3月1日~2日に、今年3度目の「ハーヴェストクラブ熱海伊豆山 VIALA」へ出掛けて来た。ご一緒したのは向丘高校で同僚だった、島田さんと田中さん。回ったコースは、2月に中学時代のクラスメイトと散策したときとほぼ同じで、大きく違ったのは、2日目に熱海「起雲閣」の見学が出来た事。
今回の旅では信じられないような、幾つかの幸運に恵まれた。まずはその点から記しておく。
ロマンスカーの車内から真っ白な富士山を眺められたように、両日とも絶快晴で、ホテルからの相模湾の海も、日の出の眺望も楽しめた。特に2日目はオーバーコート不要の暖かさだった。(写真は下弦の月:ベランダから撮影)
初日に行った「MOA美術館」では、最上階へと続くエスカレーターの途中で、年配の女性から「招待券が余っていますが宜しければ」と、3人とも入場券を無料で頂いた(普通なら1600円はする)
(ホテルの、展望の良い地点から撮影) (部屋からべランダ越しに海を望む) 「熱海梅園」では梅の見頃は終わっていますからと、入園料が無料だった。確かに2月の頃と比較して梅は乏しかったが、「韓国梅園」の辺りの遅咲き梅のなかには見頃もあった。(写真:梅園にて)
この3人でかつて宿泊したことのある「蓬莱」を訪ねると、「星野リゾート 界 熱海」へと経営が代わっていたが、玄関の三和土まで入ることが出来て、外から見る限り建物の姿形は全く変わっていない事にホットした。 海岸通りを走るバスの車窓からではあったが、満開に近い“熱海桜”を鑑賞出来た。(満開近い熱海桜に偶然出合えた)
水曜日は「起雲閣」は閉館のはずだったが、「熱海梅園」が“梅祭”開催中は臨時開館していて、内部をじっくり見学できた。(起雲閣入口)
「起雲閣」受付の方に、昼食に相応しいお店を尋ねるオールドカップルがいらして、その情報を聞きかじり、私達も「初川」というお寿司屋さんへの道筋を教えて貰い、1000円の美味し定食を味わえた。(初川の1000円のちらし)
(こちらは「わらべ菜魚洞」の刺身)
さて起雲閣。小振りな入口からは想像できない広大な庭園と建物群がそこにはあった。
1919(大正8)年、海運で財をなした内田信也が母親の静養のために建てた和館2棟をその始まりとし、鉄道王根津嘉一郎の手で洋館の増築が進み、1947(昭和22)年からは旅館として生まれ変わり、山本有三・志賀直哉らの文豪達に愛された名邸となった。2000年からは熱海市の所有となったとの歴史を初めて知った。
見学順路は右手に庭園を見ながら進む。1階が「麒麟」、2階が「大風」と名付けられた和風建築の2階からは庭園全体が見渡せる。根津嘉一郎により建てられた洋館の格調高い雰囲気が漂う。「玉姫」・「玉渓」・「金剛」と続き、ステンドガラスが美しい。最後にローマ風の浴室。
かつて旅館だった頃の鶯・千鳥・雲雀の各部屋では文豪達の功績が展示され、「孔雀」を経て「音楽サロン」。このホールはお安い料金で借用することも可能とのこと。
一周して元の入口へ。築100年近くを経た建物がしっかりと保存されている状態を美しいと感嘆しながらの回遊だった。
庭園に下りると、清流が流れ、20トンもあるとい根津の大石のお出迎え。池では鯉が日向ぼっこをしていた。長閑で優雅なときと空間がそこにはあった。500円にしては観るところの多い起雲閣でありました。(その様子は下記写真で)
お喋りに花が咲いた、久しぶりの旅でもあった。
(和室2階からの眺め) (和室には雛人形が飾られていた)
(洋館を外から眺める) (洋館内側)
(ローマ風浴室) (風呂側面)
(庭園からの眺め) (根津の大石)
(音楽サロン)