【ワシントン=共同】米南部オクラホマ州で数年前から多発している地震は、シェールガスやシェールオイルの採掘に伴う大量の廃水が地中に捨てられて引き起こされたとする分析を、米コーネル大の研究チームが3日付の米科学誌サイエンスに発表した。
地中の廃水が潤滑油のように働いて断層が動きやすくなったのが原因。特に注水量が多い4基の廃水井戸の影響が大きく、地震全体の20%の誘発要因 となっていた。地震の範囲も拡大しており、研究チームは「将来マグニチュード(M)6を超す地震が州都オクラホマシティーを襲う恐れがある」と警告してい る。
化学物質を含む水を高圧で地中に送るシェールガス採掘では大量の廃水が出るため、多くの事業者が専用の井戸を掘って地中に捨てている。
研究チームは、2013年までにオクラホマシティー周辺で起きた数百の地震データと、近くにある約100基の廃水井戸の関係を分析。すると特に大規模な 4基の井戸から注入された大量の廃水が岩盤の間を広がり、断層を動かす主な要因となっていることが分かった。井戸から30キロ以上離れた場所でも地震を誘 発していた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG03030_T00C14A7CR8000/
今朝の日経。
噂では聞いてたけど、マジでこんなことがあるの? というか地震というより地盤沈下とか地盤崩落とかそういうことじゃなかろうか? でも、読むとその大量の廃水が断層を刺激しているらしいという話みたいだ。
あれか、水の重さも関係しているのかも。大型ダムの重みが地面にとって本来ないはずの重みになるからバランスできなくなってなんちゃら、という話。
つまり、最初は化学物質を大量に投入すると地面が汚染されて大変って話で、次はではその化学物質を洗い流す必要が生まれて、そこで大量の廃水が出て、その廃水を専用の井戸を掘ってそこに捨てた。そしたら今度は地震だよ、と。
いや、その前にその廃水を地面に大量に流していいわけ? 中和剤入れたから大丈夫とかそういう反応が直ちにかえってきそう、でもって、No problem! We all are working very hard(問題ないです、私たちは一生懸命努力してます)みたいなことを大げさな声で返答する企業の広報の人がイメージできる。
オリジナルになったと思しき記事を発見。
これを見ると、今までほとんど地震がなかったところに地震が増えちゃったということみたいだ。地図中の赤が2011-12年、青が2013-14年らしい。自然の地震ならこんな震源地の分布ってちょっとないのじゃないのかなという気はする(地震国の人らしい発言だわと自分で思う)。捨てるところを変えたら刺激する断層が変わっていった、みたいな感じなのか?
なにかこう、ますますシェールガスに不信感を抱く私。
エネルギーの独立だかに拘って誰も住みたくない土地を大量にこさえて、住民の不満を買っても無視し続けてというのがアメリカ流らしいので、もう好きにしてって感じ。
日本はそれでなくても地震があるので地盤をこんな具合に動かすのは止めてくださいね。怖すぎる。