食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン@小路幸也

2022-01-25 15:19:39 | 本(さ)
  グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン@小路幸也 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
研人のバンド“TOKYO BANDWAGON”がイギリスでアルバムのレコーディングを行うことに。我南人の引率で、藍子とマードックが暮らす家を訪れた一行。しかし、滞在中にマードックの姿が消えて…。東京の堀田家と現地の仲間たち総動員で、不可解な「誘拐」と「美術品盗難」の真相に迫る!「東京バンドワゴン」シリーズ第16弾にして番外長編!




東京バンドワゴンシリーズ第16弾
第15弾の読書感想文はこちら
まずは登場人物相関図をじーーーーーっくり見て確認し、記憶を呼び覚まします。ニュー・スコットランドヤード!? 海外進出!?
読書感想文を書く今、初めて、番外長編ということを初めて知りました。
だからか、いつもの他界しているサチによる家族の紹介や、いつもの朝食の風景がかなり割愛されてる‥ 大好きなのに‥ 親戚のおばさんのような気持ちになれるのに‥ 堀田家の一員になれるのに‥

さてさて舞台はイギリス。イギリスだからか、いつもより一層突拍子もない展開になっていて、びっくりよ。まずみんな英語がしゃべれるの。そして一番のびっくりはサチとお話しできるニュー・スコットランドヤードのジュンさんの登場。ジュンさんがサチの存在を受け入れ、話をし、サチから話を聞いたジュンさんが行動して得た情報を研人にあれこれ伝え、それを元にみんなが行動すること、どにかく驚きの連続。最後は我南人が持ってくよねー。愛、いや、ここはイギリス、LOVEだよねー。展開がありえなさ過ぎて、これはこれでありかな、なんて思いました! 今度はいつもの日本の堀田家が見たいな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花咲小路一丁目の髪結いの亭主@小路幸也

2021-04-27 15:40:01 | 本(さ)
  花咲小路一丁目の髪結いの亭主@小路幸也 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。すらりと背の高いせいらちゃんが働く「バーバーひしおか」は、古きよき香りが漂うレトロな“理髪店”。小柄な奥さん・ミミ子さんが切り盛りし、素敵に髪を整えてくれますが、店主の旦那さんはのんきに暮らしてばかり。それもそのはず、旦那さんには思いもよらぬ“裏の顔”があってー




第五弾「花咲小路三丁目のすばるちゃん」の読書感想文はこちら
花咲小路商店街にまだすんごい人がいてびっくり! それが髪結いの亭主。って、この商店街、普通の人はいるのかしら? せいらちゃん目線で話は進みますが、せいらちゃんだって行動力があって、頭も切れててすごいよ。セイさんと髪結いの亭主が遠巻きにからんで、まずヴィネグレット事件。これ、何にも解決していないよね? 私の理解不足? いや、確かにヴィネグレットはすり替えられたまま。消化不良だわ‥ それからサンプラー事件、これはセイさんが何とかするっていうのが解決したってことなのね。消化不良だけどしょうがない‥ そしてポーセリング・プラーク事件、最後の最後、事件自体が想像もできないありえない方向から展開して、あっけにとられたわ‥ しかも、セイさんの正体、ばれてる!? ばれてていいの? それどころかあっちこっちに知れ渡っててる? それでいいんです、なんとかなります、私ごときが気にしなくて大丈夫っていうすごい結末でした。なにもかも丸く収まる、まさに小路さんらしいな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

待ち遠しい@柴崎友香

2021-04-20 16:43:34 | 本(さ)
  待ち遠しい@柴崎友香 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす新婚の現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか噛み合わない“ご近所付き合い”、その行方はー。芥川賞作家の新たな代表作!




バラバラの年代の女性3人、ご近所さん。今時、ご近所さん付き合いなんてあるのかしらと思ったけれど、3人は関わりあっていきます。それぞれが世の中で言われる「普通」に対し、「普通」でないことにコンプレックスを持ったり、「普通」を追い求めたり、「普通」を押し付けたり。私はそれに共感したりしなかったり。主人公の春子に一番共感しました。春子は自分に何か足りない、一人前でない、なんて考えてますが、私から見ればすてきな女性です。自分自身のことも周りの人のこともあれこれ考えたり、いらぬ争いは起こさず、自分の世界を持ち、自分で働いて生計を立てている、たおやかな女性と思いました。最後には春子が自分を肯定し自信を持ってくれたのがよかった! 対比を際立たせるためだろうけれど、沙希の言動には反感を持つことが多かったかな。タイトルの「待ち遠しい」、何か変化を待ち遠しく思うのか、今のままでどういうふうになるのかを待ち遠しく思うのか、答えはないように思うけれど、この先も今の家に住んでいる限り3人は関わっていくんだろうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異世界居酒屋のぶ@蝉川夏也

