当院の今年度の現状を踏まえて、PTスタッフと協力して、結核と誤嚥性肺炎を取り上げました。
新型コロナウィルスの拡がりで、他の医療施設で引き受けられなかった結核患者が当院に入院する
ケースが増加したためです。
結核病棟に入院される患者の中には、高齢で低栄養、免疫力が落ちていて、すでに廃用症候群に
なっている方もいらっしゃいます。
リハビリテーションを進めるにあたり、誤嚥や嚥下障害も生じやすい状況です。誤嚥性肺炎も、
結核高齢者に限らず、脳卒中、神経難病など入院中の患者で、問題として生じやすいためテーマに
盛り込みました。
自分の担当したパート、主に高齢者の誤嚥性肺炎について、「誤嚥性肺炎と戦うために」と題した
勉強会で、話題として挙げた内容を紹介します。スライドをいくつかピックアップしました。
高齢者をイメージしながら、誤嚥性肺炎へのPT・OT・STの専門性・役割を再度確認しながら、
姿勢やポジショニング、嚥下筋にまつわる機能解剖を説明しました。
また、口腔ケアの意義とやり方など再確認しました。
佐藤彰紘:食べる楽しみを支える OTジャーナル連載資料 2018.11月,2020.9月より引用
前田圭介:誤嚥性肺炎の予防とケア 7つの多面的アプローチをはじめよう.医歯薬出版
まとめとして、誤嚥性肺炎の基本的な考え方として、口腔ケア、リハビリ、栄養が3本柱。
それ以外に、食形態、ポジショニング、薬剤が、3つの工夫といわれていて、食事介助技術を
足した7つの多面的アプローチで考えることを紹介しました。
多職種連携のポイントとして、各職種の長所を生かして、領域をまたぎながら関わることを
紹介しました。
嚥下のスムーズな動きを実現するために、舌骨下筋群に注目し、アプローチすることを提案
させてもらいました。
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