お茶のむこう

あぁ　また！
唇のちょっと下がうっすら赤くなってきています。やっと　きれいになったのに・・少しがっかりです。疲れてくると　吹き出物ができて　それが醜くくずれ治るまでかなりの日数を要します。お茶を飲みながら　このたび訪問した先を反芻していました。
　先月から今月にかけて　新規のお客様が　3社増えて　ご注文のお礼とご挨拶をかねて伺いました。時によりお茶をだしてくださるのですが、それが遠くにおかれて　なおかつすすめられないとそのまま浮いてしまいます。　つい帰り際「せっかく　いれてくださったお茶ですので　いただきます」と口に運びましたら　担当の方の顔がさっと曇りました。
　「最近　人員が少なくなって・・」
　「・・・」
　「お茶もついに紙コップで機械からでてきます」
同行した営業の担当者は「えっ！？でもおいしいですね」そう　悲しいことにへたにいれられるよりは、画一的な味で　まあまあなのです。たかが　お茶なのですが、これほど　家庭のしつけと　心のあるなしがわかるものはありません。おいしいお茶をいただくと　思わず　にっこり笑って「ごちそうさまでした」と深く頭がさがっています。
　この吹き出物　お茶でなおらないかしら？とつぶやく今日でした。