2021-04-09 16:28:28 | 本(さ)
  異世界居酒屋のぶ@蝉川夏也 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
異世界に繋がった居酒屋「のぶ」を訪れるのは、怠け者の衛兵たち、お忍びの聖職者、水運ギルドのマスターなど個性的な面々ばかり。彼らは、寡黙な店主、ノブ・タイショーが振る舞う驚くほど美味い酒や、未体験の料理に驚き、舌鼓を打ちながら、つかの間、日々のわずらわしさを忘れるのだ。この居酒屋の噂は客から客へと広がり、連日様々なお客がやってくる。さて今夜、居酒屋「のぶ」にはどんなお客が訪れ、どんな物語が紡がれるのか…。暖簾をくぐれば異世界が広がる…なろうコン大賞受賞の異色作!




20話の短編が収められた1冊で、サクサクサクサク読みやすかったです。日本の居酒屋の定番メニューがずらり、今、なかなか飲みに行けない中、その描写がすんばらしくおいしそうで、居酒屋に行ってお通しの枝豆からいろいろ食べたくなっちゃいました。異世界につながった居酒屋なので、お客さんは異世界の人。言葉が通じるのかな、とか思ったけど、そんなのどうでもいいのよね、きっと。ある事件がきっかけで、居酒屋を手伝うことになったエーファちゃん、よく働くのはもちろん、賢くて優しくてしっかりしていて機転が利いて、物語の小気味よいアクセントになっていてお気に入り! 続きがあるみたいだけど、どうしようかな‥ 暇を持て余しているときに、気楽に読んでみてもいいかなぁって感じです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや@坂井希久子

2021-04-05 15:38:17 | 本(さ)
  ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや@坂井希久子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
武家の次男坊・林只次郎は、当代一の美声を誇る鴬ルリオの雛が成長し、美しい声音で歌い始めたことに喜ぶ。その雄の若鳥一羽を馴染みの旦那衆の誰に譲るかを、居酒屋「ぜんや」で美味しい食事を囲みつつ決めることになった。豆腐と筍のうま煮、筍羹、筍ご飯と筍づくしの絶品料理が並ぶなか、旦那衆は鴬への愛情をそれぞれの表現で主張するのだが…。庶民の味方の居酒屋「ぜんや」、女将・お妙が癒しの笑顔でお迎えします。心にも体にもしあわせ沁み渡る、傑作人情小説第七巻。




居酒屋ぜんやシリーズ第六巻の読書感想文はこちら

只次郎、いい男になってきてる! やさしくてほがらかで頭の回転がよく、体もたくましくなってきた! 相変わらずお妙の料理をおいしそうに食べる様もいいね! 前巻でややこしい問題は解決しているので、今回はほんわか楽しい居酒屋ぜんやです。只次郎とお妙のやり取り、ふふふっとほほえんじゃう。三話目までは。あれこれあって、最後はいつものふたりに戻りました。戻ったのがいいのか悪いのか。ふたりの関係はちっとも進展せず、じれったい感じもするけれど、このまま白黒つけない穏やかな関係もいいのかも!?

一話ずつのちょこっと感想。
春告げ鳥:ルリオの子をめぐって繰り広げられる馴染みの旦那衆の話し合い、江戸の大店を切り回してきただけあって、丁々発止のやり取りがおもしろかった! 只次郎が姪のお栄のためにルリオの子を利用するとは意外だったけど、お栄を思えばこそなんだな。家を出てもなお、お栄を大事に思う只次郎、やさしいね。

授かり物:升川屋とその妻お志乃の夫婦けんか。こんなの前にもあったよねぇ。お妙を頼らず、何とかしなさいな、升川屋。それからおえん、ダイエット成功どころか、本来の目的も成就、おめでとう!

半夏生:只さんに扮する只次郎、生き生きしてる。本当に商人に向いているのかも。そんな只次郎、商人になるまたとないチャンスが到来。が、お妙を好いている只次郎、お妙は只次郎に好意はみじんもありませんという態度をとるし、悩みは尽きないよねぇ。

遠雷:只さんに恋するお浜が居酒屋ぜんやに乗り込んできた。若さの勢い、ずっと愛されて生きてきた強み、お妙とは対照的です。お妙の心に変化があったかな?

秋の風:三河屋の押しの強さ、ずるがしこさ、さすが大店の主人です。あれこれ悩んだ只次郎、腹も決まって、さぁというところで三河屋にしてやられるっていうね。只次郎らしいと言えば只次郎らしい。最後はいつもの只次郎とお妙になっていたけれど、この先どうなるのかなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする