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トンガの噴火

2022-01-17 15:36:50 | 参考資料-それ以降
トンガの噴火はいやほんと、すごいことが起きたものだと驚いた。津波か否かの定義の問題を国民を巻き込んで混乱に結び付ける気象庁の頭の構造にも驚かされた。

ウェザーニュースに任せた方がよっぽど国民大衆にとっては好都合だと思う。理由は理由としてこれはあとで解析すべき人が解析しますが、しかし、今、皆さんにとっては、ちょっと大変なことになるかもしれませんから注意を怠らないでくださいね、という彼らのいつものアプローチこそ大多数向けの防災インターフェースとして優れている。

で、生きていてそう何度も体験できるものではない(したくない)ことが起こってて、それはそれで興味深い。いやほんと。

 


そっちの方の興味は興味として、社会的関心として、トンガの連絡が取れない、トンガの人々の情報が何日もなかったのは、これって本当なの??どうしてこんなのの?ほんとにこれしかできないの?と驚いている。トンガの人々はどうしているんでしょうか。

トンガは1970年代にイギリスから独立したので括りとしては英のコモンウェルスの仲間。だから、イギリス子分のオーストラリア、ニュージーランド、そしてそれだけでは足らないからと足し込まれた日本あたりが、ここらへんのある種のお当番なんだろうとは思う。だから、日本ではトンガに好意的なフォーカスをあててたんだろうな、などとも思ってる。島サミットとかやってたし。それはそれでいい。


ただ、この地域は核実験されまくってた場所でもあり、英米仏の隠れ家といったところ。そう簡単なところでもないでしょう、多分。現状は、それらヨーロッパ勢の対立は米が仕切ってるわけだから、米の裏庭というべきなのかもしれない。今回の火山のあたりも米機関が研究してたとオーストラリアABCのトンガ記事にあった。


(適当に拾った地図)



そして、中国も大使館を持っている。その他の国は殆どたいした交流がないと言っていいんじゃないかと思う。

そう思ってオーストラリアABCなどからニュースが出るかと見てたんだけど、今一本腰入ってんの、ねぇ?みたいな感じ。イギリスBBCもそう。彼らがこの間もっとも騒いでいたのはジョコビッチ問題とウクライナ。

それだけ手のほどこしようもないということなのだろうかと思ってみたり、しかし、何この淡泊な対応はと驚いてみたりしてる。


いずれにしても、この噴火の影響は、ピナツボ火山の噴火からの何年かと同じようなことになるんでしょう。ただ、南半球だから北半球への影響はピナツボとは異なるんだろうけど、でも全地球としてみた場合には食料とか資源の問題にまた1つ難問が来た、みたいになる可能性は高いんじゃないか。

マネーをいくら刷って石油にならないし、大豆になるのも何年か待たないとならないし、冷害があれば米は予想収量を取れない。どれだけ飛行機持ってても火山噴火には勝てない。ある意味時代を表してる気もする。


とか言っていたら、ようやくオーストラリア軍が哨戒機を出すらしい。

 


だがしかし、現地オーストラリアの記事には、災害だわ、大変よ、助けなきゃ、みたいなノリが見えない。見えないどころか、これは何なんだろうか・・・。

オーストラリアの外相が、トンガは今回の自然災害に際してオーストラリアに医療支援を求めてない、それはトンガの厳しいコロナ対策のためでこれによって救援が難しくなる、とか言ってる。

Foreign Minister Marise Payne said Tonga had not requested an Australian medical assistance team following the natural disaster.

She said Tonga's strict border measures implemented due to COVID could make it more difficult for international assistance to get on the ground. 



COVIDがこんなところに出てくるとは! そんな場合なの????

さらには、上の日テレの記事のオーストラリアの哨戒機も1機。様子を見に行った、みたいな話。航空機が危険なのはわかるとしても、船はどうなのだろう。また、衛星回線の電話とかどうなってるの?

いろいろと、どうなっているんだろうかと不思議な気持ちで注目してる。


■ オマケ

2019年2月の記事。この火山の島はNASAが研究材料にしてた。

トンガ沖にできた新しい島、NASAのチームが現地調査

火星探査に役に立つという趣旨らしい。

ってことは、人が行き、宇宙からも観測し、なにやかにややってても噴火の兆候はわからなかったということ? このチームからのコメントを見たい。


■ オマケ2

オーストラリアABC(国営放送)の最新の記事。

Australia and New Zealand send surveillance flights to assess damage from Tonga volcano eruption


あいかわらず、何かもたもたしている。全体として、噴火は海底火山だから、首都のある島とは離れていて、大部分のトンガの大部分のピーポーは大丈夫だ、という理解なのかなぁ・・・。

あんな噴火なのにぃ?と思ってしまう私や他の多くの日本人は心配性なのだろうか?

そういえば、ドローンはどうなんだろう?

■ オマケ3

トンガの国連代表部のtwitterが結構生きているっぽい。

Permanent Mission of Tonga to the UN 

オーストラリアの物資のパッケージの用意はできている模様。

トンガ王の娘という人がオーストラリアにお礼のメッセージを出した動画があった。

全能の神の摂理を認識し、我々の(多分王家の)モットーである「神とトンガは私の遺産」を再確認します、などというセリフを見て、おおお、これは王権神授説まんまの世界がここにあるのだな、とちょっと新鮮な気がし、同時に、つまるところ西欧人の宣教師が入っていって以来の世界が温存されているところなのだな、などとも思え、正直、多少気持ちが離れた。トンガの一般ピーポーの健康と幸福を祈る。



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3 コメント

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気象庁は当初津波かどうか分からないと言っていた (肥筑)
2022-01-17 22:33:02
コメント
気象庁の言うことは、『住民ハ理論ニ信頼セズ』と宗純氏が言っていた通りだと思ったが、後から衝撃波による津波のようだと渋々「津波」と認めたようだ。
テレビ朝日の玉川氏はひと頃PCR検査推進派としてうるさかったが、このことで「火山灰などの大気圏への噴出量がどの位か分からないが、空洞になった地下部分が陥没しカルデラになる時も地震・津波が起きるのではないか」と元気象庁長官に問うていた。玉川氏も時にはいいことを言う。
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Unknown ()
2022-01-18 05:46:22
おっしゃる通りマネーをいくら刷っても食料も燃料も生み出さないですね。
ただ、社会主義と違って全員に行き渡らせるつもりも最初からないですよね、資本主義って突きつめると。
戦中戦後の食糧難の時ですらある所にはあったみたいですし。

我々も心のどこかで値段は上がるだろうけれど、自分は飢え死にはしないだろうなと思っていますよね。
恐らくどこかの国では餓死者が大量に出るのではないでしょうか。
そして国内では輸入等で少し我慢したり分け合えば足りるのにも関わらず買い占めが起こる未来が見える。

連中はそういう考えに加えて天災のせいにして儲ける(国家予算を奪う)チャンスだ仕掛けよう、ぐらいに思っているのでしょう。
嫌な世界ですよね、ホント。
だからこそ私は、資本主義は野放しではいけないと昨日書いたのです。
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地球の裏側からの爆撃ドローンは? (ローレライ)
2022-01-18 11:01:03
地球の裏側から来る爆撃ドローンはどこにでも来られる話だったけれどカバー出来ないのがトンガ王国みたいですね。
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