先日、家で夕食をとっていた際に家族から”今日テレビで国内の格安旅行で騙されないための云々”という特集をやってたよ。”という話を聞いたのでした。
いくつかの事例を挙げて、”見学”と”入場”の違いとか、そういったパンフレット記載事項の違いを解説したりといった番組であったようなのだが、同じ旅行業界とはいえ海外の手配旅行を中心に仕事をしてきた私にとっては少し”他人事”であります。ただ、一つ重要な点に気がつきました。
私の記憶では最近(と言ってもここ10年くらいの話)の旅行業法改正で導入された”旅程保証制度”において、こういった問題はパンフレットに違いを記載して募集しなければならない事になったはずで、だからこそ”見学”とか”入場”、あるいは”車窓より見学”といった異なった表現をパンフレット上でとっているはずなのだ。ところが、私は旅行業に従事しているのでこの表現の違いを自然なこととして捕らえているけれど、実際に旅行に行く方にとってはそのような予備知識は無いはずで確かに誤解が発生しても不思議ではありません。
ちなみに、例えば”清水寺を見学”は、入り口まで行って見るのも見学に含まれます。”清水寺に入場”は中に入って見学することを言います。”清水寺を車窓より観光”は移動中のバスなどの窓から見る事をいいます。
こういった業法上問題がない表現でも、故意に参加者に誤解させようという表現は存在します。実は私も昔、とある旅行会社で格安航空券の媒体広告原稿を担当していた時に・・・。
”ヨーロッパ系航空会社パリ直行便”・・・これは、故意にエールフランスと誤解させておいて・・・実はアエロフロートロシア航空。アエロフロートのうち、SU576便は成田・モスクワ・パリのルートで飛びますが、モスクワで便名は変わりません。つまり直行便。アエロフロートは分類上ヨーロッパ系航空会社。どこにもウソは無いのですが、わざと誤解させる表現である事もまた事実。
格安航空券の場合、例えば広告を見たお客様は電話等で航空会社を確認する事が多く、手配する側も基本的に航空会社をお客様に伝えるので、これは”客寄せ”的な効果を狙った広告。誤解させたまま予約させる表現とは若干違いますね。
必ずしもパンフレットが故意に誤解を招こうと考えた上での表現であるとは限りませんが、いずれにしても、これらの表現を誤解したまま旅行の申込をすると”騙された”という話になるでしょう。主催会社側としては業方に基いた書面での案内を行っているわけで、クレームをあげたとしても取り合ってはくれないでしょう
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町で旅行会社のパンフレットをご覧になればお分かりになると思いますが、最近の主催旅行のパンフレットには、
【主催】○○○○
【お問合せ・お申込み】XXXX
という表現がしてあって、主催会社の電話番号も記載する義務があります。これを拡大解釈して、あたかも主催会社に直接電話した方が良さそうな表現をしているパンフレットも増えてきています。主催商品を代理販売する旅行会社にパンフレットを配布させて、取扱そのものは主催会社が直接行うことで代理店手数料を払わずに済まそうという作戦です。
ユーザー側としても申し込み先に2つの選択肢があって、一方は旅行主催者であれば主催側に申し込んだ方が何かと安心な気がしますよね。
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ところが、主催会社がユーザーの誤解を期待してわかりにくい表現でパンフレットを作成している場合、直接主催会社に申込をした場合は絶対にその件は説明してくれません。代理販売店の場合は・・・気がつけば教えてくれるかもしれません。私どもの場合は・・・・今まで正直そこまで考えた事はありません。実際には観光つきのツアーを申し込んだ方が今まで殆どいらっしゃいませんので・・今後はこういう事もチェックしてご案内すべき事だなと反省した次第です。
これは航空券に関してもいえることですが、代理業者に申し込むメリットというのは上記以外にも存在します。例えば希望のツアーが空いていなかった場合、主催会社に直接問い合わせた場合は、同様の商品というのはありえませんし、他社の商品は絶対に紹介してくれません。代理業者の場合は、他社の同様なツアーを探す事ができます。実はこういったケース比較的多いです。また、うまく希望に合うツアーがない場合は手配旅行で対応することもできます。
様々なパンフレットを集めて、その中から希望のツアーを探し出し、言葉の端々に示してある”暗号”を解析してようやく旅行を決める必要があるとしたら、旅行の申込みは大変な作業ですね。私たちもそういったお手伝いができるように日々勉強を重ねていこうと思います。
