e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

飛鳥の蘇

2010年08月29日 | グルメ
大和三山のひとつ、天香具山の南麓に「飛鳥の蘇」という看板が立っている。

「飛鳥の蘇」って何?

飛鳥京の時代に年貢として納められていたのが、「蘇(そ)」だったという記録が残っている。最初は牛乳を年貢として納めていたが、保存の利 く日本初のヨーグルトといわれる「酪(らく)」になった。その後、年月を経て固形の「蘇」になったとのこと。

古代日本に酪農があったんや~

「蘇」というのは、インドの仏典の中の喩え話として「牛乳は酪→生酥(しょうそ)→熟酥(じゅくそ)→ 醍醐と変化する」というくだりの「酥(そ)」から来ているそうだ。シルクロードを通って日本に入ってきた時点で「酥」ではなく「蘇」と呼ばれるようになっていたらしい。作り方もインドのとは違うとのこと。
残念ながら日本における「蘇」の作り方を詳しく記述した文献は見つかっていない。

1987年に奈良国立文化財研究所で再現したのがきっかけで、県内の酪農業者が製造販売を始めたのがこの看板。
作り方は全乳の牛乳を加熱しながら練り、どんどん煮詰めていくというもの。30リットルの牛乳を約7時間煮詰めて約4キロの「蘇」ができる。最初は真っ白だった牛乳も数時間加熱したらだんだん薄く茶色に色づき、煮詰まった頃には濃いキャラメル色になりねばねばとしている。そのねばねばした状態のものを木箱に流し込み冷蔵庫で冷やし固める。
味は何故かほんのりと甘く、そしてこうばしい。歯触りはしっとりとしたケーキかクッキーのような感じで、素朴なお菓子の様とのこと。


残念ながら「蘇」を、私はまだ食べたことがない。


それから「醍醐味」とは「醍醐」の味のことなんやろか?


天香具山の北側には「醍醐」という集落があるけど、それとの関係は?


今話題の生キャラメルも食べたことないねんなぁ~


「写真;「飛鳥の蘇」の看板」


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