楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

野党はどうしたのだろう

2021年08月16日 | 日記

急に寒くなった。

お盆過ぎの残暑に期待してもう1回くらい近隣に泊まりのツーリングに出掛けたいと思っているが新型コロナの感染爆発で行動自粛の地域指定が広がり難しくなりそうだ。

いつも思うのだけれどこんなイタチゴッコのような〝対策〟をいつまでやっても埒は開かない。

 

人流を抑制することの必要性は認めるにしても、抑制と解除を繰り返えしてきた結果が全国で家庭に放置されている新型コロナ感染者が7万人という現実だ。住んでいる恵庭市の人口に匹敵する。凄い数だ。

 

入院出来ずに亡くなる人も出始めている。重症患者は感染者の1割程度が2週間後に現れてくるという経験則があるというから手をこまねいていると増加の一途を辿るのではないか。

感染者数は検査数を減らして誤魔化しても重症者数は誤魔化せない。

 

日本で起きていることとは信じがたい。医療専門家は「災害レベル」と断じるまでの凄まじい事態に至った。

菅内閣のこの1年の無為無策とオリンピックの強行開催が招いた「人災」であることは間違いない。

 

ところが国会は開かれず、管首相のまともな記者会見は無く、野党は音なしだ。まるで国の体を失ったようだ。

「検査」「隔離」「医療」がセオリーであり、ラムダ株の脅威が言われ続けてきても管首相は政局第一で対策を深化させなかった。責任は重い。

 

立憲民主党は野党の対策要求を纏め、菅政権がやらないのであれば退陣を迫る局面なのにどうしたことか。

連合をあてにして共産党を毛嫌いし、相変わらず内部の痼りを露呈し、総選挙の狸の皮算用に胡座をかいているようでは政権交代の展望は拓けない。

 

オリンピックで動員した医療資源の再配置、隔離病棟の確保、予備費の活用による緊急対策々、やることは山ほどある。

〝管首相のままで総選挙〟と考えているのだろうけれど、そんな消極的な姿勢では自民党総裁選に埋没する。

 

 

 

 


おかわかめ

2021年08月14日 | 日記

 

 

我が家のミニ農園の「おかわかめ」が最盛期だ。

隔日で20枚ほどの葉が収獲出来る。

厚みと光沢があり、さっと茹でるとワカメのようなぬめりが出てそっくりな食感、味になる。簡単にワサビ醤油をかけて食べている。

 

正式な名前は「アカザカズラ」。

熱帯アメリカまたは熱帯アジアに自生するつる性の多年草で、日本には中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれているとか。

葉酸やミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅)、ビタミンAを多く含み、栄養価が高いことから、健康野菜として注目されているらしい。

 

毎年隣町の直売所で苗を買っているが、調べてみると地下の球根を掘り上げて室内に取り込むか、葉腋についたムカゴを保管して翌年、植えつけると良いらしいのでこの秋にトライしてみよう。

 

 

 

 

 

 


次は札幌市民、道民が試される

2021年08月13日 | 日記

志村喬主演の『生きる』という映画を劇場やTVで何度か観てきた。

前例踏襲の〝役所仕事〟をしていた主人公の課長が胃がんの宣告を受けて人が変わったように地域住民から長年に亘って要望が出されて放置されていた子供公園の整備に取り組む。

主人公が出来上がった公園のブランコに乗って〝命短し恋せよ乙女〟で始まる『ゴンドラの唄』を口ずさむ。観る度にブランコの揺れに自分を見つめ直す時間が重なる。

 

商業主義、勝利至上主義、不透明な運営、うす汚れた組織・・・。2020東京オリンピックが終わった。

始まる前の疑問、疑惑がお祭り騒ぎでかき消されるのを観たくなかったので自転車旅に出た。2020東京オリンピックは自身の中に何も残さず、残らず次へと向かった。

 

石原慎太郎が突如、招致をぶち上げて始まった2020東京大会は都民の関心も薄いまま猪瀨、小池の両知事に既定路線のように受け継がれた。

そこにどれほどのオリンピック開催に関する都民とのやり取りがあったのか、傍目には甚だ疑問であった。関心度を高めるのは「負担はありませんよ、損はしませんよ」という囁きだけではなかったか。

