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新緑の時期となり、気温の上昇も著しくなってきましたね。
ニュースでも小学生の集団熱中症などが騒がれており、注意喚起もされていますね。
実は暑さに慣れきれる前のこの時期に一番熱中症が多いのはご存知でしょうか。
そこで、
今回は主な熱中症症状やその解決策を伝えたいと思います。
熱中症とは…
体内にたまった熱を下げられず、体温が以上に上昇することで生じる病気です。
①めまい、②頭痛、③脱力感、④吐気などの症状が見られます。
最悪の場合、死に至ることもある怖い症状です。
隠れ脱水による症状
脱水症が「どの程度ひどい状態なのか」という重症度は、通常は体重の減少率を目安にします。
体重減少が1~2%に溜まっている場合は、脱水症がないか軽度の脱水症です。
見た目には分からない脱水症で、喉が渇いたり尿量が少なくなったりします。
※いわゆるかくれ脱水のことです。
体重減少が3~9%であれば、中等度の脱水症になります。
中等度の脱水症になると、倦怠感(けんたいかん)、頭痛、嘔吐、めまいなどが起こり、喀痰(痰-たん-)を出すのが困難になったり、血圧や臓器の血流低下といった症状が出てきたりします。
体重減少が10%以上になると高度の脱水症で重篤な症状を示します。
図 熱中症の経過(脱水症の症状と体重の減少率)
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一般的に熱中症になりやすいと言われているのは以下の方々です。
①高齢者
②小児
③肥満な方
④暑さになれていない方
⑤熱中症を起こしたことがある方
⑥体力が低い方
なぜ、高齢者が熱中症にかかりやすいのでしょうか?
一般的には
①暑さを感じにくくなる。
②汗をかく量が少なくなる。
③汗をかきにくくなる。
④喉の渇きが感じにくくなる。
そのため…
①危険な状態を感じにくくなる。
②体温を下げるのに時間がかかる。
③体温を下げにくくなる。
④水分補給を忘れがちになる。
と言われています。
「今まで大丈夫だったから」、「熱さには強いから」などと過信せずに十分な注意と対策法を知っておくことが大事です。
では、熱中症の対策はどうすればよいのでしょうか?
ここからは、熱中症対策を4つのポイントに絞って説明します。
熱中症の対策
1. 高温多湿の場所に長時間いないようにしましょう!
高温多湿の場所に長時間いることで体内の熱を体外に放出しづらくなります。
したがって熱中症になりやすいので高温の場所には長時間いないようにしましょう。
熱中症の3割が屋内で発症しています。
そして、そのうちのほとんどが高齢者です。
そのため、適度に冷房をつけて部屋が高温にならないようにしましょう.
<熱中症になりやすい環境>
屋内:25℃以上の熱帯夜,28℃以上の閉め切った部屋
2. 暑さに負けない体を作りましょう!
熱中症にならないためには急激な暑さの変化に対応できる体を作ることが大切です。
暑さに対応できる体とは、体温が上がった際に汗をかいて体温を下げることのできる体のことです。
人間は発汗によって体温調節を行いますが、主に熱くなった身体を冷却するために発汗します。
汗をかいて、体温調節をしたり、血液量を増加させたり、心拍数を減少させたりして、暑さに適応できるようになります。
そんな汗をかきやすい体質にするための3つの方法は、
① 三大栄養素をバランスよく摂取する。
② 水分をキチンと摂取する。
③ 筋肉量を増やす ⇒ 運動を行う!!
といわれています。
夏で暑いからといって運動の機会が減少していませんか?
運動といっても厳しい運動を行う必要はありません。
1日10~20分程度のストレッチなどで体を動かす習慣が大切です。
ではどうしたらよいのでしょうか?
そのために私たちがお勧めするのは、
比較的気温の低い早朝のウォーキングです。
ちなみに暑熱馴化は10分間のウォーキングを7~10日行うと完成します。
もしウォーキングが難しい方は、室温が調節された部屋で汗をかく程度の全身運動をしましょう。
例えば…
① 椅子での足踏み
ただ足踏みをするのではなく、3の倍数で手を叩く、4の倍数で手を叩くなども合わせて行うことで認知機能低下の予防にもなります。
② 腹式呼吸
上向きになって鼻から大きく息を吸い、口をすぼめてロウソクの火を消すように、お腹の空気を全部吐き出すようにしましょう。
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③ スクワット
理想的なスクワットは肩幅より少し広めに幅を取り、椅子に座るようにお尻を出しながら膝を曲げていき、大腿部に負荷を感じながら一息つき、立ち上がるのが理想的です。
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3. 汗をかくことで失った水分を取り戻しましょう!
人は汗をかいて体温の上昇を防ぎます。
汗をかくことによって水分や塩分が失われ脱水にとなります。
体重の3%の水分がなくなると体温調節能力や運動能力が低下します。
体重減少が2%を切らないようにしましょう。
<上手に水分補給をするには?>
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水分補給の目安は、原則的にのどが渇く前です!
4. 高温時の服装を考えましょう!
