食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや@坂井希久子

2023-06-06 16:13:01 | 本(さ)
  すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや@坂井希久子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
「それは、そのうちね」お妙がにっこり笑う。お花が「料理を教えて」というと、お妙はきまってそう有耶無耶にしてしまうのだ。養い子のお花は、引き取ってくれた只次郎とお妙の役に立ちたいだけなのにー。一方、かつてお妙と只次郎の世話になった薬問屋「俵屋」の小僧・熊吉は十八歳になり、手代へと昇進していた。出世頭には違いないが、小僧とは距離ができ、年嵩には疎まれ、心労が半端ない…。蕗の薹の芥子和え、タラの芽の天麩羅、ホクホク枸杞飯、そしてふわふわの鰻づくし!彩り豊かな料理と共に、若い二人の成長を瑞々しく描く傑作人情時代小説、新装開店です!




居酒屋ぜんやシリーズ第十巻の読書感想文はこちら

居酒屋ぜんや最終巻で登場したお花が養い子になってるんだ。ふむふむ。熊吉は手代に昇進。ふむふむ。このふたりが主人公。でも、私が興味があるのはやっぱり只次郎とお妙、それから居酒屋ぜんやのご常連さんたち。おもしろいもんね、この人たち。お花と熊吉では、ちょっとインパクトが弱かった‥ が、熊吉が薬問屋で陥れられた事件を熊吉自身でどう決着をつけるかが気になるし、お花がお料理とどうかかわっていくかも気になる。もう1巻、続きを読んでみようかな。

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ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン@小路幸也

2023-02-19 18:02:47 | 本(さ)
  ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン@小路幸也 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
田町家が取り壊され増谷家・会沢家として生まれ変わろうとするなか、ついに“かふぇ あさん”の夜営業が始まる。見慣れないお客さんとともに、不思議な事件も舞い込み…。そして、藍子とマードックのイギリス生活にも大きな転機が。さまざまな変化や初めての試みに、堀田家は「LOVE」を胸に挑んでいく。人気シリーズ待望の第17弾!




東京バンドワゴンシリーズ第17弾
第16弾 グッバイ・イエロー・ブリック・ロードの読書感想文はこちら
まずは登場人物相関図をじーーーーーっくり見て確認し、記憶を呼び覚ます。えぇぇぇっと‥ もう人数が多すぎる‥ ついていけなくなってる‥
が、気を取り直して、他界しているサチによる家族の紹介から読み始めると、じわじわと記憶がよみがえる! 完ぺきではないけれど、全体像はつかめる!! もう私も堀田家の一員!!!

春夏秋冬と4話からなるおなじみのパターン。そして朝食の風景も、家族の会話のみで構成されているおなじみのパターン。この会話、大好き。ただただ会話を「」でつなげて書いているのに、だれが何をしゃべっているかわかるって、ほんとすごい。けど、これだけ大勢になると、よーく読み込まないとだれがだれだかわからなくなるときがあったよ、今回も‥ って読み込んでも?となったところもあったよ‥ ま、気にしない気にしない。っていいのかそれで‥

春のお話は、秋実さんを知っている人と堀田家は縁を持つことに。うそでしょって感じだけれど、それが東京バンドワゴン。
夏のお話、カフェと古本屋の夜営業を始めるという変化が。堀田家も、みんな成長しているから、それに伴い臨機応変に対応していくんだな。
秋のお話、また秋実さんにかかわるストーリー。思いがけないところで人の輪がつながる、それが東京バンドワゴン。
冬のお話はちょっとしんみり、生きていればこそ別れあり出会いあり、そこから希望も生まれる。

今回は、今回も、か。堀田家らしさ全開。人と人とのつながりが果てしなく続いていく。冬のお話が胸にぐっと来たな。ちょっとマンネリ化している気がするけれど、それこそが東京バンドワゴン、続きをまた読むだろうな。

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さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや@坂井希久子

2022-10-05 17:09:24 | 本(さ)
  さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや@坂井希久子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
夏の暑い盛り、往来を歩いていた只次郎は、いきなり倒れた少女を介抱した。少女の名は、お花。痩せた体と歳に似あわぬ拙い言葉に、只次郎は虐待を疑うが…。少女を救うため、奔走する只次郎。一方、結ばれたはずのお妙との仲は、どこかぎこちなくて!?やがて、ついにお妙の両親と良人を殺した黒幕と対峙することに…!只次郎とお妙は過去と今の苦難を乗り越え、幸せを掴むことはできるのか。温かい林檎煮、納豆、赤鱏(えい)の刺身に、心温まる鰹茶漬け。彩り豊かな料理が心を救う、傑作人情時代小説、最終巻!




