“ファーストレディ”という言葉を聞かなくなった。国際会議で女性首脳が当たり前になったし、懸案事項についての討論とは別に、夫人の交流を深めたり、華やかなレセプションを開くような暢気な時代でなくなったからだろう。
かねがね安倍昭恵総理夫人は海外でどのような「総理大臣公務補助」を担っているのだろうと思っていたら、立憲民主党の有田議員が最近、国内での活動について質問主意書を提出していた。
12月17日付けの政府答弁書(所謂、閣議決定)によれば、夫人が出席する行事は「宮中晩餐会、園遊会等」で、「交通費、日当、飲食費の支出額」については「範囲が明らかでないのでお答えすることは困難。」とのことだ。
その後、質問者はどのように対処しているのか分からないが、これで引き下がっちゃいけない。
何故なら総理大臣公務を支援する職員は「国家公務員等旅費規程」が適用されるのだから経費支出が行われているのであれば、根拠書類が必ず必要だからだ。5人もの秘書役が付いていて事務処理が出来ないということはあり得ない。
事実、2017年3月の参院予算委員会での山本太郎議員(当時)の質問に対して、経費は総額で約145万円と答弁がされている。今、政府が答えようとしない不思議さ。
公私そのものが分からないのではないかと思われる総理夫人。海外での活動にも度を外れた内容が含まれているのではないかと勘ぐらざるを得ない。
モリカケ事件があっても「桜を見る会」での夫人の公私混同が続いていたわけで、安倍首相の政治家としての責任があると思う。
正面が堅い時は側面から。