旅のウンチク

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 スーパーカブで旅するタイ北部ロイクラトーンスペシャル雑感

2018年11月27日 | 旅行一般
 一昨年スーパーカブで旅するタイ北部ロイクラトーンスペシャルへの同行から日本へ帰国して今は渡航中に連絡が遅れた皆さんへの連絡や手配進行と今回の自分の渡航にかかわる残務整理に追われています。

 今回の企画は一番最初のプランに立ち戻り、バンコクからの夜行寝台列車での移動を復活させました。この最大の理由は今まで使っていたソウル経由のチェンマイ行きのフライトだと到着が遅すぎて安宿が閉まってしまう事を避ける事と、移動そのものを楽しむ事を再度復活させたかったからでした。

 更に復路を1日延長。その1日をどう使うかはなかなか決断できなかったのですが、最終的には私も今まで足を運んだことのない町、パイを訪れてロイクラトーン最終日を満喫することができました。自分の足で宿を探し、自分の目で部屋を見て決める古風な旅のスタイルを身に着けている私にとっては移動日の朝になって行き先を決めて、行き先に着いてから宿を決める自由気ままな旅もお手の物。もしかすると一緒に旅しているお客様は気が気でないかもしれませんが。

 ロイクラトーンスペシャルと銘打っていましたが、実はチェンマイの盛大なロイクラトーンを見学することが目的ではなく、もっと田舎の素朴なロイクラトーンに参加することが目的でした。ファーンのとてもローカルなロイクラトーンとパイの観光客と地元の人が入り乱れてのロイクラトーンの双方に今回は参加してランタンを空に飛ばしてきたのです。

 今回、チェンマイで新しい地図を購入しました。パイへ行く道をチェックしていた時に、パイからチェンマイへ戻るルートの選択肢が2種類あることに気が付きました。パイへ向かう時に使った道とは違った道を通って帰ることにした私たちは2か所の温泉を見つけて立ち寄ったり、小さな町でガソリン給油をしたり、食事をしたり、バイクならではの自由な旅を満喫することができたかなと思います。

 そのあたりの事、参加していただいた方々にどの程度伝わったかは判りませんが、この企画そのものの意図するところはネットの口コミより自分の目を信じる事や現地で起こる思いもよらない事を嘆くのではなくて受け入れて適応する事、そして人と人とのコミュニケーションの大切さと楽しさ。ちょっとしたリスクと引き換えに手に入れることができる大いなる自由。そんな事が少しでも体験していただけていればと思います。

 2019年、同じ企画を行うかどうかは定かではありませんが、何らかの形で再びタイの人達とロイクラトーンを祝う機会が持てればと思います。


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