怪談を書こうとすると、さて、どれにしようかな??!
と言うくらいに多過ぎて、本当にどれにしようかな!
それでは、1992年~1996年に住んでいた、ウィーンの家の話にしましょう!
そこは、ウィーン3区 Landstrasser-Hauptstrasse にある、当時既に800年の歴史を持つ僧院だった建物で、3階は空で未だ内装もされていない屋根裏状態で、お金が有ったら改装したいと言っていました。
2階部分が住居、1階は駐車場に成っていました。
実は地下室が有って、イギリス貴族が幽閉されていた歴史もあるそうです。
ベートーベンも三月程住んでいたそうで、かなりだらしなかった彼は、よく、酔っ払っては中庭で寝ていたそうです。
そんな古い歴史的建造物ですから、当然、「住民」も(あちらの)様々なのが棲息していて、時々出現しては楽しませてくれました。
「声」だけの住民が居て、或る朝目覚めると、私しか居ないのに二人の男性の話し声(独語)が部屋の中で聞こえて、誰が話しているのだろうか?!と思って聞き耳を立てていたら、「声の住民」は私が聞いている事を察知したのか、突然静かに成りました。
更に或る日、全身緑色で頭がとんがっていて、耳が大きくてこれもとんがっていて、目も大きい、痩せてひょろっとした、気持ち悪いぬるぬるした男が出て来ました。
しつこく付きまとい、仕舞いには口の中にべた~っとした舌を突っ込んできたので、
「あんたなんか きらい!!」と怒鳴ったら、びっくりしたらしく、恐れをなして壁の中へ背中からぴゅーっと入って行きました。
それからはもう二度とは現れませんでしたが、あのべたべたした気持ち悪い感触は忘れられません。 ほんと、気持ち悪い奴だったわ!!
そして或る冬、風邪を引いて熱を出して寝ていたら、枕元に頭に一本角の生えた、全身真っ黒な爬虫類の様な皮膚で、背中に小さな、これも真っ黒な羽根の生えた「小悪魔」が私の右肩の横にしゃがみこんで、じっと私を観察しているのに気が付きました。
どうやらあの小悪魔は、白人しか見たことがなかったらしく、私の事を
「一体なんだろう??これは!」
と化け物を見た様な目つきで見ていたのですが、そして恐る恐る、手を伸ばして、私の左手首をほんの一瞬だけつかんで、そしてあわてて逃げていきました!
「化け物に化け物と思われた私」(^o^;;
ノートルダム寺院の上に置かれた、色んな化け物の像が有りますが、あれは実物を見て作ったのが分かりました。
何とまあ、あんな異形の物ばかり、どうして思いつくのだろうか?!凄い想像力だわ・・・
と思っていたのですが、「想像力」ではなかったのです。セイントの輪っかと同じで、作者には異次元の者の姿が視得ていたのですね。。
別に全然怖くはなかったんだけど、この「小悪魔」毒素が強くて、握られた手首から肩まで、痒くて痒くて、丸一日気孔で毒素抜きをして、やっと治りました。
異次元には、可愛い妖精も居るけど、化け物もいっぱい居るのです。
↓ グスタフ・クリムトの絵のコースターから飛び出した妖精の写真です。私の撮影 札幌の自宅にて
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-tjyaspd75uigbmhkw5lpkulgvy-1001&uniqid=fd67c247-e48d-4a01-b521-40f5432b7626&viewtype=detail
http://box.c.yimg.jp/res/box-s-tjyaspd75uigbmhkw5lpkulgvy-1001?uid=e902bc1f-a21e-4861-8ca6-e8c212516368&etag=aba9218b136210226823972
札幌の喫茶店でマスターが撮ってくれたのですが、私の頭の上に沢山のハート型の光が写りました。
↓
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-tjyaspd75uigbmhkw5lpkulgvy-1001&uniqid=f63ed246-f9d3-4e01-a2ff-a59bf2b303bf&viewtype=detail
http://box.c.yimg.jp/res/box-s-tjyaspd75uigbmhkw5lpkulgvy-1001?uid=c77092b9-1c83-4225-9e6a-4454194a0340&etag=d1cd1a47136210226171080
この様に、異次元の住民がちゃんと存在するのです。