旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

テレビのない生活

2016年01月14日 | ライフスタイル
 我が家にはテレビが存在しません。
 
 私の育った環境はかなり”厳格な家庭”だったのですが、なぜかテレビに関しては考え方が緩くて、食事の際にもテレビはつけっぱなし。テレビの放送内容が食卓での会話に加わることも多々ありました。そんな環境で育ったからか、私もやはり、”見るとはなしに”テレビをつけっぱなしにする習慣で暮らしていた時期がとても長く、家に帰ったらとりあえずテレビのスイッチをオン。一息ついたらチャンネルを次々変えながら何を見るか探すような生活をしていました。

 ただ、そんな生活を送りながらも自分が見ている番組そのものに対してがっかりする事は多く、なおかつそれを見ている自分にもがっかりというか..。特に海外のドキュメンタリー番組などを流しておいて、スタジオにいる芸人さんたちがコメントを述べるような番組を見ると、これなら海外のドキュメンタリー番組だけ流してもらえた方がよほど良いと思えたりしていました。そんな事を思いながらもテレビを見ている自分の行動に少しうんざり。

 それでも長年の習慣は恐ろしいものでテレビを無くすという事は考えにくい事でした。

 そんな私に勇気を与えてくれたのが”地デジ化”。いつも自分とテレビのつきあい方に疑問を感じ続けていた私にとって、一旦テレビを無くしてみる勇気を与えてくれる出来事でした。

 地デジ対応のテレビ受像機は持っていなかったので、新たにテレビを買わなければテレビは見れなくなります。とはいえ、ライフラインではないのでこの機会に一度無くしてみて、その結果どうしてもテレビを見たいと思ったらそれからテレビを買えば良いのだと気が付きました。ちょうどよい機会です。

 テレビ放送の地デジへの完全移行に伴って40年以上のつきあいだった悪友であるテレビときっぱり別れを告げる事ができました。

 テレビが無くなってみると、今までテレビを”眺めて”浪費していた時間がどっさり余ります。最初はその時間を少し持て余していましたが、考えてみればできることは沢山あります。テレビが無い事でできることの一番最初は”早寝”。夕食食べて風呂に入ったらもう寝る時間。その時間で寝てしまえば早起きもできますし。あるいは入浴後ゆっくりお酒を飲むとか、あるいはパン種をこねたり糠漬けをつけたり、読書もできます。

 ニュースなどはラジオとインターネットのニュースサイトから。特にラジオは画像を追わないので仕事をしながら聞き流すことができて時間の節約になります。

 こうして私のテレビのない生活への移行は思いのほか容易かつスムーズに進行しました。

 地デジ化の翌年だったと思います。もしかしたらよく翌年でしょうか。東京に大雪が降りました。私が住んでいる借家の屋根に乗っていたテレビのアンテナが雪で転倒。もうすっかりテレビ無し生活に慣れた私は大家さんに相談して、倒れたアンテナを撤去してもらったのでした。


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