関西テレビが森友裁判を追っている。
文書改竄を苦にして自殺した近畿財務局の赤木俊夫氏の奥さんが国などに損害賠償を求めている裁判のことだ。
赤木俊夫氏は生前、奥さんに「犯罪行為を事細かく書いてファイルに綴じている」と話していたという。
奥さんは夫が何故死んだのか、その理由が知りたいと切に願い、裁判において国へファイルの提出を求めている。
関西テレビの報道記事(2/17 19:33)によると、
2月17日の裁判で、国は「裁判の結果(勝敗や事実認定)に影響しない」ので有無も含めて回答は必要ないとの主張を続けている。
一方、前日の国会で国は「裁判に不当な影響を及ぼすから提出を控えている」と答弁している。
裁判テクニックでは成立するものなのだろうか。素人目には全くの矛盾だ。
BS放送を手がける東北新社に勤める管首相の子息と放送の許認可権を持つ総務省幹部との会食が公務員倫理に違反するのではないかと国会で取り上げられている。
管首相は息子と自分とを切り離して他人事を装い、官僚はバレるまで嘘をつき通す。
森友事件で安倍前首相は閣議決定までして妻を私人として切り離し、官僚上層部は虚偽答弁に留まらず、文書の破棄・改竄まで指示した。全く同じ光景であり、その過程で赤木俊夫氏が亡くなった。
安倍政権の数々の疑惑を解明しないまま今日に至っている。このことが政・官が腐敗した根源的原因だ。
政権交代しなければ清浄化しないし、霞が関官僚組織は立て直せない。
しかし、野党を引っぱる立場の立民・枝野党首はまるで昼行灯のようだ。いつ動くのか。