みなさんこんにちは、東埼玉病院リハビリテーション科です。
本日は松葉杖の使い方についてお話しさせていただきたいと思います。
松葉杖を使用している方を街中で見かける場面がありますが、間違った使い方をすると怪我の治りが遅れたり、新たな怪我を招いたりする場合もあります。
そこで今回は全免荷時の松葉杖の持ち方、歩き方、階段昇降動作についてお話しします。
松葉杖の持ち方
①松葉杖の先を足の小指からおおよそ15cm外側前方の位置に置く
②軽く肘を曲げ、指先で握るのではなく手のひらを使って握る
③深く脇に挟んでしまうと脇にある神経が圧迫されるため3指ぐらい隙間を開ける
歩き方(右足が怪我している場合)
①両松葉杖を自分の歩幅に合わせて前方に出す
②先に出した松葉杖の位置を目安に健康な足を出す
★ポイント
・松葉杖を出す位置が遠いとその分上半身の力を使って出すことになるため無理のない範囲で。
・両松葉杖を前に出す際、不整地などバランスを崩しやすいため足元を確認する
階段(右足が怪我している場合)
①基本姿勢で階段の前に立つ
②両松葉杖を地面につけたまま、腕で床を押すように力を入れ、怪我している足は地面に足をつけず浮かした状態で健康な足を上の段へ。
③地面につけたままの松葉杖を上の段へ。
① 基本姿勢で階段の前に立つ
②両松葉杖を先に下の段へ置く
③ 腕で床を押すように力を入れ、怪我している足は地面に足をつけず浮かした状態で健康な足を下の段へ。
★ポイント
・上りは松葉杖を最後に出す、下は最初に出す
・ 前かがみになりすぎないように
・ゆっくり落ち着いて行うこと
以上、今回は松葉杖の基本について持ち方と歩き方、階段昇降動作についてお話ししました。
松葉杖の正しい使い方を知ることで怪我した足を守ることができ、早期治癒にもつながります。
慌てて行なわず、ゆっくり落ち着いて行ってください。
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