結果は惨憺たるものになった。人間の限界を超える激しいトレーニングを積んだアスリートを恰も資源のように見立て、“観光産業”に変質させてしまったオリンピックそのものの限界を突きつけている。

 

『生きる』の主人公の通夜のシーンがある。役所の上司らが課長を讃えつつも「手柄はオレのもの」と互いに自慢しながら盃を交わす。

映画は数日後に上から下まで以前の“事なかれ主義”に戻っている場面を映し出して終わる。

 

住んでいる北海道の札幌市では2030冬季オリンピックを招致しようとしている。次へと向かったオリンピックに今度は道民、札幌市民が向き合うことになる。傍目ではいられない。

選手を清涼剤にして誤魔化すことから今度は離れない。生きている間は。

 

 

《当時の報道記事;スキー板のメーカーロゴをカメラマンに向けて撮影させたことが違反とされる時代だった》

 


熊出没注意 !!

2021年08月11日 | 円 -bicycle-

今年は道内で羆に襲われる事件が多い。本州はツキノワグマだがどうなのだろう。

竜飛崎からの日本海沿岸自転車旅で“熊出没注意!!”の看板の立ったキャンプ場に泊まったことがあった。初めてのことだ。

 

“熊出没注意 !!”

 

携行する「ツーリングマップル」が古いせいか、適当なキャンプ地が見つからないまま35℃の猛暑の中を鶴岡から70Km以上走って新潟の手前の村上市まで来た時のこと。

あちこち探し回るのも面倒になっていたので観光協会に電話してみた。すると10Kmほど新潟方向にある「荒川」沿いに市の管理する無料のキャンプ場があるとのこと。

 

近くのスーパーで食料を買って1時間ほど走ると河川敷公園のようなところにキャンプ場らしき施設が見えた。

堤防道路を降りて入り口にさしかかってたじろいだ。「この付近で熊が目撃されました」との看板。炊事場もトイレもあり、芝生も綺麗だ。

スマホで確認すると「水辺の楽校」とある。先客はいない。

 

迷ったがもう適当な場所を探す気力も薄れていたので腹を決めた。

食べ物の残渣をテントの外に置かない、

時々自転車のベルを鳴らす、

堤防道路は集落の生活道路になっていて車がよく通る、

看板はやや古くて何時の事か分からない、

観光協会も注意喚起していないから最近の事では無い、

 

あれこれ決断を納得させることを頭に並べてテント設営にかかったらワゴン車で旅をしているオヤジさん二人連れが来た。看板のことはたいして気にしていない。そうか車泊か。それでも心強い。

 

この日の夜は生寿司弁当で乾盃した。新潟まであと1日、ゴールの前祝いだ。

それにしても村上市は大胆だなぁ。使用禁止にするか、古い話なら看板を撤去するか。何せ“楽校”だよ。などとビールを呑みながら思った。

家にはこのことを知らせずに早めに寝た。

 

翌朝、キラキラした太陽が何とも眩しかった。

人間には物事を都合の良いように考える「合理化」の精神構造がある。

何も無くて良かったが、時として判断ミスに繋がる。

 

2021.8.1

 

 

 


テント今昔

2021年08月10日 | 円 -bicycle-

コロナウイルス感染拡大の閉塞感から解放されたいという思いからか、キャンプブームという。

近隣のサイトも週末はびっしりだ。テントは益々大型になり、調理用具などは多彩で華やかだ。

 

自転車旅では料金の高いファミリーキャンプ場やオートキャンプ場のフリーサイトには泊まらずに無料の野営場、公園などを利用することが多い。

 

《五所川原市・金木オートキャンプ場フリーサイト  2021.7.23》

 

竜飛崎からの日本海自転車旅で泊まった五所川原・金木オートキャンプ場も公営で無料だった。施設は綺麗で芝の手入れも行き届いていた。

フリーサイトで見かけたのが八戸から車で来ていた青年が使っていた風変わりなテント。

最初は単にハンモックをセットしているのかと眺めていたら一向にテントを設営する気配が無い。そもそもテントだった。

聞いてみると外国製品でなるほど合理的である。

 

