今日はロシアでは、プーチン主催で毎年やってるジャーナリストとのQ&Aセッションの日。
こんなことできるリーダーは世界広しといえどもこの人ぐらいでしょう。誰かが書いたもの読んでる人にもtwitterで自分の言いたいことだけ言う人にもできない。質問を受けないとならないから。
それはそれとして、今日私が感心したのはこれ。
あるジャーナリストが、シリアに関して西側が grand deal(大きな取引)を持って来たらどうするのかと尋ねる。なんせシリアは英仏のコンビ&米が&トルコがしがみついて離れない。そこにイランはイランでシリアでの影響力の伸張を試みるもんだから、結構大変な様相には違いないのね。
ともあれ、プーチン答えていわく。
「『グランド・ディール』ってどういう意味よ。商行為か何かみたいだな。いいや。俺らは俺らの同盟者も、俺らの利益も、俺らの原則も売らない」
“What do you mean ‘a grand deal’? Sounds like some commercial act. No. We don’t sell out our allies, our interests or our principles,” Putin said.
https://www.rt.com/news/462302-putin-grand-deal-syria/
その上で、ロシアはシリアの政治的移行について関係者と話し合おうという意思はある。
「それは可能だろうか? 俺は可能だと信じてるよ。ただし、紛争に関係する全員の善意があることが条件だが」
He said that Russia is willing to negotiate a political transition in Syria with various stakeholders. “Can it be done? I believe it can, provided there is goodwill of everyone involved in the conflict.”
だそうです。
ロシアっぽくていいわ、これと思った。
でもって、ここにRTが付けてる写真がいい。
アレッポで地雷除去しているロシアの兵隊。
どうして地雷なんかあるのか。
それは誰かがまいたから。誰が金だして、誰が現物持たしてるんだよ、と考えたら、英米仏がすべきことは恥を知ること以外にない。
もちろん彼らに恥を自覚するような機能はビルトインされないかもしれない。しかし彼らの中にもいるかもしれない。そして、今いないのなら、探し出そう。
そして、少なくとも、こういうことは誰かが言い続けないとならない。それはまず絶望していない人がいることを示すために。
絶望してても地雷は除去されない。誰かが安心して歩けるように、誰かがそこで笑えるように、命をかけて行動してくている人がいることに私は感謝したい。
■ オマケ
前にもこんなことがあった。パルミラ遺跡をISがぶっこわすんだが、それを工兵が入って行って地雷除去して、直して、エルミタージュ美術館が修復に取り掛かるんだが、またISがぶっこわしていた。でもまた直す。
パルミラの工兵と解き放たれつつある将来