夜も明けやらぬ凍れる朝、元旦の新聞を配る配達員さんには頭が下がる
指揮者の井上道義さんはかねて告知していたように、昨日(30日)の公演をもって引退した。
78才。引き際の美学か。
高校の頃、日本人離れした彫りの深い風貌の指揮者がいることに気づいたことがあった。随分後になってからスキンヘッドで現れた。
日本人のクラッシック音楽に対する固定概念をことごとく壊すような型破りな音楽家であることを知り、よく取り上げるショスタコービッチを聴くようになった。
公式Hpによれば最後の演奏はショスタコービッチの「祝典序曲 」になっている。(読売日本交響楽団/サントリーホール)
R.シュトラウスが晩年に作曲した「英雄の生涯」は自身をモデルにしたのではないかと言われているが、道義さんの最後の演奏にはまだまだ推進力があったことだろう。
お疲れ様でした。お元気で !!
大晦日の朝、微かに雪が降った。
向かいの警察官も、コンビニ勤めの隣の娘さんも年を跨いで仕事のようだ。
世の中は切れ目なく動いていることにふと気づく。
息子も福岡で年跨ぎのジルベスターコンサートに出てから元旦の飛行機に飛び乗って帰ってくる。
ニューイヤーコンサートがあるので戻るのは4日と慌ただしい。
正月の三が日に帰ってくるのは結婚以来初めてのことだ。
繁忙期の飛行機運賃は高いのに勿体ない。
年を取った両親を思ってのことか。。。
突然時間の流れが切り変るわけではないが、2025年も推進力を意識して暮らしたいと思う大晦日だ。
ショスタコービッチ 「祝典序曲」 (ユーリー・シモノフ/モスクワ交響楽団)