コロナ騒ぎは、アメリカと西欧州の騒ぎが突出しておかしいと思う。
確かにイタリアをはじめとする西欧州の感染者数が大きいからではあるだろうけど、それにしたって、やたらに、これは戦争だ、これはウィルスとの戦争だといいつつ、外出を禁じ、集会を禁じ、街に軍を投入している様は、一体何がしたいのだろうと不思議なものでも見る思いだ。
ここから、彼らは何か企んでいるのに相違ない、と考えてみたりもするけど、でもなんかしょせんは浅知恵って気がしてしようがない。
さらに、浅ましいのは、イランに対する制裁を解除しないどころか、これでイランの民生がさらに危機的になると喜んでいるアメリカの高官やら政治家が本当にいるという事実。
ついでにいえば、先週また新たに制裁を課してる始末。
こういうことをするのは、こういう機会だからとイラン向けに何か売ろうとする国が出ることを見越して制限してるんだと思うな。アメリカの制裁は医薬品を全面的に対象としてるわけではない、という人がいるかもしれないけど、アメリカの制裁は、最終的には金融制裁なわけ。だから、イラン向けに売ったことそのものをネタに後で難癖をつけられることを恐れて、多くの国が躊躇しちゃう、こういう恣意性が問題の本質。
今日、RTにスコット・リッターが書いていたけど、アメリカがやってることは、つまり大量殺人を目論んでいるのと同じだろう、ってことですよ。知りながらやってるんだから。
US hopes both sanctions & Covid-19 in Iran will force regime change. But it’s a MASS MURDER that will only strengthen Tehran govt
https://www.rt.com/op-ed/483680-iran-sanctions-coronavirus-us-murder/
実際問題、アメリカのクリントン、ブッシュ政権はこれをマジでやった政権として名高い。イラクのサダム・フセインを敵視する中、イラクに経済制裁を課して、医薬品が足らなくてイラクの子ども50万人が死んだと言われ、こんな制裁をやる必要があったのかと問われた、マデリン・オルブライトは、やる価値があったと言った。
アメリカの政権というのは代々そういう人たちで満ち満ちている。
不特定多数の人間がだいたいよく暮らせているといいな、みたいな漠然とした心理的措定というのが彼らには存在しないという意味で、全体に邪悪、既にカルトめいてる。マジで、成育歴に問題があるのではなかろうかとさえ思う。
■ 中露、エールの交換
と、しかし、もうそんなことはどうでもいいと思う。
邪悪集団に直ってくださいと言ったったところで、直るまで待ってたらこっちがおかしくなると思うのなら、そうでない道を行こうってのが、要するにロシアって感じでしょう。
そして、いろんな過去があって、さらにまたとてつもなくいろんな人たちがいる集団だとはいえ、今後の自分たちを考えたら、何もそんな道を行く理由はないよな、と改めて前を向こうとする中国。そして多分イランも頑張れそう、って感じではなかろうか。
そういうわけで、
ロシアと中国の首脳同士は、昨日電話会談して、コロナ対策の協力を含め、今後も協力関係を進めると宣言していた。
Telephone conversation with President of China Xi Jinping
http://en.kremlin.ru/events/president/news/63038
Xi, Putin discuss strengthening cooperation on fighting COVID-19 by phone
http://www.xinhuanet.com/english/2020-03/20/c_138897626.htm
クレムリンは淡々とした短い記述だけど、新華社の方が若干長くて、コロナだけではなくて、最近のロシアの政治改革についても言及してる。
習は、両国が感染症対策を戦う中、互いに密接に支援していたことは、新しい時代における中ロの高いレベルでの関係を示すものだと強調した。
Xi stressed that at the special moment when both countries are fighting against the epidemic, China and Russia have been supporting each other and cooperating closely, which has demonstrated the high level of China-Russia relations in the new era.
中国は、長持ちする平和と安定を達成するためにロシアが取っている重要な動きをしっかりと支援する。また、ロシアの人々はプーチンのリーダーシップの下、団結して前進し続け、自国の民族国家的な諸条件に適した開発の道筋に沿った形で新たな成果を生むだろうと中国は確信してる。
China, he said, firmly supports the important moves taken by Russia to achieve lasting peace and stability in the country, and is confident that under Putin's leadership, the Russian people will continue to forge ahead in unity and make new achievements along the development path that suits their country's national conditions.
ロシアにはロシアの生き方、やり方があり、中国には中国のやり方があるって話ですね。
これはつまり、リベラルデモクラシー原理主義者が夢見る世界統一は、あんたたちの空しい夢で終わりましたと中露首脳が言っているといったところでもありますね。
そもそも、各国、各地域にはそれぞれの発展史、いわば国家の成育歴があるわけ。
それを、みんな同じように、例えばアメリカが、例えばイギリスがやってるのと同じパスを辿ることがゴールみたいに思う人たちがいるとすれば(いるわけだが)、それはまったく迷惑な夢想を振りまいていることにしかならない。
ましてそのために爆弾を投げ込むなど、狂人の凶行でしかない。私たちの多くは目を覚ますべき。問題は安倍が馬鹿なことじゃない、問題は私たちの体制が一貫して狂人グループのサポーターだということだ。
■ おかしな人がおかしなことを言っている
どうでもいいんだが、でも、これは書いておこうと思う。
マジで、こんな糞なことを言ってるってのが、すごいわ、このナチ婆。
「第2次大戦以来の試練」 メルケル独首相が異例の演説―新型コロナ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031900329
Merkel calls coronavirus ‘greatest challenge since WWII’ in rare address urging German solidarity
https://www.rt.com/news/483451-merkel-address-germany-ww2/
よくこんなことが言えるよなと思いますね、ほんと。比べるのがそのそも間違ってる。90年代に意味不明に70日も空爆されて殺されたセルビアの人とか、それに対してドイツに責任が何もないと思ってるんだろうか?
