前回、地図を見ながら移動する際に現在位置を把握しておくことが第一歩である事を書きましたが、今回はそこで予告したもう少し細かい使い方について。
地図を使う時、そして特にバイクや車のように速い速度で移動する乗り物に乗っている時に必要な情報との付き合い方の一つは、とにかく不必要な情報を省いていく事です。例えば、”チェンマイを出て、しばらく行った交差点を左に曲がる”という情報と、”チェンマイを出て、3.4km先の交差点を左に曲がる”という情報を比べてみればわかります。前者の情報に基づいて行動すると、チェンマイを出てからずっと交差点に注意し続けなければなりませんが、後者の情報であれば、3km位までは時々トリップメーターを見る程度。トリップメーターが3kmを指した時点で初めて交差点を探し始めれば良いですし、走り慣れた人なら2km位まではトリップメーターを見る必要も無いでしょう。
今年3月のスーパーカブでタイの最終日のメモが出てきたので実例を挙げてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5c/8e/7c146430f8ba8a17b56fe97026436344_s.jpg)
この日のスタートとなった町、ファーンは私にとっても初めて訪れた町です。ここから107号線を素直に南下すれば目的地のチェンマイへ到着するのですが、私は109号線を使って118号線に出て、往路で走った道を引き返す形でチェンマイへ向かいたいと考えました。
道なりに行くと、107号線でチェンマイに戻ってしまいますから、107号線と109号線の分岐を間違わない事がこの日の重要ポイント。そこさえ間違わなければ狙い通りの道でチェンマイへ戻れます。つまり、200kmを超える全行程のうち、今日の要注意点は107から109への分岐だけです。
そこで情報カードの登場です。鉛筆書きで読みづらいと思いますが、109への分岐の手がかりがメモされています。かなり大雑把になる事は覚悟のうえで、レザーマンツールの定規で距離を計算。
"ファーンから7km位走ったところに交差点はあり、ここを左折予定。この交差点を正しく進んだ行き先はMae Suai、間違った行き先はChai Prakan。交差点の少し先にガソリンスタンドがあるようなので、ガソリンスタンドまで行ったら行き過ぎた事になる”
という意味です。この情報カードをすぐに見える所に挟み込んで、走り出して5kmを過ぎたあたりから左折する分岐路を探します。幸い、この分岐は現地に着いてみたら結構ハッキリした標識が出ていて間違うこともなく曲がることができました。
迷ってから慌てて地図を見るのではなく、また漫然と地図を見るのでもなく、自分にとって重要な分岐のみ詳細に地図から情報を抜き出す事で地図の情報から自分にとって必要な情報が浮かび上がってきます。それから、もうひとつのポイントとしては、正しい道を行った場合に見えてくる物だけでなく、間違った場合に見えてくる物をチェックしておくことが、間違いに早目に気がつくために重要な情報となります。
GPSやカーナビのような便利な物が開発され、レンタカーはもちろん、最近ではレンタルバイクでもGPSを追加料金でレンタルしてくれるところが増えてきましたが、私は自分の車にもカーナビは装備していませんし、UAEデザートチャレンジに出場していたときは2回ともラリー前半でGPSは故障。それ以降はルートブックの他、コーズ全体の”略図”とコンパスを頼りにゴールへ向かいました。必要な情報が自分なりに整理できて、しかも出発点から現在位置までを地図上でトレースできていれば紙の地図でも充分自分を未知の世界へ運んでくれます。
そして、とても重要なメリットがあります。それは”地図は故障しない”という事です。
地図を使う時、そして特にバイクや車のように速い速度で移動する乗り物に乗っている時に必要な情報との付き合い方の一つは、とにかく不必要な情報を省いていく事です。例えば、”チェンマイを出て、しばらく行った交差点を左に曲がる”という情報と、”チェンマイを出て、3.4km先の交差点を左に曲がる”という情報を比べてみればわかります。前者の情報に基づいて行動すると、チェンマイを出てからずっと交差点に注意し続けなければなりませんが、後者の情報であれば、3km位までは時々トリップメーターを見る程度。トリップメーターが3kmを指した時点で初めて交差点を探し始めれば良いですし、走り慣れた人なら2km位まではトリップメーターを見る必要も無いでしょう。
今年3月のスーパーカブでタイの最終日のメモが出てきたので実例を挙げてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5c/8e/7c146430f8ba8a17b56fe97026436344_s.jpg)
この日のスタートとなった町、ファーンは私にとっても初めて訪れた町です。ここから107号線を素直に南下すれば目的地のチェンマイへ到着するのですが、私は109号線を使って118号線に出て、往路で走った道を引き返す形でチェンマイへ向かいたいと考えました。
道なりに行くと、107号線でチェンマイに戻ってしまいますから、107号線と109号線の分岐を間違わない事がこの日の重要ポイント。そこさえ間違わなければ狙い通りの道でチェンマイへ戻れます。つまり、200kmを超える全行程のうち、今日の要注意点は107から109への分岐だけです。
そこで情報カードの登場です。鉛筆書きで読みづらいと思いますが、109への分岐の手がかりがメモされています。かなり大雑把になる事は覚悟のうえで、レザーマンツールの定規で距離を計算。
"ファーンから7km位走ったところに交差点はあり、ここを左折予定。この交差点を正しく進んだ行き先はMae Suai、間違った行き先はChai Prakan。交差点の少し先にガソリンスタンドがあるようなので、ガソリンスタンドまで行ったら行き過ぎた事になる”
という意味です。この情報カードをすぐに見える所に挟み込んで、走り出して5kmを過ぎたあたりから左折する分岐路を探します。幸い、この分岐は現地に着いてみたら結構ハッキリした標識が出ていて間違うこともなく曲がることができました。
迷ってから慌てて地図を見るのではなく、また漫然と地図を見るのでもなく、自分にとって重要な分岐のみ詳細に地図から情報を抜き出す事で地図の情報から自分にとって必要な情報が浮かび上がってきます。それから、もうひとつのポイントとしては、正しい道を行った場合に見えてくる物だけでなく、間違った場合に見えてくる物をチェックしておくことが、間違いに早目に気がつくために重要な情報となります。
GPSやカーナビのような便利な物が開発され、レンタカーはもちろん、最近ではレンタルバイクでもGPSを追加料金でレンタルしてくれるところが増えてきましたが、私は自分の車にもカーナビは装備していませんし、UAEデザートチャレンジに出場していたときは2回ともラリー前半でGPSは故障。それ以降はルートブックの他、コーズ全体の”略図”とコンパスを頼りにゴールへ向かいました。必要な情報が自分なりに整理できて、しかも出発点から現在位置までを地図上でトレースできていれば紙の地図でも充分自分を未知の世界へ運んでくれます。
そして、とても重要なメリットがあります。それは”地図は故障しない”という事です。
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