50年も前のことになるが、地方公務員になりたての頃、先輩に言われたことがある。
「役所の文書は裁判の証拠書類になることがあるので誤字、脱字には十分気をつけるように。」手書きの時代だった。
モリカケ事件で公文書の改竄が明るみになった時に、公文書管理法(2009年6月)は当時の福田康夫首相が最重要施策として取り組み生まれたことを知った。まさに公文書は歴史の証拠書類となるものだ。
「桜疑惑」でも公文書の悪質な改竄、隠蔽が続いている。NHKは中継していないので国会ネット中継を見ていると、公文書管理に関する基本的な質問に対しても北村特命担当大臣の答弁はメチャクチャ、事務方のレクチャーもどうなっているのかと呆れる状態に陥っている。
加えて、噛み合わない質疑を何度も繰り返させるなど、与党のための時間稼ぎが露骨な棚橋衆院予算委員長の切り回しが混乱に輪を掛けている。
ついに7日の衆院予算委員会では立憲民主党の議員が「答弁準備が整うまで質疑出来ない。休憩を。」と棚橋委員長に申し入れたが、返ってきたのが「後刻、理事会で協議します。質問を続けてください!!」
質疑を止めたいと言っているのに後でそのことを協議するというのは理解に苦しむ。維新を除く野党は退室し散会した。
10日に質疑を続行するという。「他に審議すべき案件があるだろう。」という意見が出てくるが、政策を議論できる国会にすることが先ではないか。