


あらすじ(文庫本背表紙より)
①CDショップに入りびたり②苗字が町や市の名前であり③受け答えが微妙にずれていて④素手で他人に触ろうとしない――そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。





題名を見ると恐ろしいような感じがしますが、とても面白い本でした。死神が人間の言葉を完全に理解しておらず、それがフッと笑っちゃうような表現になっているのが、題名や死神の存在自体の恐ろしさを和らげている感じがしました。死神がミュージックが大好きというのも好感(!?)を持ってしまいます。また死神の属する世界が会社に属している表現で、妙に納得させられます。上司、同僚、調査部、仕事(死神の場合、死の可否を判断をし、その死を見届けること!)など。死神が死の判断をくだすという枠は同じでも、六つの短編がそれぞれちがうアプローチで書かれており、それぞれ楽しくその世界に浸ることができました。謎解きもあったりして、お得な感じです。六つの人生が実は絡んでいて、でも時代は同一じゃないというのも、ほほぉと思わせられました

初めまして
お料理だけでなく何もかもウッカリで、たった今コメントに気づきまして
お返事が遅くなっちゃってごめんなさい
私のうっかり加減、相当ですけど、空さんもですか
今後ともよろしくお願いします
あ、「死神の精度」は短編で読みやすく、ユーモアもあり、おもしろかったです