北海道遺産・ピアソン記念館。北見市幸町。
2022年6月16日(木)。
ピアソン記念館は、北見開拓創成期の精神文化に大きな役割を果たしたピアソン宣教師夫妻の伝道拠点であった私邸を、1970(昭和45)年に記念館として復元したものである。
ピアソン邸は、山小屋風の西洋館として1914(大正3)年に建築されたが、ごく最近まで、ピアソン宣教師自身が設計・監督して建築したものと考えられていた。しかし、1995(平成7)年に、大阪芸術大学の山形政昭氏(当時助教授)の研究により、日本の建築史の中でも有名なウイリアム・メレル・ヴォーリズの設計であることが判明し、設計図の原本も発見された。ヴォーリズは全国で約1600の作品を生涯で残しているが、それらの中で日本最北の地に、それもごく初期の作品が現存しているなどとは、関係者にとっても予想もしなかったことであった。
ピアソン氏夫妻の資料館として、二人が愛用した机やアンティークのシンガーミシン、1878年メイソン・アンド・ハムリン社製のオルガンなど、多くの貴重な調度品も見ることも出来る。
ピアソン記念館見学後、網走市の北海道立北方民族博物館へ向かった。