管総理大臣と20数名の内閣記者会の総理番記者が、早朝に管総理の好物とされるパンケーキで有名な店に集まった。オフレコの懇談を
1時間半もする姿は想像するに異様である。
次回も予定されているというからこの8年でジャーナリズムは“管官房長官”に完全に籠絡されてしまった。こうして“踏み絵”のようなこ
とを続けていこうとしている菅義偉という人物に底知れぬ不気味さと恐ろしさを感じる。
この国は未だかつてない「独裁者」をこれから目の当たりするのかもしれない。日本学術会議会員の任命を巡る一件はその始まりのよ
うな気がする。
「『日本学術会議法』に何ら反していない。解釈を変えただけ。人事のことは控えたい。」とこれまでに成功体験を得たワンテン
プレート戦法で乗り切るつもりだろう。
この先、どのようなことが強権的に行われるのだろうか。コロナ感染実態の隠蔽と拙速なワクチン接種の開始、連動して危険極まりな
いオリンピック・パラリンピックの強行開催、年金、社会保障政策の容赦ない切り捨て、外交政策の行き詰まりと東アジアでの孤
立・・・。
今のところ総選挙も無い。国会も開かれていない。権力の暴走を止めるはずの頼みのジャーナリズムが骨抜きになってしまった。
信頼出来る情報を見つけ、〝パンケーキと苦労人〟に騙されないようにするだけだ。