新聞も何故かあまり取り上げない重大な証言が出てきた。安倍首相の選挙区である山口県4区に含まれる下関市の田辺よし子議員(無所属)が野党追及本部のヒアリング(2019.12.19)で『桜を見る会』について自身の調査から証言した。
SNSの動画で模様を見た限りでは次のようなことだった。
〇『桜を見る会』の前夜祭に下関から800人くらいが参加し、聞かれたら「行ってない。」「資料は何も持っていない。」と答えるようにと箝口令がしかれていて参加者が不思議に思っている。
〇調査によると、中には《領収書はもらっていない。》、《5,000円の会費を払っていない。》という人がいる。選出国会議員の推薦による参加者は「枠」の人数以内なので、殆どは安倍事務所関係ということになる。
どのような方法の調査かは分からないが、20年以上市議会議員という公職にある人の公的な場での証言は報道機関としても掘り下げる必要があるのではないか。
事実とすれば、このことだけで公職選挙法で禁じている地元有権者への供応接待に当たるのではないか。他にも前夜祭を巡っては政治資金規正法違反の疑いもあるなど、疑惑がてんこ盛りだが、安倍首相本人も政府も隠蔽したまま塹壕で嵐が過ぎるのを待っている。
勇気を持って証言する人が出てきた。「野党が野党が」と第三者的な書きぶり、言いぶりに変質してしまった報道機関だが、この件に至ってはそれも無い。
霞ヶ関の崩壊も無惨だが、権力の不正と対峙する“記者魂”は何処へ行ったのだろうか。次の選挙まで政権疑惑に国民を繋ぎ止めるのは報道機関しかない。