言葉というのは難しいものだと昨日(1/29)の国会予算委員会の集中審議の岸田首相の答弁を聞いていてつくづく思った。
違法な会計処理には議員も責任を負うという「連座制」、今朝の北海道新聞の一面に「首相、連座制導入を検討」と大きな見出しだが、国会中継を聞いていてそのような具体的な発言だったとは思えない。
首相のこのくだりの言葉は、「厳正な責任体制を確立する観点から自民党としても考え方を整理し、野党ともしっかり議論してゆきたい。」というもので、連座制を「やる」とも「やらない」とも言ってはいない。
プロの新聞記者がそう受け止めたのだが、一般国民にとっては何を言っているのか分からない、結局は何もしていないのが岸田首相の言葉遣いだ。
周りの意見、動向でいくらでも言い逃れ出来るように曖昧だ。
役所に頼り切っていることの現れと思う。
「連座制導入は明言せず」が見出しとして正しいのではないか。
岸田首相の言葉の読み解きにはメディアも注意を払って欲しいものだ。
特に今は通信社の配信記事で新聞、TVが染まりかねない。
これから半年の通常国会で様々な課題が議論される。
報道内容は相当比較しなければ何が本当なのか分からない時代になった。
通信社依存のメディア、政局解説者に惑わされないようにしなくては。