「民は之を由らしむべし。知らしむべからず」かぁ。。。
就職した頃、職場の先輩がため息混じりによく呟いていた。
当時は〝好きなように議論させておけ。本当のところは教えるな〟といった意味に捉えていた。
新しい制度、事業などが国から出ると、最初は細部が定まっていないことが多く、地方段階では様々な解釈が出てまさに百家争鳴の状態になる。
内容が固まってきても不確定要素が残っており、北海道にとって有利に使えるようにするにはどうすれば良いかと考えるので、現場に混乱が生じないようどこまで伝えるか、〝由らしむべし。知らしむべからず〟の基本姿勢が続いたりする。
全く逆の解釈が飛び交ったりしていて修正に走り回ることも多々あった。
この言葉は論語で使われているが、冒頭の先輩の如く、「国民には政治について詳細を告げるべきではない。」との誤用がされてきたことをつい最近知った。
江戸時代までは「国民一人一人の家を訪ねて、政策の細かいところを納得させることは出来ない。したがって、この人なら間違いない、と信頼させなければならない。」という意味であったという。それが近代になって儒教批判の悪質なプロパガンダに用いられて誤用された。(大場一央;早稲田大非常勤講師)
ものの見事に臆面もなく変節してしまう総理大臣を先頭に、何と信頼に値しない国会議員が多くなったことか。自民党は税金も裏金にして使い道を「知らせない」。
何故、そうなったのか立ち止まって原因と対策を考えなければ、この先、どんな国家方針、政策も成し遂げらずこの国は衰退の一途である。
基本は「信頼できる人」を選ぶことに尽きる。よく考える機会の総選挙である。
岩盤支持層も少し剥がれそうですから、投票率にもよりますが、多分、自公で過半数に届かないでしょう。立憲も他党と組めるのか、正念場です。
話はずれますが、自民党の怪しい問題がまたまた明るみに出ましたね。
衆院選で非公認となった候補が代表を務める党支部に対し、党本部が税金を原資とする政党交付金から2000万円を支給の報道。
石破首相も森山幹事長も「政党支部に出しているのであって、非公認候補に出しているのではないと反論していますがあと3日後に迫る選挙の投票前のこの報道・・国民はそれでも自民党に・・などと考えているのでしょうか。