居酒屋ぜんやシリーズ第九巻の読書感想文はこちら

新しく登場するお花ちゃんの他、主役のふたり只次郎とお妙、そのほかいつもの面々が勢ぞろい。もちろん居酒屋ぜんやのおいしそうなお料理も健在。只次郎の男っぷりがめきめき上がって、お妙のかわいらしさがポロポロこぼれてて、ふたりは最初と比べるとずいぶん変わったな。主役のふたりの関係は相変わらずなかなか進まないけれど実はちょこっとずつ動いていて、只次郎も勝手に黒幕探しに動いていて、どちらもいい加減にしてちょうだいと思いつつ、はぁぁ、終わっちゃった。めでたしめでたし。

一話ずつのちょこっと感想。
暑気あたり:お花ちゃん登場。その母親がひどすぎてイラッとするわ。熊吉の存在感がなかなかいいね。頼もしくなってる。そしていったん只次郎がお妙にふられる。なんでーーー!?

草市の夜:升川屋の妻、お志乃がぐいぐいお妙に只次郎との関係を問いただす。おもしろっ! なるほど、お妙はそういう気持ちだったのか。わかりにくいよ。もうちょっと素直になってちょうだいな。お志乃が気丈夫な女将さんになってて感心しきり。

棘の尾:只次郎が黒幕らしき人物に行きついた‥ とても手が届かない大物‥ 義姉の父・柳井から「忘れろ」と釘を刺される‥ ほんと、なんでそこにかかわっちゃうかね只次郎‥ 忘れなさいな‥

甘い算段:お花ちゃんがいい子だっていうのがよくわかった。只次郎がそれをちゃんとわかって引き出してあげて、すばらしい。只次郎は誰にでも分け隔てなくやさしく、その人の懐に入るのがうまいねぇ。で、例の黒幕の正体、菱屋のご隠居やお妙たちの知るところとなる。わかったところでどうする‥ どうなる‥

戻る場所:いよいよ黒幕と対峙! 「忘れる」ってみんなで決めたところなのに!! 只次郎は武士の身分を捨て、もう一度お妙に結婚を申し込もうっていうところなのに!!! 怖いよぉ、黒幕‥ 人間らしくないよぉ、黒幕‥ え、何企んでるの、黒幕‥ とギリギリまであせらされたわ。最後はめでたしめでたし。ホッ。

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ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや@坂井希久子

2022-04-07 15:58:13 | 本(さ)
  ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや@坂井希久子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
新年を迎え、神田花房町代地に居酒屋「ぜんや」が再建された。女将・お妙の絶品料理がまた食べられる喜びのあまり、馴染みの旦那衆は祝儀を沢山持参するが、お妙はとまどってしまう。一方、武家の次男坊・只次郎は、店の再建にあたって、「ぜんや」をより良く盛り立てていくある方法を提案していた。蕗味噌の握り飯、卯の花の炒り煮、土筆のきんぴら…料理の腕にさらに磨きをかけたお妙と、新たな商いを始めた只次郎がいよいよ急接近!?傑作人情時代小説第九巻。




居酒屋ぜんやシリーズ第八巻の読書感想文はこちら

只次郎の案が採用され再建された居酒屋ぜんや。もはや只次郎ありきのぜんや。相変わらずおいしそうなお料理がたくさん。おまけに只次郎まで店を持っちゃって、展開すごっ。ずっとお妙を思い続けている只次郎に対し、お妙は自分の気持ちに気づかないふりをしていたけど、やっとこさ只次郎に対する思いを認めた。のに、身を引いている。まぁ、じれったい。このふたりのやりとり、かわいらしくて中学生か、とつっこみたくなる。ずっと解決していない事件、只次郎の単独捜査でなにやら怪しい雲行きになったのが気になる‥ それをだれにも内緒にしているのも気になる‥ 只次郎の男っぷりがますます上がっていて、只次郎とお妙の行く末も気になる!

