つ必要があると思うのですが。
今回の件がそうなのか分かりませんが、欧米のプロパガンダは湾岸戦争やコソヴォ紛争、イラク戦争で実証済みですから。
(ミロシェビッチ元大統領を有罪とする証拠がなかなか見つからずに裁判が長引いたこと、彼の死去後に実質無罪となったことなど、日本ではほとんど報道されていませんね)
(1)中国は、各国の主権・領土の保全を尊重・保障し、国連憲章の趣旨・原則を順守するよう求める。この立場は一貫して明確で、ウクライナ問題についても同様に適用される。
(2)中国は、共通の、包括的、協力的で持続可能な安全保障観を提唱する。一国の安全は他国の安全を代償としてはならず、地域の安全保障は軍事ブロックの強化や拡張によって保障されるべきではない。冷戦思考は完全に捨てなければならない。各国の安全保障に関する合理的な関心は尊重されるべきだ。NATOが5度にわたって東方に拡大している状況下で、ロシアの安全保障に関する正当な要求を重視し、適切に解決すべきだ。
(3)中国は、ウクライナ問題の推移を一貫して注視しており、現在の状況はわれわれにとって目にしたくないものだ。当面の急務は各関係者が自制し、ウクライナの情勢が悪化してコントロールを失う事態を避けることだ。一般の人々の生命・財産の安全は確実に保障されなければならず、特に大規模な人道危機の発生を防がなければならない。
(4)中国は、ウクライナ危機の平和的解決に資するすべての外交努力を支持し、激励する。中国は、ロシアとウクライナが早期に直接対話・交渉を行うことを歓迎する。ウクライナ問題の推移には複雑な歴史的経緯がある。ウクライナは東西交流の架け橋で、大国間の対立の前線にしてはならない。また、中国は、欧州とロシアが欧州の安全保障問題について対等な対話を行い、安全保障は不可分という理念を堅持し、均衡が取れ効果的で持続可能な欧州の安全保障メカニズムを形成することを支持する。
(5)中国は、国連安全保障理事会がウクライナ問題解決において建設的役割を発揮し、地域の平和と安定、各国の安全保障が重視されるべきと認識している。安保理が取るべきは、緊張した情勢をさらにエスカレートさせることではなく、外交的解決の推進に寄与する行動だ。この点に鑑みて、中国は、安保理決議において国連憲章第7章により授権される武力行使や制裁について引用することには一貫して不賛成だ。
以上
王外相とラブロフ外相、一緒にいる時、とても楽しそうですね。
私にとって、世界一価値ある通貨はルーブルです
ね。金、資源、食料、軍事力の裏付けがある。次が人民元。人口、工業力、軍事力、歴史があるので世界に発信する文化の力もある。
もちろんナチやバンデラ、ネオナチについての言及はないわけだが、西側のいじめっ子体制を少しでも改めるきっかけになったらいいなぁと感じた。
ナチの一番の被害者は、ユダヤ人、その安住の地として建国されたはずのイスラエル。だとしたら、なぜ、ネオナチを権力基盤とするキエフを支持できるのか。
真っ先に、モスクワに飛び、ナチ掃討で共闘すべきではないか。
ネオナチの担いだ大統領がユダヤ系。しかも、ウクライナ語が話せるようになったのが中年になってからという、なんちゃってウクライナ人。コロモイスキーはイスラエル国籍。ネオナチと手を組むユダヤ人、なぜ、宿敵のはずの相手と手を組めるのか。
この疑問に対する明確な答えが見出せないところに、欺瞞が隠されていると思う。
ブログ主さんのご指摘は、この事なのだと思います。大義名分など、何でも良い。反共産主義でも、シオニズムでも、反独裁でも。利用する相手は何だっていい。ISISでも、バンデラでも。でなければ、イスラエルがウクライナを支持する、このねじれを説明できません。
2014年に何が起こったか、ウクライナ政府の暴力装置の実態、そのバックに何があるのかに一切触れることなく、一方的に反ロシアを喧伝するメディア、(特に日本の)報道人としての矜持はないのか。それともただ単にバカなのか。
プーチンの言う、ウクライナの非武装化、中立化にどんな問題があるんっていうんだ。言ってみろ!
私もそれが全く気持ち悪い疑問としてあります。
裏の裏には更なる闇の…なんて陰謀論を持ち出したくなってきます。
最近ツイッターで知ったのですが、これ知りませんでした。
↓
2015年のネタニヤフ首相の発言。
「ヒトラーは本当はユダヤ人を殺したくなかったのに、イスラム教徒に唆されて虐殺に手を染めてしまった」
httphttps://www.youtube.com/watch?v=f9HmkRYlVZw
ますます気持ち悪い。
https://www.bitchute.com/video/PG3ZmD3TkfSc/