帰って来て十勝地方は良いところだなとしみじみ思い出している。モール温泉は豊富に湧出し、広大な土地から採れる食材は、小麦・大豆・じゃがいもなど質量とも豊かだ。 十勝川温泉に宿泊したのは初めてだったが、湯には2度ほど浸かっていた。富士ホテルの直ぐ傍には、2年前には無かった「ガーデンスパ十勝川温泉」が建てられていた。
十勝の美味が味わえるレストランや、北海道遺産モール温泉に水着を着て入浴する温泉などが揃った総合施設だ。
十勝川温泉へは新千歳空港からの直行便が出ていて、3時間弱で来られる。世界に数ヵ所しかないモール温泉の価値は高い。外国人にも来てもらおうと、十勝地方は積極的戦略を取り始めたなと、私は思った。(写真:建物の平面図)
特に天然モール温泉は、平成初めまでは十勝川温泉とドイツのバーデン=バーデンの、世界で2か所しか確認されていなかった。現在では他の地でもモール成分を含んだ温泉が確認され始めたが、主成分が鉱物成分より植物成分が多いモール温泉は肌に触れるとツルツルとした感触が特徴だ。 4日目は月曜日で、息子夫婦は勤務。以前より仕事も忙しくなって、帯広案内をしてくれる余裕はないらしい。そこで私達は二人だけで市内を移動し、以前に行ったことのある「ばんえい競馬」に遊びに行った。(写真:競馬場。右側が直線のコース)
普通の競馬場の様に一周のコースは無い。200mのセパレートコースを最高1トンもの重量物を載せたソリを曳いて競う競馬。コースは直線で、高さ約1mの第1障害と約1.7mの第2障害を越えなければならない。お馬さんにとっては過酷なレース。私達は一段と高いスタンドからレースを眺めた。今回も遊び半分で馬券も買った。400円を投資して370円の収穫。まあまあ安く楽しめた。
息子夫婦は仕事と子育てに専念していた。特に感心したのが、時間の余裕があれば何時でも子どもと遊んでいることだった。1歳半の冬には芽室でスキー板を履かせていた。室内にはブランコと滑り台が置かれていた。誕生祝に買って上げたオモチャ2種類が新たに加わり、孫は遊びに夢中で、夫婦揃って遊びに加わり、時に手助けをしていた。
子育と仕事に忙しく過ごしている息子夫婦を目の当たりにして、大変だろうなと思う一方で、私達は何やら安心して帯広を後にした。