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証拠がないことは無罪を意味しない by スポーツ調停裁判所

2018-02-14 00:10:52 | 欧州情勢複雑怪奇

一般に、証拠がなければ人は有罪にはならないものだ、と広く信じられている。

しかし、日本の安倍総理はじめとしたいくつかの政権は、サダム・フセインは無罪である証拠を提示できなかったから有罪だ論がまかり通っている。

これは多くの人が知っている通り、無いことを証明することは一般にできないため、まったく有効な議論とは認められない。

従って、うちの政権はなんとアホなのだと多くの人が言う。

さてしかし、このルールを破壊しているのは安倍ぴょんだけではなく、今般は、スポーツ調停裁判所のMatthieu Reebという人がRTのインタビューで発言した。

「国際オリンピック委員会(IOC)の義務は、この件に関与した選手たちがアンチドーピング規則違反であることを示すことでした。有罪の証拠を確立できないという事実は、選手の無罪が確立されたことを意味しません

“The duty of the IOC (International Olympic Committee) was to show that the athletes involved in this case were guilty of an anti-doping rule violation. The fact that you cannot establish the evidence of guilt does not mean that you have established the innocence of the athletes,” Reeb said in an exclusive interview with RT.

https://www.rt.com/sport/418615-cas-secretary-general-ioc/

 

だそうです。このページに動画があるんだけど、3:45あたりで、きっぱり断言してる。インタビュアーが、はぁ?と聞き返してるけど、そりゃそうなるでしょう。あははは。

‘ guilty until proven innocent ‘!!! This is a true face of western democracy!!!

とかいうコメントを拾ったけど、いやきっとそうなんだろうなぁと改めて思う。

無罪が立証されるまで有罪」 これがウェスタンデモクラシーの素顔よ!

 

いやしかし、こういう立場の人って、いくらぐらいお金をもらったらそういう恥ずかしい仕事ができるんだろうなぁと、そっちから誰かインタビューした方がいいと思う。いやほんと、笑える。

全体を聞くと、このReebさんがいいたいのは、これは特別なケースで俺は知らねーなんんだろうという気配は相当ある。やっぱガンはドーピング担当の組織と、そして最後にはオリンピック委員会IOCなんでしょうね。

IOCって純然たる営利事業で、その収益の非常に大きなボリュームは放映権。そしてその放映権を束ねてるのがアメリカのNBCとか、そこらへんをみんな理解している現在、もはやなんてか、スポーツというのは、こういう奴らが絡んだ見世物、すなわち相撲とかプロレスと同じで、興業だからなとインチキを余裕で楽しむか、でなければ、それはそれとして演技、実演を見て、自分にとって良いと思う選手を応援するといった楽しみ方しか残されていないと思う。

ロシアゲートといい、アメリカは一体どこに向かっているんだよといったところ。少なくともアメリカの主流メディアがかかわるとすべての物が岩になる、みたいな感じもする。

 

上のインタビューまでの経緯を手短にいえば、

ロシアが国ぐるみでドーピングをした、だからロシア選手は過去にさかのぼって有罪といった具合に、現在プレーしてる選手というより国ごと処罰しようとしたが、その中でいわゆる「クリーン」な選手は出場を認められる。

しかしそれでもまだ相当へんな判断をなされている(証拠がない)選手たちがスポーツ調停裁判所に訴える。

すると、スポーツ調停裁判所は、証拠不十分で何十人かのロシア選手に対するオリンピック委員会の判断を覆した。

が、結果的にオリンピック委員会は自己の決定を通して、39人の選手を出場停止にした。

 

旗がなくたって、なんかカッコいいロシア選手。オリンピックに出るような人に肥満してるとかやせ過ぎとかいう人はいないんだから、身体は絶対カッコいいわけで、飾りっ気なしがかえってカッコいいことになるんじゃんなかろか。

 


 


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2 コメント

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6,000 doses (石井)
2018-02-14 08:54:17
ロシアでもオリンピック好きの人が多く、テレビでは連日大きく取り上げられています。ドーピング検査で白にも拘わらず参加が認められなかった39人の中にはメダル有力候補が多く、「閉幕時ロシアのメダル獲得数が前回時に比べ激減した事を示し、ドーピング無しではロシアはこの程度だと言いたいからだろう」という人もいました。
開幕前のニュースとして話題になったのは、スウェーデンからの情報として、
https://sputniknews.com/olympics-2018-news/201802071061450903-norway-olympics-asthma-medicine/
https://www.rt.com/sport/418239-norwegian-olympic-skiing-asthma-diagnosed/
視聴者参加型の番組では、「今まではオリンピックには興味がなかったけども、今回、ノルウェイの喘息患者と我々のクリーンで健康な選手とどちらが強いか興味が湧き見てみる」という声がありました。
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ノルウェイの喘息患者 (ブログ主)
2018-02-15 15:45:16
石井さん、

ノルウェイの喘息患者の話は笑いごとじゃないんだけど笑ってしまいます。スェーデンのドキュメンタリーがかなり過激っぽいですね。

ロシア敵視でなんでも許されると各プレーヤーが思うと、各プレーヤー間が無法になり大げんかになるというメカニズムが面白い。
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