季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

ペット可

2008年04月27日 | 


最近はペットブームだそうだ。そのせいだろうが、ペット可というマンションがずいぶん増えた。

ただ、大抵の場合犬は小型犬まで、とか一頭のみとかいった条件が付いている。頭数の制限はまあ分かるな。ときどきニュースで何十頭も捨て犬捨て猫を飼って、悪臭が云々といった事件があるものな。そんな人がマンションにいたら大変だ。

ヨーロッパのアパートはどうなのだろうか?僕はいわゆるアパート暮らしをしたことがないので知らないのだ。友人は猫を2匹飼っていたけれど。ということは犬も良いのかな。

知人の話で傑作なのがある。

小型犬可のマンションでレトリバーを飼っている。当然違反だ。それを買ったときはものすごく小さかった、こんなに大きくなるとは思わなかった、と言い張っているのだそうだ。

僕としては、躾をよくして欲しいと願うばかりである。犬嫌いが多くいるのは当たり前だ。ドイツにもたくさんいた。殊に当時は犬は道路のどこでも糞をしたまま放置するのが当然だったから(掃除は清掃局の仕事)、嫌いな人にとってはたまらなかっただろう。

にもかかわらず犬連れが電車にもバスにも乗れたし、レストランも子供お断りはあっても犬お断りはなかったのは、躾がキチンとされていたからに他ならない。

もし街中で躾をされていない犬がいたら、飼い主がきびしく注意されるだろう。人に吠えつくなど、もってのほかである。

大型犬のブームが去ったのは、いろいろ理由があるだろうが、ひとつには、小さな犬は強引に引きずって連れていくことができるからではないか、と疑いたくなる光景によく出会う。

この国で他人に注意することくらい難しいことはない。犬を巡って見かける情景も、音楽界のあれこれも、サッカーでの問題も、似てくるのは、すべておなじ人間が織りなす出来事なのだから当然である。

どこででも、どんな犬種でも自由に飼えることが当たり前になった暁には、サッカーも強くなっていることだろう。

ピアノも上手くなっているかって?それはきっと違うね。しかし音楽が好きな演奏家が増えるようには思う。