DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

ますますシリア:アゾフスタールの怪にグテレス登場

2022-04-27 03:27:44 | WW1&2
ウクライナの出来事は先へ行って西側体制の凋落で終わるんだろうな、と2月に始まった時から私はそう思っている。

昨日あたり、米国務長官のブリンケンが、ロシアは失敗してる、ウクライナは勝っている~みたいなことを言っていて、それが各紙の見出しにはなっているんだろうけど、だけど現実にはたいした影響がない。こうなるわけだよ、と思った。

それに対して、誰が何を言おうが、アゾフタールの怪は本当に深刻なのだなとみえる。なかなか興味深い。

国連のグテレス事務総長がプーチン大統領と会談しにモスクワに行った。




何が出てくるのかと思えば、マリウポリのアゾフスタール製鉄所から「民間人」を出すために、赤十字などの機関が関わることにプーチン大統領が原則的に同意した、というのがニュースだったりする。

 


だけど、この動画の中でプーチンが言っている通り、

アゾフスタールに民間人がいると、我々もウクライナ当局から聞いている
であれば、ウクライナの兵士はその人たちを解放する義務がある
そうならないのなら、彼らは、シリアのISのような、テロリストが世界各国でやっているように民間人を盾に使ってる

それらの人々を解放することはとても簡単なことだ。

という話なわけです。TASSの英語版の文言はこれ。

"True, we do hear the Ukrainian authorities say that there are civilians (in the Azovstal plant). But then the Ukrainian forces are obliged to let them go. Otherwise, they act the way terrorists do in many countries of the world, like the Islamic State (terrorist group outlawed in Russia - TASS) in Syria, by using the civilian population as a shield," Putin said. "To let these people go is a very simple thing. Nothing can be easier." 


だったら何しに、わざわざグテレスが来てるんだよ、というお話で、これはもう、シリアで「特使」なるポジションの人がシリアに行って、立て籠もってる「テロリストさん」に出て来てください、と言っていたという事件を思い出さないわけにはいかない。

プーチンも、その光景を思い出しながら言ってると思う。

実際、「テロリストさん」は、テロリストのようなものだけど普通のテロリストじゃないからこそ、特使が出向く必要があった。

で、今回もなんですか、というお話。そして、今回は、おそらくこれまでに民間人は出されているのではなかろうか・・・? 

そもそも、そこにいるのが民間人だけなら、出てこない意味がわからない(笑)。また、民間人が何百人もわざわざ選んでそこに行く意味もわからない。

結局、あの、ソ連が作った要塞としか言いようのない構造物の地下の階層には、単に、ずっと前から居座って作戦司令部みたい使っていた集団がいる、だが、地上を爆破され、周囲をロシア軍とドンバス軍に囲まれているので出たらロシア側に身柄が渡ることは確実なので出られない。そこでグテレスが来た、ってところでしょうか。

2週間ぐらい前、ロシア国防省が無線傍受の結果6か国語が話されている、と発表していたけど、これはつまり、無線傍受してますからね~というお知らせだったんじゃないのかな。ということは、地下の集団は下手に外部と通信できてない。人数は最大400人程度であろうと、これも国防省の発表にあった。


そこで、このおかしな話を体裁よく作る必要に迫られ、昨日あたりから主要メディアが、
ロシアの人道回廊は有効ではないのだ、だから赤十字や国連のような中立の機関が必要で、とか言ってるんだと思う。

プーチンもそこを指摘していて、ロシアの人道回廊は機能していないとおっしゃるが、ロシアの支援で130,000-140,000の人がマリウポリを出ている云々と言っている。

"You say, Russia’s humanitarian corridors do not work. Mr. Secretary-General, you have been misinformed: these corridors do function," 


グテレス爺、完全に一味だなと大笑い。というか、この人は2002年までポルトガルの首相だったので、1999年のNATOのセルビア空爆時の当事者の1人。そういう人を国連の看板を付けて歩かせてもにわかに信用が生まれるわけでもない。

