近所のイトーヨーカ堂が9月末に閉店した。全国で40店舗の閉店計画があって、道内では今年1月の「釧路店」に続くものという。1982年に恵み野駅前に開店し、37年間、ニュータウンのシンボル的な建物だったので寂しさがある。
30年前に売り出しの宅地を見に来たことがあった。まだブルドーザーが動き回っていた時にヨーカ堂はひときわ大きな姿だった。
大手スーパーが立地するということはそれなりのリサーチを経たものであり、これから住もうとしている街の発展を保証しているようで終の棲家を建てるのに何だか安心したものだった。
通勤で夜中に札幌から帰ってくると煌々としたヨーカ堂の灯りに街の活力を感じ、疲れが取れた気分だった。
つい最近、恵庭市の人口は半世紀で倍増して7万人を超えた。住み始めて30年余の間に恵み野地区周辺にも新しい住宅団地がいくつも出来きた。
ヨーカ堂と資本業務提携をしている食品スーパーが入った大型ショッピングモールも整備され、人の流れが変わった。
そして、いつしか自身も退職する身となり、電車から降りてヨーカ堂の灯りに恵み野に帰ってきたなぁと思うことも無くなった。
最近は小さな子供の姿がまた見られるようなった。これからどんな街になるのだろうか。ヨーカー堂さん、長い間ご苦労さん。有り難う。