通気性や吸湿性の良い物に変えましょう。
こまめに着替えるようにしましょう。
休憩中は衣類を緩め、出来るだけ熱を逃がしましょう。
以上のことをふまえて、今年は熱中症が少なくなることを祈っています。
東埼玉病院リハ科ホームページはこちらをクリック
ニュースでも小学生の集団熱中症などが騒がれており、注意喚起もされていますね。
実は暑さに慣れきれる前のこの時期に一番熱中症が多いのはご存知でしょうか。
そこで、
今回は主な熱中症症状やその解決策を伝えたいと思います。
熱中症とは…
体内にたまった熱を下げられず、体温が以上に上昇することで生じる病気です。
①めまい、②頭痛、③脱力感、④吐気などの症状が見られます。
最悪の場合、死に至ることもある怖い症状です。
隠れ脱水による症状
脱水症が「どの程度ひどい状態なのか」という重症度は、通常は体重の減少率を目安にします。
体重減少が1~2%に溜まっている場合は、脱水症がないか軽度の脱水症です。
見た目には分からない脱水症で、喉が渇いたり尿量が少なくなったりします。
※いわゆるかくれ脱水のことです。
体重減少が3~9%であれば、中等度の脱水症になります。
中等度の脱水症になると、倦怠感(けんたいかん)、頭痛、嘔吐、めまいなどが起こり、喀痰(痰-たん-)を出すのが困難になったり、血圧や臓器の血流低下といった症状が出てきたりします。
体重減少が10%以上になると高度の脱水症で重篤な症状を示します。
図 熱中症の経過(脱水症の症状と体重の減少率)
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一般的に熱中症になりやすいと言われているのは以下の方々です。
①高齢者
②小児
③肥満な方
④暑さになれていない方
⑤熱中症を起こしたことがある方
⑥体力が低い方
なぜ、高齢者が熱中症にかかりやすいのでしょうか?
一般的には
①暑さを感じにくくなる。
②汗をかく量が少なくなる。
③汗をかきにくくなる。
④喉の渇きが感じにくくなる。
そのため…
①危険な状態を感じにくくなる。
②体温を下げるのに時間がかかる。
③体温を下げにくくなる。
④水分補給を忘れがちになる。
と言われています。
「今まで大丈夫だったから」、「熱さには強いから」などと過信せずに十分な注意と対策法を知っておくことが大事です。
では、熱中症の対策はどうすればよいのでしょうか?
ここからは、熱中症対策を4つのポイントに絞って説明します。
熱中症の対策
1. 高温多湿の場所に長時間いないようにしましょう!
高温多湿の場所に長時間いることで体内の熱を体外に放出しづらくなります。
したがって熱中症になりやすいので高温の場所には長時間いないようにしましょう。
熱中症の3割が屋内で発症しています。
そして、そのうちのほとんどが高齢者です。
そのため、適度に冷房をつけて部屋が高温にならないようにしましょう.
<熱中症になりやすい環境>
屋内:25℃以上の熱帯夜,28℃以上の閉め切った部屋
2. 暑さに負けない体を作りましょう!
熱中症にならないためには急激な暑さの変化に対応できる体を作ることが大切です。
暑さに対応できる体とは、体温が上がった際に汗をかいて体温を下げることのできる体のことです。
人間は発汗によって体温調節を行いますが、主に熱くなった身体を冷却するために発汗します。
汗をかいて、体温調節をしたり、血液量を増加させたり、心拍数を減少させたりして、暑さに適応できるようになります。
そんな汗をかきやすい体質にするための3つの方法は、
① 三大栄養素をバランスよく摂取する。
② 水分をキチンと摂取する。
③ 筋肉量を増やす ⇒ 運動を行う!!
といわれています。
夏で暑いからといって運動の機会が減少していませんか?
運動といっても厳しい運動を行う必要はありません。
1日10~20分程度のストレッチなどで体を動かす習慣が大切です。
ではどうしたらよいのでしょうか?
そのために私たちがお勧めするのは、
比較的気温の低い早朝のウォーキングです。
ちなみに暑熱馴化は10分間のウォーキングを7~10日行うと完成します。
もしウォーキングが難しい方は、室温が調節された部屋で汗をかく程度の全身運動をしましょう。
例えば…
① 椅子での足踏み
ただ足踏みをするのではなく、3の倍数で手を叩く、4の倍数で手を叩くなども合わせて行うことで認知機能低下の予防にもなります。
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② 腹式呼吸
上向きになって鼻から大きく息を吸い、口をすぼめてロウソクの火を消すように、お腹の空気を全部吐き出すようにしましょう。
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③ スクワット
理想的なスクワットは肩幅より少し広めに幅を取り、椅子に座るようにお尻を出しながら膝を曲げていき、大腿部に負荷を感じながら一息つき、立ち上がるのが理想的です。
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3. 汗をかくことで失った水分を取り戻しましょう!
人は汗をかいて体温の上昇を防ぎます。
汗をかくことによって水分や塩分が失われ脱水にとなります。
体重の3%の水分がなくなると体温調節能力や運動能力が低下します。
体重減少が2%を切らないようにしましょう。
<上手に水分補給をするには?>
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水分補給の目安は、原則的にのどが渇く前です!
4. 高温時の服装を考えましょう!
通気性や吸湿性の良い物に変えましょう。
こまめに着替えるようにしましょう。
休憩中は衣類を緩め、出来るだけ熱を逃がしましょう。
以上のことをふまえて、今年は熱中症が少なくなることを祈っています。
G6(PT)
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