思えば、冒頭の写真はマクロンの時と同じ設定なわけで、この意味は、「俺たちは遠い」、話には隔たりがある、というそのものズバリの象徴なんじゃないのかしら。

■ ブチャの出来事

グテレス爺との会談では、プーチンは、ブチャでの出来事についても話し、ロシア軍は何の関係もないとグテレスに言った模様。

プーチン大統領は、ロシア軍はブチャでの出来事とは何の関係もないと述べた

流れとして、イスタンブールでのロシアとウクライナの会談は「かなり深刻な突破口を達成することができた」、にもかかわらず、そうやって交渉のための条件作りをする意図が見えたら、ブチャの出来事があった、という認識を示した。

さらに、「誰がそれをしたのか、誰がこの挑発を準備したのか、どういう意味で、どんな種類の人々がそれに取り組んだのか」をロシア政府は知っている、とも言明した模様。

この辺は当初から一貫しているね。ルカシェンコは、ベラルーシも知ってるとして、あわせて、あれはブリティッシュだ、とも言った。ロシア当局がUK説を語ったことはこれまでないと思う。


ということで、アゾフスタールの怪は続く。

※動画あったのでtweetお借りします。

 


■ オマケ

ぶっちゃけ、現在の「ウクライナ軍」と報道されているものはNATOの秘密部隊とそこが呼び寄せた各地の民兵(場所によってはテロ専門家)+アゾフらの右派ユニット、という構成なのではなかろうか。

本当のウクライナ人は多数投降しちゃったし、作戦を決行できるような陣容はもうないので、少人数が、ロシア軍に対戦してるんじゃなくて、民間人多数の防御が難しいところで殺人を犯す、ロケット弾を撃ち込む、民間人の施設を破壊する、といった見える「破壊行為」を行い、騒ぎを作って事態を収拾しないようにしている、というところではなかろうか。

世界中のメディアが「戦争」の風景として報道するのでそんな風に見えるが、やってることはテロ行為の延長でしかないと思う。

ロシア軍がやってるのはマジの軍によるマジの兵器を使ったマジの軍事施設破壊・装備品接収・軍人武装解除(=敵の無効化)。こっちが決定的な意味を持つのに、こっちを報じないことがこの騒乱の意味を表しているのじゃないか。



コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウクライナでの西側機関の犯... | トップ | どこまで行くのか、SSガリチ... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
テロリストの家族が大部分なのでは (Исао Симомура)
2022-04-28 17:11:46
テロリストは戦闘に専念するのだから、炊事選択掃除はできない。これをやっているのは、彼らの家族と愛人たちでしょう。グテレスが出てきたということは、国連各種機関、おそらくWHOとOSCEの職員がいるからでしょう。
返信する
確かに (ブログ主)
2022-04-28 17:20:17
おさんどんの人が民間人なのかな、とまでは思いましたが、国連の部局の関与は思い浮かびませんでした。

しかし確かにあっても不思議ではない。難民関係とかも関与してそう。
返信する
玉砕出来ない宝拾い信介グテレス! (ローレライ)
2022-04-28 17:54:02
アゾフタルに玉砕出来ない宝があるからグテレスが拾いに来たと誰でも分かる!
返信する
Unknown (かつまた)
2022-04-28 21:35:10
何がなんだろうが全員投降させてロシアの尋問を受ける以外はないと思う
返信する
Unknown (bbguy)
2022-04-28 21:36:36
グテレスの主目的は、NATO幹部をなんとか返してくれ、ということだろうが、そんな要求をプーチンが飲むわけはないので、どんな交換条件を提示したのかが気になる。まさか手ぶらで要求しに行ったはずもなく、本当に手ぶらで臨んだら単なる馬鹿。
返信する
欧州社民? (成澤宗男)
2022-04-29 10:22:27
お忘れなく。グテレスは、社会主義インターナショナルの議長でした。私もパリでのこの会議で、グテレスの演説を聞いたことがあります。しかし、今回の戦争以前からとことん無能を極めた男だと思っていましたが、案の定。国連事務総長なんて、ハマーショルド以外人畜無害の人物の指定席でしたが、それにしてもね。今回の戦争で、一時もてはやされたグテレス(ポルトガル社会党)に象徴される欧州社民の最終的評価も固まったように思います。米国の手先。彼らが掲げた欧州の統合は、結局米国の支配下に連なる統合だったのですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

WW1&2」カテゴリの最新記事