なんというか、日米関係で過去1年間で一番重要だった動きはこれじゃないかと思ってる。そうじゃないことを祈りつつエントリーしないでいたけど、結局そうなんじゃないかと思うわけですよ。
で、その伏線が、ダボス会議で安倍首相が、第一次世界大戦前の英独と現在の日中を比較した話。非常に簡単に恐ろしことを語ったというのでFinancial TimesのMartin Wolf記者が驚きを表明していたあたり。
Davos debate: On accidents and Abenomics
エネルギー基本計画とプルトニウムの返還を求めるアメリカの真意
ニュース・コメンタリー (2014年03月01日)
今回米オバマ政権が日本に対して研究用に提供していた約300キロのプルトニウムの返還を求めた背景としては、公式には核廃絶を目指すことを宣言しノーベル賞まで受賞したオバマ大統領が、テロ防止の観点から兵器転用可能な核物質量の最小化を提唱してきた一環と説明されている。日本以外の同盟国に対しても、提供したプルトニウムの返還を求めているという。
しかし、第二次世界大戦の敗戦国であり、核兵器を保有しない日本が現在、原発から出る使用済み核燃料に含まれるプルトニウムを保有することが許されている理由は、ひとえにアメリカの後ろ盾があってのことだ。アメリカが研究用に提供している爆弾への転用可能な純度の高いプルトニウムには、そのような日米間の原子力協力関係の象徴的な意味があると受け止められてきたこともまた事実なのだ。
上のビデオ内の11分あたりからがこの話。
しかし、私はやっぱり、70年代の日本の政治家、官僚の動きを簡単に批判したりできない。やっぱり悔しかったんだと思うし、どうにかせねばならないという思いはあったんだと思うわけですよ。しかし、そこから打開できなかったために、隠して進めていたものが負債になっている、みたいな感じだと思う。
■ 補足情報
一応上のビデオの補足情報。これでも説明になってないけど。
【IWJブログ】核安全保障サミット、日米がプルトニウム返還で合意 その政治的意味とは
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/131920
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