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あらすじ(「BOOK」データベースより)
突然の事故で両親を亡くし、「青葉おひさまの家」で暮らすことになった小学生の太輔。悲しみでしばらく心を閉ざしていたが、同じ部屋の仲間たちのおかげで少しずつ打ち解けていく。とくにお母さんのように優しい高校生の佐緒里は、みんなにとって特別な存在。施設を卒業する佐緒里のため、4人の子どもたちは、ランタンに願い事を託して空に飛ばす「蛍祭り」を復活させようと、作戦を立てはじめる…。
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児童養護施設に暮らす子供たち。子供ながらにというより子供だからこその繊細な心に、ハッとさせられたり、心の痛みを覚えたり、ホッとさせられたり、笑わされたり。私自身は彼らのような環境で育っていないけれども、子供のころの素直な感情を思い出しました。彼らが感じる圧倒的な「ひとりであること」のつらさに感情がゆすぶられます。でも最後の最後、ランタンを見ながらの彼らの会話に胸をなでおろすことができました。完ぺきなハッピーエンドではないけれど、彼らには希望があります。私の心にも希望の光を灯してくれました。それにしても小学4年生の麻利のくらくらするほどまっすぐな強さ、すごいなぁ。