一話ずつのちょこっと感想。
薬食い:いよいよ居酒屋ぜんやが再開。それもこれも只次郎の案と常連客である旦那衆のおかげ。只次郎とお勝の掛け合い、おもしろ! 旦那衆のテンションが高くてかわいらし! 只次郎の姪のお栄からの手紙が気になるところ。

蟹の脚:只次郎の鶯指南が絶好調で何より。ぜんやも昔の客も大切にしつつ繁盛してて何より。最後に只次郎が厄介者を追い返し、お妙には心配させないようにふるまう、かっこいいね。

家移り:只次郎のお引越し。お妙にはあれこれ内緒にしてて、お妙は気が気じゃない。そんなところに只次郎のお母さま登場。さりげなく「息子に手を出すな。」と。いやねぇ。で、只次郎のお引越し。まずは店で雇う奉公人はお妙も馴染みの熊吉。俵屋から通いでくることに。お妙びっくり。そして引っ越し先はぜんやの目と鼻の先。お妙びっくり。只次郎のかわいらしいいたずらに、私はにっこり。

暗雲:鶯指南の手を広げる只次郎。それは鶯のルリオをつけ親にした鶯を探し出し、お妙の父親の死の真相に近づくため。お妙のため。お妙を思う気持ちが深いなぁ。さるお偉いさんの大名家でとうとうお目当ての鶯を見つけた只次郎。さて、どうする‥ 動きようもないのだけれど、さっそく横やりが‥ 私としてはそっとしておいた方がいいんじゃないのと思うけど。あぁ、心配‥

川開き:とうとうふたりが結ばれた! お妙の父の死の真相も気になるところだけど、今後のふたりが楽しみ!

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とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや@坂井希久子

2022-02-16 14:52:49 | 本(さ)
  とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや@坂井希久子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
絶品料理と癒しの笑顔が評判の居酒屋「ぜんや」。女将・お妙と馴染みの旦那衆で紅葉狩りを予定していた日の前日、湯島からの出火で「ぜんや」にも火の手が。屋根が燃え、炎に包まれるのを目の当たりにしたお妙は、幼い頃の記憶をよみがえらせ、翌日から腑抜けたようになってしまう。只次郎はお妙を励まそうと、お土産を探しに酉のまちで賑わう浅草へ繰り出した。そこから思いもかけない美味しい出会いがあって…。しあわせ沁みる料理は、喜びであり、生きがいだー心ときほぐされる人情時代小説第八巻。




居酒屋ぜんやシリーズ第七巻の読書感想文はこちら

只次郎が心身ともに力強くなり、お妙に対しての好意を隠さず軽妙な口を利き、そしてお妙に対するやさしさがあふれてる、なんていい男! そんな只次郎にお妙はしどろもどろ、自分の気持ちに気づくも気づかないふりをして、まぁ、なんとややこしいこと。火事でぜんやは焼失し、おまけにお妙は封印していた過去を思い出してしまう。せっかくみんな和気あいあいと楽しくやっていたのに、残酷な事実がお妙の心をふさいでしまう。それでもやっぱりお妙には居酒屋、料理を作ることは必要? 只次郎は必要? 今後が気になる~!

一話ずつのちょこっと感想。
月見団子:おえんが妊娠して安定期に入ったのか、まぁ、その食欲のすんごいこと! 江戸時代そんなに肥えちゃって、お産は大丈夫か心配だわ。そしてぜんやの昼の常連は魚河岸で働く男たち。まさに江戸っ子、強くたくましく人情に厚い、昼のぜんやもいいね。

骨切り:お妙の料理の腕前はやっぱりさすが! 苦手食材づくしでも御隠居が降参するほどおいしい料理、みんなで楽しく食べる、これこそぜんや。只次郎の商売に関する発想はすごいな。それがお金になるってところもすごいな。それに目を付けた三文字屋の主人もすごいな。この人、おとなしそうな人だと思ってたけど、大店の主、商売がかかわると押しが強くてびっくりね。

忍ぶれど:お妙がモデルに! 内面まで暴き出す絵師にお妙の心を見抜かれる。そして火事‥ すべてを焼き尽くす‥ 江戸の火事はおそろしや‥

夢うつつ:火事以降、腑抜けたようになったお妙。毎日お妙の元に通う只次郎。只次郎だけではなくお妙を知るみんながお妙を心配している。これまでお妙に助けてもらってきたのに、今こそお妙を助けるべき時なのに、なかなかうまくいかない。只次郎がたまたま物々交換で手に入れたのは生卵。お妙にふるまう料理は? 只次郎が作った料理を口にしてなんとか心を取り戻すお妙。ホッ。

持つべきもの:おえんが無事出産。大変そうだけど幸せそう。さてお妙。升川屋の女将、お志乃がバシッと、でもやさしさをもってお妙に言います。今後のお妙、ぜんやが楽しみ!

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