マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『喜劇有頂天団地』を観る

2018年12月19日 | 映画・美術・芝居・落語

 昨日の12月18日(火)、新橋演舞場で『喜劇有頂天団地』を観て来た。この様な劇を観るのは初めてだった。チケットがありますとの話を聞いたとき、私に躊躇はなかった。観られる機会があればどんな芝居でも歌謡ショーでも観てみようと思っていた。妻も同じ思いだった。それに銀座方面へ出掛けるのはそれだけで楽しい。
 という訳で出掛けていったのだが、出掛ける前にチラシから作者と脚色者を知った。
 『三婆』の脚色者・小幡欣治が書き下ろした喜劇『隣人戦争』を、『喜劇有頂天団地』として、松竹では初めてのマギーの演出による上演とあった。
 俳優名も眺めた。妻は多くの俳優を知っていたが私は3名しか知らなかった。その3人はインパクトの強い俳優で、名前だけでなく出演ドラマもよく覚えていた。主演・渡辺えりが出演した『OUT 妻たちの犯罪
』は、死体を隠滅する仲間の一人で、忘れられないミステリードラマだった。鷲尾真知子はNHK大河ドラマ『独眼竜正宗』に出演し、岩下志麻の侍女”おちゃこ”のトボケた演技が面白かった。笹野高史は『天地人』の秀吉役以外でも多くの人が知っているだろう。
 ドラマはドタバタ劇に仕上がっていた。
 時は昭和50年の初め。日本が高度経済成長を終わりを迎えた頃。処は郊外の一角。建てられた小規模な建売住宅に6棟が軒を連ねている。そこの6軒の主婦6人(渡辺えり・キムラ緑子など)と地元のご意見番(鷲尾真知子)の間では洗濯物の乾し方やゴミの出し方を巡る葛藤、隣の主婦同士では身体を張っての争い、嫁とは気持ちの上ですれ違う姑の家出、等など事件は多発するが、最後にはメデタシメデタシで終了。
 小学生の勉強を始めて、子ども達と遊ぶ笹野高史の演技が秀逸で、主役を張る渡辺のエネリギッシュな演技は多くの笑いを誘っていた。 
 随所で笑いはあったが涙の場面はなかった。気楽にノンビリと観劇してきた。

 今日の一葉:東京からもはっきり遠望できた富士山
 


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