実際、自分たちがしたことのデカさを一度たりとも見つめられなかったのがドイツだから仕方がないと言えば仕方がないんだろうけど(日本も同様)、第二次世界大戦の結果を認められず、悪いのはソ連という偽の結論を振りまくにあたって、西ドイツの果たした役割は、考えれば考えるほど巨大だった。
ベルリンの壁の崩壊:ナチ・リベ勃興の日
ナチ婆は、今般の騒ぎが第二次世界大戦以降最も大きな出来事だと捉えてるらしいけど、ヒトラーに抗したことをきっかけとして最終的に東ドイツについていった人たちの衝撃というのはこの人にとってはゼロインパクトなんでしょうね。彼らは、ナチ後継でしかない西ドイツを見ながら、失意のうちに死んでいったんだと思いますよ、実際。
その意味で、ドイツは同胞愛を語ることができない。その代わりに、EUをホームにしたつもりだったんだろうと思うけど、そこにもunityはなかった。
さらに、メルケルは第二次世界大戦に言及して、ドイツ国民に団結を呼びかけているようなのだが、そもそも、それって、ドイツ人にとって有効なの? だって、ナチと反ナチが反目したまま負けて、そのまま東西ドイツになってたんだよ?? ひょっとして、マジで、よくわかってないおばさんなのか? 多くの人はそんなはずはないって思ってると思うんだけど、私が思うに、この人って結局安倍晋三とペアだと思う。
ナチ婆は、まずは、オデッサに行って謝ってから何か言えよって感じ。
■ どうあれ75周年
どんな年であろうが、ともあれ今年は1945年に集結した「大祖国戦争」から75年。
ということで、ロシアにおいては、今年も5月9日はナチに勝利した「ビクトリーデー」であることに変わりはない模様。
数日前からTASSには特設セクションが出てる。
で、去年から話題になっていた、トランプはモスクワに行くのか問題は、トランプは行かないことになったと3月10日に発表されている。
その後10日経って、ロバート・オブライエン大統領補佐官を筆頭にアメリカの代表団は送ることになったと駐モスクワの米国大使から発表された模様。
US National Security Adviser O’Brien to head US delegation to Moscow on May 9
https://tass.com/world/1132405
まぁねぇ、実際問題現在の国際秩序はソ連とアメリカが勝って出来たものなのに、ナチ側に立って、悪いのはソ連でしたと言い出すことには自ずからリスクがあった。
それでも、ちょうど西ドイツが東ドイツを亡き者にしたように、ソ連を無視して英米だけが勝ったかのような話を作って(例:ノルマンジーが決定打、とか)、普及させてきた。だけど、ロシアが倒れなかったので、何をしてるんだお前、と言われちゃった、といったところだろうか。嘘って脆いのよ。
■ オマケ
通しで見てて思うのは、悪いのはソ連という冷戦時代をしきった発想のツケは思いもかけずブラックホール的に大きかったのかもしれない。様々な劣化を呼び込んでる。
■ オマケ2
中国は各国に医療品を送ったり、医者を送ったりしていることが報じられている。そのいちいちで、嫌がらせのような記事を書く、心の狭い、つか狂った西側メディアさんだったりはするわけだけど、ともあれその流れは確実に存在する。
ロシアは、地味にしてるけど、ウィルスのテストキットを13カ国に送り、それらは既に感染者の発見に役立ってる。近隣のユーラシア連合各国とイランと北朝鮮、ベネズエラ、エジプトあたりらしい。
Russia ships coronavirus testing equipment to 13 countries, including Iran and North Korea
https://www.rt.com/russia/483701-russia-ships-coronavirus-testing/
Russia delivers over 100,000 COVID-19 test kits to 13 states - officials
https://tass.com/russia/1133483
東西ドイツが統一された後だ。
女子の陸上100メートルで長身で金髪のドイツ選手が一位となった。
これほど美しい女性を陸上競技であまり見たことはない。
競技が終わってスタンドに向かって彼女が走っていた。
観客の一人が彼女にドイツ国旗を渡そうとした。
彼女をそれを見て受け取ろうとはしなかった。
彼女は東ドイツ出身の女性だ。
彼女がその時見せた表情を今も覚えている。
少し恥じらってそれから間をおいてドイツ国旗の前を
通り過ぎて行った。
彼女はその後ドイツでどういう扱い受けたのだろうか。
その時にドイツ統一の意味を初めて知った。
外出禁止令(自宅軟禁って正直に言えばよいものを、ご丁寧に、Shelter in Placeだって。笑っちゃう。)で、個人経営のビジネスがバタバタ倒産しそうで、解雇された人が失業保険申請に殺到してパンクしそうだっていうのに、このザマ。
https://www.cnbc.com/2020/03/20/coronavirus-controversy-stock-exchange-owner-defends-sales-by-ceo-loeffler.html
議員連中は、こんな不道徳者ばかりだし、検査キットもまともに自前で作れないし、できることと言ったら、紙幣の輪転機をグルグル回すことぐらい、衰退して当たり前だわ、この国。