夏は虫除けネットを装着して涼しく、気温の下がる季節は専用のフライで覆えば寒さも凌げ、雨天も大丈夫とのことだった。寝心地も良さそうだ。

ちょっと嵩張るようなので自転車旅向きではないが扱いが簡単だ。値段を聞くのを忘れた。

 

《 知床ウトロ野営場  2017.8.10 》

 

2015年に知床へ出掛けたときにオーストラリアの青年がポールを使わずに、木の幹と枝を利用してタープを張り、密閉型の寝袋を使っていた。窒息しないのだろうか。。。

朝、元気に出発した。

 

キャンプブームによって野外レジャー製品はどんどん進化しそうだが、男鹿半島で出会ったチャリ日本一周中の長野の青年は究極?の軒下の野宿寝だった。その域にはなかなか達しない。

 

《竜飛崎キャンプ場 2021.7.22》

 

 

 


幻の居酒屋再訪

2021年08月08日 | 円 -bicycle-

 

竜飛崎からの日本海自転車旅で秋田だけは宿泊をホテルにしようと決めていた。

40年も昔、仕事で訪れた秋田市で、上司のN係長(故人)と行った居酒屋『蘇州』を再訪するという目的があった。酔って夜中のテントに辿り着くのは自信が無い。

その店が今も営業していることはネットで調べていた。

 

7月30日の夕方に男鹿半島から温泉ホテルKに到着すると、丁度日帰り温泉から帰ろうとしている男性から声をかけられた。

弟さんが札幌にいて、自転車で北海道一周をしたりしているという。荷物を解きながらあれこれ話しをして、「ところで」と居酒屋『蘇州』のことを聞いてみた。

返ってきたのが「ああKさんね。私も以前はよく行っていたけど、このコロナで川端地区は殆ど人が行かなくなったよ。感染者が集中しているからね。」という答えだった。

旅の途中であり、店に迷惑がかかってもいけないし、楽しみを断念した。コロナ憎し。

 

持参していた40年前に二日間に亘って頼み込んで頂いた有田焼の展示用の銚子と猪口の写真を見て貰い、N係長のことや当時の懐かしい話しをしたかった。

馴染みのお客さんにも断っているという品だったが、「北海道から来たのだから」と最後は折れてくれた。

御礼に当時住んでいた岩見沢市の「こぶ志焼き」を送ると木枠に入った秋田の銘酒が6升も送られてきた。本当に人情深い。

Kさんはもう80歳は超えただろうか、ホテルで出会った人によると「奥さん共々お元気」とのことで再会は出来なかったが安心した。

 

コロナ禍は様々に地方経済を疲弊させている。

秋田・八森のキャンプ場併設レストランは昼のみの営業。

入浴しようとした男鹿温泉は閉館が目立ち、日帰りは地元客のみ。

鶴岡市・三瀬キャンプ場近くの東北日本海有数の「湯野浜温泉」にも閉館が目立った。

通過する街の食べ物屋さんは閉店ばかりの寂しい風景。

 

政府が検査、隔離、医療の基本対策を疎かにしたツケが津波のように我々に覆い被さってきた。政治を立て直すのは一人一人の一票の行使だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


立秋

2021年08月08日 | 日記

 

昨日8/7は立秋。

半月振りで家に帰ると葡萄の粒が大きくなって葡萄らしくなっていた。

 

間もなく猛暑が恋しい季節が始まる。

北海道の自転車シーズンは本当に短い。

 

 

 


暑い中、荷ほどきしながら思うこと

2021年08月06日 | 円 -bicycle-

3日に帰宅して猛暑の中、竜飛岬から新潟までの自転車野宿旅の荷を解いている。

緊張感からの解放もあってドッと疲れが出たが、3日目でほぼ回復した。

 

