楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

Sakuranboさん、私の好きな映画のセリフ

2024年09月14日 | 日記



そうですね、私は『生きる』(1952年、黒澤明監督)を何度も観ました。
志村喬が好きなこともありますが、人生の尊さ、儚さ、美しさにいつも涙します。

末期の胃がんを宣告された役場課長の渡辺勘治が茫然自失の生活から一念発起、住民から長年にわたって不衛生の苦情があった公園の整備を成し遂げ、そして葬儀。

通夜の席で役場の連中が自分の手柄のように酒を酌み交わし、翌日からまた住民の要望に目をつぶるシーンが黒沢明によって映し出される。

私の仕事が地方公務員だったので身につまされ、そしてまた「惰性で流されそうになった時、これではダメだ。」と自分を奮い立たせてくれました。


渡辺勘治の「何もできないけど、何かしなければならない。」という言葉が好きです。そして、あの粉雪舞う整備された公園の夜、ブランコに乗りながら志村喬がひとり口ずさむ〝ゴンドラの歌〟が胸に迫ります。

「命短し、恋せよ乙女」


はて、自民党総裁選のNHKの力の入れ方が腑に落ちない

2024年09月14日 | 日記


2024.9.12   恵庭岳


気温差10℃の福岡から北海道に帰ってきた。
1週間で朝の自転車散歩にウィンドブレーカーが必要になった。
空気が澄んで、雲の様子も秋だ。


12日の夜7時半頃、日テレを名乗る調査電話がかかってきた。
丁度BS-TBSで自民党総裁選をやっていた時だ。

「あなたは自民党党員又は党友ですか。そうである場合は1を、そうでない場合は5を押してください。」と無機質な機械音声から始まった。

すかさず5を押した。

すると即座に「有難うございました。」と電話が切れた。
ツ-ツ-ツ-と、「あなたに用はありません。」と言っている。


確かに自民党総裁選挙の投票権のある人の意向調査だからごく当たり前の所作なのだが、これだけ政治不信が高まり、政策課題も山積しているのにひとまず次のこの国の首相選びが斯くも狭い世界で行われていることをダイレクトに突き付けられた思いである。


調べてみた。自民党員と党友は100万人くらいとか。9月1日現在の有権者数は約1億658万人というからその比率は0.93パーセントと1パーセントにも満たない。

だがしかし、一応公共放送のNHKが、公選法に基づく選挙でもない〝1パーセントの選挙〟の「立候補者所見発表」と「討論会」を二日間に亘って4時間近くフル中継したのはどのような考えなのか。

本来、自民党、各候補がカネのかからないあらゆる方法で〝有権者〟に周知すべきことではないか。秋晴の下で何か腑に落ちない。


立憲民主党の代表選が盛り上がらないが、メディアは自民党の祭りにまんまと乗って、総裁をこの国の首相として固定化しようとする作戦に加担してはならない。