マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

江戸・塩の道を歩く(その2)

2021年03月12日 | 江戸の川・東京の川

 


  2月27日(土)、江戸・塩の道を行徳から中川西水門まで辿った。上の図でいえば1から10の川沿いを歩いてきた。1~5は旧江戸川沿い、6が新中川沿い、7~10が新川沿いだ。旧江戸川沿いは対岸までは遠く、護岸が高くて見晴らしは良くなかった。歴史的に面白い事柄は幾つかあったが、川の風情を楽しむには遠かった。それに反して新川は、七百本の桜が両側に植えられ、江戸情緒が演出されていて、川沿いの散策は実に楽しかった。ここは新発見。

 ①妙典駅・・・都営新宿線を行徳の先の妙典で下車したのはこちらの方が常夜灯により近かったからだ。下車すると直ぐに「本塩」なる町名が現れ、如何にも製塩の本場に来たように感じられた。









 ②神輿の中台製作所・・・旧江戸川に向かう途中偶然見かけたのが中台製作所。行徳は漁師の町であり、祭りも神輿づくりも盛んだったそうだが、現在では中台製作所一軒のみが残る。その伝統を後世に伝えようと神輿ミュージアムが建設された。そこに飾られていた神輿は重さ500Kgの実に立派なものだった。これを至近距離でじっくり味わうことが出来て大満足。

 

 ③常夜灯・・・これについては前回のブログに書いたので省略。 

 ④旧江戸川・・・旧江戸川は東京都と千葉県の県境を流れている。1919年に、妙典のやや北にある東篠崎で江戸川から分水される江戸川放水路が開削され、放水路側が本流の江戸川とされたのに伴い、江戸川は旧江戸川と改名された。千葉県側から白く高い煙突が望める。江戸川区清掃工場のものだと帰宅後知った。両岸に船舶が多く停泊している風景が川にアクセントを加えていた。

 

 ⑤今井橋・・・妙典方向から遥か遠くに見えてたいた橋で、妙典からここまでの間約2.5Kmに亘って橋は全く無い。この橋を渡れば千葉県とはさようなら。かっては「今井の渡し」があったところ。(今井橋から旧江戸川を見渡す)





 ⑥瑞穂大橋・・・ここで新中川を越えた。直ぐ上流には今井水門が見える。実はここで新中川は旧江戸川と合流する。






 ⑦新川口橋・・・瑞穂大橋から旧江戸川沿いに500メートルほど南下すると新川口橋。ここは新川の東端。新川に入ると直ぐに新川千本桜の説明版がある。







 ⑧新川・・・新川口水門付近に新川案内の掲示版が設置されていて、新川の概略が書かれていた。
 1629年に、現在の新川橋辺りから東側が新たに開削され、今では全体が新川と呼ばれるようになった。以来、新川は江戸市中に塩や色々な物資を運ぶ水路として多くの人に利用され、客船も行きかう重要な水路として発展してきた。ただ、昭和に入り色々な理由から人々の生活から遠い存在になって行ってしまった、などと書かれている。

 2007(平成19)年から、新川の両岸の遊歩道に桜を植樹し、江戸情緒あふれる街並みとして整備する「新川千本桜計画」が始められている。


 ⑨新川さくら館・・・新川の中間点あたりに和風の建物があった。多目的ホールの新川さくら館で、伝統工芸品などを売っているようだったが、先を急いだ。吉野ざくら以外に寒彼岸桜や河津桜も植えられていて、河津ざくらは満開だった。


 

 ⑩西水門・・・新川西端は水門によって中川と仕切られている。その傍らのひときわ高い建物は、新川千本桜のモニュメントとして建てられた火の見櫓で、江戸時代のものを再現したもの。内部見学が可能だが、この日は密が避けられそうもないので後日の再訪を期して、都営新宿線船堀駅を目指した。