いくつかの事例を挙げて、”見学”と”入場”の違いとか、そういったパンフレット記載事項の違いを解説したりといった番組であったようなのだが、同じ旅行業界とはいえ海外の手配旅行を中心に仕事をしてきた私にとっては少し”他人事”であります。ただ、一つ重要な点に気がつきました。
私の記憶では最近(と言ってもここ10年くらいの話)の旅行業法改正で導入された”旅程保証制度”において、こういった問題はパンフレットに違いを記載して募集しなければならない事になったはずで、だからこそ”見学”とか”入場”、あるいは”車窓より見学”といった異なった表現をパンフレット上でとっているはずなのだ。ところが、私は旅行業に従事しているのでこの表現の違いを自然なこととして捕らえているけれど、実際に旅行に行く方にとってはそのような予備知識は無いはずで確かに誤解が発生しても不思議ではありません。
ちなみに、例えば”清水寺を見学”は、入り口まで行って見るのも見学に含まれます。”清水寺に入場”は中に入って見学することを言います。”清水寺を車窓より観光”は移動中のバスなどの窓から見る事をいいます。
こういった業法上問題がない表現でも、故意に参加者に誤解させようという表現は存在します。実は私も昔、とある旅行会社で格安航空券の媒体広告原稿を担当していた時に・・・。
”ヨーロッパ系航空会社パリ直行便”・・・これは、故意にエールフランスと誤解させておいて・・・実はアエロフロートロシア航空。アエロフロートのうち、SU576便は成田・モスクワ・パリのルートで飛びますが、モスクワで便名は変わりません。つまり直行便。アエロフロートは分類上ヨーロッパ系航空会社。どこにもウソは無いのですが、わざと誤解させる表現である事もまた事実。
格安航空券の場合、例えば広告を見たお客様は電話等で航空会社を確認する事が多く、手配する側も基本的に航空会社をお客様に伝えるので、これは”客寄せ”的な効果を狙った広告。誤解させたまま予約させる表現とは若干違いますね。
必ずしもパンフレットが故意に誤解を招こうと考えた上での表現であるとは限りませんが、いずれにしても、これらの表現を誤解したまま旅行の申込をすると”騙された”という話になるでしょう。主催会社側としては業方に基いた書面での案内を行っているわけで、クレームをあげたとしても取り合ってはくれないでしょう
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町で旅行会社のパンフレットをご覧になればお分かりになると思いますが、最近の主催旅行のパンフレットには、
【主催】○○○○
【お問合せ・お申込み】XXXX
という表現がしてあって、主催会社の電話番号も記載する義務があります。これを拡大解釈して、あたかも主催会社に直接電話した方が良さそうな表現をしているパンフレットも増えてきています。主催商品を代理販売する旅行会社にパンフレットを配布させて、取扱そのものは主催会社が直接行うことで代理店手数料を払わずに済まそうという作戦です。
ユーザー側としても申し込み先に2つの選択肢があって、一方は旅行主催者であれば主催側に申し込んだ方が何かと安心な気がしますよね。
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ところが、主催会社がユーザーの誤解を期待してわかりにくい表現でパンフレットを作成している場合、直接主催会社に申込をした場合は絶対にその件は説明してくれません。代理販売店の場合は・・・気がつけば教えてくれるかもしれません。私どもの場合は・・・・今まで正直そこまで考えた事はありません。実際には観光つきのツアーを申し込んだ方が今まで殆どいらっしゃいませんので・・今後はこういう事もチェックしてご案内すべき事だなと反省した次第です。
これは航空券に関してもいえることですが、代理業者に申し込むメリットというのは上記以外にも存在します。例えば希望のツアーが空いていなかった場合、主催会社に直接問い合わせた場合は、同様の商品というのはありえませんし、他社の商品は絶対に紹介してくれません。代理業者の場合は、他社の同様なツアーを探す事ができます。実はこういったケース比較的多いです。また、うまく希望に合うツアーがない場合は手配旅行で対応することもできます。
様々なパンフレットを集めて、その中から希望のツアーを探し出し、言葉の端々に示してある”暗号”を解析してようやく旅行を決める必要があるとしたら、旅行の申込みは大変な作業ですね。私たちもそういったお手伝いができるように日々勉強を重ねていこうと思います。
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