ラグビーワールドカップで日本が決勝トーナメントに進出できるかどうか。
予選は勝敗ばかりでなく勝ち方、負け方まで加味した獲得ポイント数で順位が決まることに加えて、接近している台風による試合中止までが行方を左右している。
日本は最終のスコットランド戦に勝ちさえすればスッキリと進出が決まる。選手もそう思っているに違いない。
日本の最終戦の相手であるスコットランドはロシアをノートライに抑え、攻めては完膚なきまでに叩きのめした。伝統国のプライドだ。
ワンチャンスの隙を逃さず、どこからもトライを取りにゆくスタイルは発祥の地のセンスであり、相手に「勝てない。」と思わせる術を心得ている。140年も前から、グレートブリテン4カ国とアイルランドによる対抗戦で培われてきたものだろう。
フィジカルやスキルが伯仲していれば最後はプライドとセンスの戦いになる。日本がアイルランドに続いて発祥の地の強豪国を破って世界の強豪国に名乗りを上げられるかどうか、13日は歴史的な一戦だ。
あれだけトライを重ね疲労が溜まってもトライを許さなかったスコットランドのディフェンスとプレースキッカーNo10の正確さ。
奪える得点は最多でも2トライ、2ペナルティーゴールの20点止まり。JAPANがその範囲内に守り切れるかどうか。相手バックスラインからのオープンキック対応がカギとなりそうだ。オールブラックスが初のヨーロッパ遠征で発祥国を席捲した姿をJAPANに見たい。