我が国首相はあいかわらず今日もまた中央アジア諸国で金をバラマキ続けているようだけど、でもどこからも特にニュース扱いされている気配はない模様。何がなんだかさっぱりわからない。
とりあえずその一方で、ここ数日重要だった件をメモ。
アメリカのジミー・カーター元大統領が、23日付けでニューヨークタイムス紙に、シリア危機を終わらせるための五カ国提案を寄稿していた。
Jimmy Carter: A Five-Nation Plan to End the Syrian Crisis
By JIMMY CARTEROCT. 23, 2015
http://www.nytimes.com/2015/10/26/opinion/jimmy-carter-a-five-nation-plan-to-end-the-syrian-crisis.html?_r=1
いろいろと背景事情から、いろんな示唆があって興味深い内容だったけど、とにかく肝は、
アメリカ、ロシア、イラン、トルコ、サウジアラビア、そしてシリアの五カ国で総合的な和平提案を作れというもの。
記事内容では、ロシアのプーチンと何度も話しているような記述があったのも印象的だった。いや、カーターさんとかコフィ・アナンさんというおじいさんグループが会議をしていてそこの会話にプーチンが言及していたことがあったので交流があることはかなり有名だろうと思う。しかし、そのへんのことも包み隠さず、また、シリアのアサド大統領とも面識があることにも触れながら和平提案を呼びかけることは、アメリカの元大統領としては異例というべきだろうと思う。
しかし、おおむね現状はカーター氏の考えている通りに動いた方が良いというか、それしかないような感じなので、そうなっていくんじゃないかと思う。
さてしかし、カーター氏といえば、ブレジンスキーというあの悪魔の化身みたいなじーさんを採用したのはこの政権。
そして、今現在どうしてこんなにイスラムがらみの過激派、それも性質の悪い過激派が出て来たのかといえば、それはやっぱりムジャヒディーン投入の一件が大きい。
と考えると、カーター氏はひょっとしたら、ひょっとして、いやひょっとするまでもなく、自分の政権時代に起こったことを遠因とする事態を是が非でも修正するべきという信念を思っていたのではないのか、など思った。
であれば、それはやっぱりこの人は、自分が考えるようなことができなかったという政権だったってことなんじゃないですかね。それはちょくどクリントン(旦那のほう)政権も、最初と最後が全然違う政権になっていったのを思い出させる。ユーゴスラビアの一件は、未だにあちこちで燻っているし、当然そうであるべきと私も思う。
おそらく、まずは、シリアで大統領選挙を前倒しでやって、シリア国民が決める、という意味をしっかりと確立するというのがプーチン政権の意図だろうと思う。上のシリア以外の4カ国が同意をし、あるいは保護者格になる必要があるんだけど、それをどうやって確立するかが問題。でも、他に手がないっしょになっていくと思う。
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本当にはどこまで正確なのかはその時々でしょうが、ロシア軍に地図を提供したのは自分で、もしロシア軍が誤爆をしたら私の地図が悪いんだろう、おーほほ、みたいなことをカーターさんがわざわざ地元の教会だかで発言した、というのが大きい。