西側のおバカさんたちによる、ベラルーシ&黒海での春の大攻勢が失敗に終わったことは前から書いてますが、その結果として、
バイデンがプーチンに会談を申し入れ、そして、同時に国務省のブリンケンがウクライナに飛んで、どうやらNATO入りとか言う話は(今は)ない、ない、と話を整理しているようだ、という噂が流れていた。
昨日、バイデンがNATOの会合の後の記者会見でウクライナのNATO入りはどうですかと聞かれて答えた答えは、噂を裏付けているようだ。
President Biden on Ukraine joining NATO: "Depends on whether they meet the criteria. The fact is they still have to clean up corruption...school’s out on that question."
— CSPAN (@cspan) June 14, 2021
Full video here: https://t.co/t8w4dxicaB pic.twitter.com/RVu9ytYFMK
バイデンが言うには、
ウクライナはNATO加盟までいろいろ基準を満たす必要があり、
汚職を片付けないとならない
これ以上いうことないよ(so school is out on that question)
それに、NATOの加盟は、同盟国が決めることで俺が決めることじゃない
だそうです。
まぁ、2014年あたりでもそうだったわけですよ、バイデン爺さんといったところ。
お前こそクーデターの張本人の1人やろ、とみんなして大爆笑してやったらよかったのにね。
2014年ウクライナでクーデーターを仕掛けたバイデン
さらにいえば、誰がその汚職を主導したと思ってんねん、というのもあるよなぁ、ほんと。確かにウクライナのローカルのオリガルヒが一番の問題だけど、それと取引しまくってた、アメリカの政治家、ドイツの政治家たちの責任はどこにあるねん、というお話。
そして、この7年の間に、ウクライナの騒乱は、ロシアのウクライナ侵略から始まったなどという、嘘八百をメディアを通して言い募った結果、米国内およびその属国内にはこれを信じる多数の人たちがいる。
ロシアがソチ五輪のために動けない中、ニューヨークタイムスなどが扇動してウクライナで群衆が集まり、次第に暴力的になり、
スパイナーが入り込んで騒乱となり、その最中一国の正式な大統領を暗殺しようとする事態が起こり、
さらに、こういう人たちが街を徘徊し、ウクライナで普通のことを言おうとした政治家をはじめとする人々は通りで撃たれ、職を追われと、さんざんな目にあった。
今見るウクライナが馬鹿ばっかりだからといって、最初っから最後まであんな人たちしかいなかったわけではない。多くの勇気ある人々が殺された結果としてああなったところを忘れてはいかんでしょう。
また、ウクライナのネオナチだけを指弾するのも間違ってる。これは、大統領補佐官、駐ウクライナの米国大使が直接に関わった一件なのだから、米国国務省によるクーデターならびに殺人および殺人教唆こそ事件とされるべき。
ヌーランドとピアット大使は最近どうしてるんでしょうか?
他方で、米国+属国のゾーン以外では、米国謹製プロパガンダはそれほど信じられていない。ロシア周りでは、まったく信じられていないし、属国内でも、欧州東部などではメディアが嘘派だとしても、まだまだ余裕で3割ぐらいはこの嘘を知っているものと思える。特にドイツはそう。
この状況をどうするつもりなのか知らないですが、ネオコン族とリベラル介入派にやられまくったアメリカの現在は実にまったくカッコ悪い。
■ オバマ:メディアが悪い
直接関係はないと思うけど、その頃オバマは、アメリカの国内世論が2分しているのはメディアのせい、みたいなことを言っている模様。
つまり、Foxを見てる人とNYTを見ている人が別のリアリティーを持っちゃってる状況を指して、メディアが悪いと言ってるようだ。
It’s not us, it’s you: Obama blames MSM and social media for Americans retreating to echo chambers
まぁ、オバマの責任問題を棚上げにしておいていえば、実際それはそうだと思う。
アメリカのエスタブは、左右を作って偽の競合をさせながら、二大政党制ってダイナミック、みたいなことを宣伝してきたわけでしょ。だけど、いろいろ利害がかち合う中で、左右が歯止めなく適当なことを言うようになって、政治家もまたそれにのっかって選挙をするから、さらにその傾向に拍車がかかり、現在もう、アメリカの政治言論は見るも無残になっている。
こんなこと、一朝一夕で出来上がったわけではないから、一朝一夕で治ることもないでしょう。深刻な病は続く。
残りの世界では、いかに属国といえども、多少なりとも正常な世論を持ちたいと思うのなら、アメリカの政治言論から離れる、少なくとも控えめに見る、一緒に頭っから信じ込まないといった態度が求められるでしょう。