田んぼの畦道に初めてカモの巣を見た。羽毛に包まれるように6個の卵があった。鶏の卵と同じくらいの大きさだ。
一緒に農作業支援に来ていた80才を過ぎている爺さんが見つけた。10時の“いっぷく”の時に農家の奥さんが「踏まれないように」と目印の旗を立てたら、旦那さんが「カラスに見つけられやすくなるから。」と直ちに撤去。
ラジオでカモの子育てのことを聴いたことがある。
カモの雛は卵が約1ヶ月かかって孵化して生まれた時には全身が羽毛に覆われていて、目も見え、歩くことも餌の捕食も出来るそうだ。直ぐにも巣立ち出来るように育って生まれてくるということで、多くの野鳥のように丸裸でだた口を開けて餌を待っているのとは大違いだ。人間もこの類いか。。。
子育ては雌が担当する。「羽の色が派手なのが雄」の種類の野鳥は皆、雌が子育てをし、雄はどこかへ行っているとか。人間もこの類いか。。。因みに雄、雌で羽毛の色の違いの無い野鳥は共同で子育てするという。最近の人間社会も変わりつつある。
カモは年1回の繁殖であり、外敵に補食されるリスクを回避するため卵は10個前後と多いが、ツバメのように年2~3回の繁殖をする野鳥は餌を運ぶのも大変なので卵の数は少なく、親離れ・子離れの期間も当然短い。
大型のタンチョウツルは1~2羽を10ヶ月近くかけてゆっくり育てるという。確かに昨年の夏の道東自転車旅で風蓮湖を通りかかった時に、親鳥が茶色の羽毛の子供に飛び方を教えているようなシーンを見かけた。
ヒトもところどころ野鳥に似ているところが面白い。地球上の同じ生き物ということだ。
2020.5.21