今日6日、新潟市の新津で39.2℃を観測した。

新潟に到着した2日の予想最高気温は35℃だった。

これでも十分暑いが体温を超える気温に身体を晒すことは危険なので遭遇しなくて良かった。

 

暑さの中での自転車走行は台湾、十勝岳など何度か経験しているので役立った。

「経験」は何より大切だと思う。

 

水分は一度に大量ではなく、喉を濡らす程度に何度も取るようにしている。この点、バイクボトルは走行しながら吸水出来る吸い口であり良く出来ている。

ポカリスェットの類いの飲料はそのまま使わず、水で半分程度に薄めると飲み口がサッパリするようだ。

 

休憩は40分に一度を目安にした。上り坂は頑張らない。レースと違う。休みたくなったら木陰の縁石で足を投げ出し、短時間休息を繰り返えすようにした。

登りはサドルのやや後部に腰掛け、足を踏み込むように回している。呼吸を楽にするためハンドルは胸を開くことを意識して構える。

 

学生時代のRugbyの練習、試合では水は一切ダメだった。30℃を越える日々を耐えられたのは若さとそれがセオリーに叶ったものと信じ切っていたからだろう。

でもその時の体力の消耗具合が経験として分かっているので身体と相談しながら走れるのかもれない。

 

野宿旅はテント、炊事道具類でどうしても携行重量が重くなる。どんなに工夫しても今回も15Kg程度になった。

減量するためには経験知より「旅のスタイル」をどうするかにかかっている。コンビニ弁当で繋ぐ方法になかなか踏み切れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やれやれホッと

2021年08月03日 | 円 -bicycle-

2021.8.2

夕方に新潟港フェリー乗り場に無事到着した。

竜飛崎から600km。日本海沿岸を南下した。海の碧さが目に浸みついている。

 

《男鹿半島の突端 入道埼 2021.8.3  11:30》 キツかったなぁ

 

今は8/3。深夜に乗ったフェリーも半日が過ぎた。恵山沖を過ぎて北海道は靄って見えない。

 

今回の自転車旅、出だしの竜飛崎と男鹿半島が予想どおりのアップダウンで猛暑もあり、厳しかったが無事走ることが出来て良かった。

 

これで2016年の敦賀から新潟の旅と繋がった。

敦賀から下関まで、いつか走ってみたい。

希望だけは持ち続けたい。

 

苫小牧東港で妻にピックアップして貰う。

年1回の長期自転車旅を理解、協力してくれていることに感謝。

 

《鳥海山と月山》

 

《イワシ釣り 酒田港》

 

 

《日本海の塩屋》

 

 

 

《最後のキャンプ地 2021.8.2 村上市神林「海辺の楽校」》

 

さあ、新潟へ。「この付近で熊が出没しました」の看板に一礼。

 

 

 


自転車旅で海水浴

2021年08月02日 | 円 -bicycle-

暑い。兎に角、暑い。

大学時代のRugby夏合宿を想い出した。

 

この旅のゴールである新潟まで50kmの村上まで来た。

今日の予報は35℃。この11日間で最高かな。

キャンプ場は村上市「神林水辺の楽校」と涼しげだ。

 

秋田から3日、順調に南下してきた。残るは今日の新潟フェリーターミナルまで。猛暑を懐かしむ季節もいずれかやって来る。

 

 

昨日は鶴岡市の三瀬キャンプ場で海水浴をした。

いつ以来か思い出せない。

海水がぬるま湯で、いくら浸かっていても身体が冷えない不思議な海水浴。

 

キャンプ場の管理人さんチャリダーで理解があって、資材小屋に泊まることが出来た。

砂地は自転車のギアやテントがザラザラになるので出来れば避けたい。

 

 

晩メシの支度をしていると、自宅で茹でた『だだ茶豆』を持ってきてくれた。

「折角、庄内にきたんだから食べてきな」と。

人情に触れ、旅の良い思い出になった。温いビールが旨かった。

 

今日は夜のフェリーなのでゆっくり撤収だ。

2週間ぶりに北海道に戻る。

「緊急事態」ではなく、「異常事態」を終わらせなければ旅も出来ない時間が続く。