東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

国立病院機構東埼玉病院リハビリテーション科の公式ブログです

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リハビリテーション室の機器や設備の紹介

2023年03月31日 | 紹介

こんにちは。東埼玉病院リハビリテーション科です。

 

当院では様々な機器を使用し、日々リハビリテーションを行っております。

今日はリハビリテーション室の機器や設備の紹介をしたいと思います。

 

○電動昇降いす

スイッチで高さが変更出来るので、低い椅子から立つことが難しい患者さんでも楽に立ち上がる

ことができます。後ろに車輪が付いているので、持ち運びも可能です。

 

 

○トレッドミル

速度、傾斜の調整が行えます。細かい調整の必要のないインターバルプログラムも設定できます。

手すりがついているので、歩行補助具を必要とする方にも使用できます。

 

 

◯リーチ測定器

ファンクショナルリーチテスト(FRT)といって前方重心移動距離を測定することでバランス能力を

評価します。この検査はバーグバランステスト(BBS/FBS)というバランス検査の項目でも用いられる

指標です。横向きになれば側方も測定可能です。

 

 

◯Shaking Bord

前後に揺動するボード上に立っているだけで、バランス能力の向上、下肢・体幹の筋力強化、

不意の外乱刺激に対する反応の向上など、さまざまな目的に応じた運動が行えます。

当院では公共交通機関を利用する方の練習としても使用しています。

 

 

◯エアロバイク、リカンベントエルゴメーター、セラトレーナー

セラトレーナーは車いすのまま駆動することが可能で、ハンドル/ペダルを付け替えることにより、

上肢・下肢両方のトレーニングができます。

モーターの補助を得ながら自分の筋力で動かすことも可能なので、力の弱い方でも使用しています。

 

 

 

◯チルトテーブル

傾斜角度を自由に設定して、寝たままの状態で立つ練習ができる電動可動式のベッドです。

チルトテーブルを使用すると、安全に長時間立位練習が可能になるため、介助量が多い患者さんでも

お互いが無理なくリハビリを継続することができます。

また、昇降機能も付いているので、座面の高さを変えて立ち上がる練習に活用することができます。

 

 

 

 

◯歩行訓練用階段

片側が15㎝×4段、反対側が20㎝×3段になっているため、退院後の環境に応じて使い分けています。

階段昇降は下肢の筋力向上にも効果的であり、さらにバランス能力の向上や生活範囲の拡大にも

有用な練習方法です。

 

 

<一般的な昇降手順>

*昇り動作:

⑴健側の下肢→⑵患側の下肢の順番に昇ります。

下肢に麻痺などがある場合はつま先が上段に引っかかることがあるため、注意が必要です。

介助者は反対側の下肢に重心を乗せるように介助すると安全です。

 

*降り動作:

昇り動作と逆になり、⑴患側の下肢→⑵健側の下肢の順番に降ります。

昇りよりも下肢の筋力を要するため、横歩きや後ろ向きで降りる方法を取ることもあります。

 

◯平行棒

歩行練習だけではなく、筋力強化、バランス練習、浴槽のまたぎ動作に見立てて練習するなど、

多種多様な目的に使用しています。高さ調節だけではなく、坂道歩行や不整路の練習なども可能です。

 

 

 

他にも様々な機器等を使用して、日々訓練に励んでいます。別記事も参照してみてください。

そして、当院は敷地がとても広いので屋外歩行訓練なども積極的に行っております。

興味がある方はぜひ当院の医療福祉相談室に問い合わせてみてください。

回復期リハビリテーション病院を探している方をお待ちしています!

 

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【注意】

本ブログの掲載記事は,個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではなく,

当院および当科の総意でもありません.引用や臨床実践等は各自の判断と責任において

行うようお願いいたします。