自民党の裏金事件は東京地検特捜部が全国から検事を集めて捜査したが、結果は肩透かしに終わりそうだ。
事前に流れている処分内容は、毎日新聞が抜いたのではなく、検察が朝日新聞とのバランスを取ったのだろう。
そもそもこの事件の捜査は新聞赤旗日曜版がスクープし、大学の先生が丹念に調べて告訴したことから始まった。
大手新聞にはメンツがあったのだろう、検察が本格的に捜査を始めるまでは殆ど取り上げていなかった。TV然り。
世論を喚起する報道も無く、単に検察情報の垂れ流しをしていたに過ぎなかった。
しかし、検察は今、組織の存亡がかかっていて悩んでいると思う。
一線の検事の心境はどのようなものなのだろうか。
ここで突き放すのは簡単だ。
検察審査会という道がまだある。
最終的には検察官役の弁護士が起訴に持ち込むケースがあり得る。
そこに辿り着くまでが取り敢えず今回の結末を忘れてはならない時間になる。
ことの本質である〝上から下までカネに群がる政治〟を正すのは野党であり、メディアであり、背中を押すのは国民だ。