マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

越後への旅(その4 水鳥の宿 さきはな)

2015年04月27日 | 

 “旅行通”と己惚れている。履歴書の趣味の欄に「旅程を組む事」と書いたこともある。旅先でのサービスの良ししを値踏みすることも多い。取分け宿泊先の接待の質に敏感である。頭の下げ方が低いとか、言葉遣いが丁寧であるとかの目に見える事柄よりも、心底、お客様に寛いで頂こうという気持ちの、ありやなしやに関心が向いてしまう。

 今回宿泊した「水鳥の宿 さきはな」は、今まで宿泊した旅館の中では最高ランクの◎を付けたい。書いてしまうとありきたりだが、行き届いたおもてなしがまず気に入った。妹夫婦は橋という苗字だが、送信した宿泊依頼のメールに書かれた「高」は、普通の“高”ですか、梯子段の“”ですかと、出発以前にメール問い合わせがあり、着いて見ると、部屋の前には、正しく“橋”と書かれていた。(写真:宿正面)





    (川幅広い阿賀野川)

 一番感心したのは、男女どちらの露天風呂の内側にも桜木が植えられていたことだ。運もよかったが、露天に浸っていると湯船に舞ってきた、微かな桜吹雪は風流だった。(露天内の桜)




 夕食は部屋食。越乃寒梅を含む3種類の地酒セットを味わっていると、和服姿の女将が挨拶に現れ、私達4人と歓談になった。磐越西線「咲花駅」から1キロほどの、阿賀野川沿いに
現宿を建てたのが10年数前。以来息子さん2人と切り盛りして来たという。パンフレットに従業員5人の顔写真が載っているので、皆さん正社員ですかと聞くと、全員正社員でそれ以外にパートさんも雇っているとのこと。女将は働く人を大事にし、働く人たちがその思いに応え、絶妙なチームワークで”行き届いたオモテナシ”をしていることが良く分かった。
 内風呂は24時間可とは一見嬉しいが、いったい何時清掃をするのかが気になるところだ。夜11時半に妻が、朝5時に妹が風呂に入りに行くと、風呂の清掃を終え、廊下を掃除中だったとのこと。お客の来ない頃を見計らっての仕事がされていた。
 帰宅して、この宿のブログを見ると、「ベストコミュニケーション受賞」と書かれていた。そこに出席した際の、年齢不詳の女将の写真を右に無断拝借した。



 明けて18日(土)、五泉に回る予定を急遽変更した。村松公園の桜は大方散り、チューリップは連休中に満開になる様に調整していて、今は咲いている場所が少ないと聞いたのだ。若旦那(?)が教えてくれた麒麟山公園と極楽寺の桜を見て回った。簡単に進路変更出来るところがマイカー旅行の良いところだ。
 麒麟山公園のサクラは満開。極楽寺の野中ザクラは、国指定の天然記念物。今より過去の方が見事だったらしい。寺脇にある、野中公民館で一休みすると、ここでも菓子付のお茶の接待を受け、新潟への好印象度は更にアップし、磐越道経由で2泊3日の旅を終えた。
(蛇足ながら宿は新潟から普通列車で35分の「咲花」駅下車で、車の送迎あり。宿泊費は11,500円だった)(写真:常滑川沿いのソメイヨシノ)


    (ベニヤマザクラの野中桜)