先日メールで、お問合せいただいた中に渡航先の治安状況に関するものがありました。世界的不景気に政情不安、謎の病気など、旅行者を取り巻く環境はある意味悪化しており、心配な気持ちになるのは当然のことでしょう。言葉も習慣も違う国で犯罪に巻き込まれた場合の不安を考えると憂鬱になりますね。
かといって、ガードを固めすぎて、結局訪れた国をあまり体験できずに過ごしてしまうのも、もったいない話でもあります。
”旅行中のトラブル回避のために”でも少し触れたのですが、もう少し自分自身の安全を守るための考え方を掘り下げてみたいと思います。
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■究極の貴重品とは?
よく、”旅行中は貴重品から目をはなさないように”とか、”貴重品は肌身離さず”といわれます。それでは貴重品とは何でしょうか。パスポートでしょうか、現金でしょうか、航空券でしょうか。
私はやはり、”命あってのモノダネ”だと思います。究極の貴重品はあなた自身。体や生命まで張って守るべきものは何もありません。だから、パスポートやお金を盗られまいとして刺されたり、撃たれたりするのは本末転倒。自分自身が存在しなくなるとパスポートも、お金も何の役に立ちません。
生命の危機を前にしたら、迷わず他の全ては投げ出しましょう。
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貴重品の優先順位
生命は置いておいて、他の貴重品について考えてみましょう。一般的に貴重品と呼ばれるものには以下のようなものがあります。
1.現金
2.パスポート
3.トラベラーズチェック
4.クレジットカード
5.その他、価格の高い品物(カメラなど)
さて、ここで、これらの貴重度に優先順位が発生する事に思い当たったでしょうか。
そうです。再発行や再購入が不可能であるものとそうでないものです。
上記の6つのうち、再発行不能なものは1.の現金のみ。その外の品は”盗まれると面倒”、あるいは”余計な出費となる”ものであっても、盗まれると進退窮まるものではありません。
そして、さらに、1.の現金についても、他の再発行可能なもので代替可能なものであります。
もし、あなたが旅行中必要となる費用の全てを現金で持っていこうとしているのであれば止めた方がよいです。なぜならば、究極の貴重品である自分の生命と貴重品ナンバー1である現金のどちらを守るかで迷う事になるからです。こういう迷いが判断を誤らせ、”究極の貴重品”に危機を招きます。
現金はあまり持って歩かないのが正解。トラベラーズチェックやクレジットカードを活用しましょう。
優先順位の低い貴重品の扱い
再発行可能な貴重品はとっとと放り出して自分の身を守りましょう。
ただし、その際、面倒な再発行手続きが必要となります。そして、こういうことを想定していないと、再発行の手続き方法そのものがわからないという結果を招きます。
貴重品をどう守るか考えるより、各貴重品の再発行手順について知っておいた方が簡単でしょ?
【参考】
パスポートの再発行
トラベラーズチェックの再発行(アメリカンエクスプレス)
クレジットカードの再発行
JCBカード
VISAカード
マスターカード ちなみに貴重品の優先順位で5に挙げた、価格の高いもの、これは再発行はできません。これは海外旅行傷害保険の携行品でカバーする事になります。
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貴重品の持ち歩き方あれこれ
ここまで読んできた人は、貴重品という概念がだいぶ薄れてきたのではないでしょうか。それでも面倒な手続きを避けるために貴重品の持ち歩き方いろいろです。
●持ち歩かない
これは私が最近採用している方法。ホテルのセイフティボックスとかにとっとと預けてしまいます。実はホテルの従業員が泥棒で、セイフティボックスの中身がごっそり盗まれた事例がありますが、そのくらいの犯罪に巻き込まれたときは逆に手続きもみんなで一緒にやるので面倒じゃなくなります。現金はその日使用する分だけ、ポケットに直接放り込んでおきます。
●首から下げる
私が最近、移動中採用している方法です。ポケットが少ない服を着る事が多くなったので・・。
ただし、微妙に危険もはらんでおり、貴重品袋を引っ張られると首が絞まります。実際にそういった事例はいくつか報告されているようです。メジャーな割にあまりお薦めできないかも。
●ハラマキ
これは無敵の防備に近いです。私も治安の悪い国では採用します。問題は、暑い国ではうっとうしいのと、出し入れに不便なため、面倒になってちゃんと利用しなくなる場合があることです。それに、空港で出入国審査のたびにズボンのベルトを緩めていると、特に男性旅客対女性入国審査官の場合は逮捕されるかもしれませんネ。逆だと喜ばれるかもしれませんが・・・・。
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自分の身を守る
今回はなんとなく月並みなウンチクに終わりそうになってきましたね。ただ、ここまで注意深く読み進んできた人はお気づきでしょうか。逆転の発想をすれば、”自分の身の安全にさえ注意を払えば後は何とかなる”ということなのです。
自分の身の安全も、パスポートも、カードも、トラベラーズチェックも守らなければならないと大変でしょ?相反する事になる場合もありますね。
自分の身を守る・・・これだけなら何とかなりそうな気がしませんか?
例えば・・・
●人通りの少ない夜道は避ける
●2階以上や地階の店は要注意
●声をかけてきた人を良く観察する・・・自分より強そうかとか、自分より走るのが速そうかとか。
●駐車場はできるだけ店に近い駐車スペースを使う
などが、今私が思いつくことです。
2階以上や地階の店は要注意なのは、窓から逃げ出しにくいからです(ちなみにE&Gは5階。要注意!)
海外を旅していると、いろいろな人が声をかけてくるのを経験した人も多いでしょう。客引きとか、親切なおじさんとか、いろいろ。実際、なかなか見分けがつかないんですよね。
だからと言って全てをシャットアウトしていると、旅の楽しみのかなりの部分を放棄してしまうことにもなると思うのです。ただ、何でも受け入れているとそのうちヒドイ目に合います。
自分を守るためには常に”脱出ルート”を考えておくこと。これに尽きるとおもいます。
脱出ルートを考えながら、最悪の場合の”再発行手続き”を確認したうえであれば、かなり今までより勇気を持って足を踏み入れる事ができるところがあるのではないでしょうか。いつも神経を張り詰めて旅行するよりも、押さえるところだけ押さえて、あとはリラックスして旅を楽しみましょう。
かといって、ガードを固めすぎて、結局訪れた国をあまり体験できずに過ごしてしまうのも、もったいない話でもあります。
”旅行中のトラブル回避のために”でも少し触れたのですが、もう少し自分自身の安全を守るための考え方を掘り下げてみたいと思います。
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■究極の貴重品とは?
よく、”旅行中は貴重品から目をはなさないように”とか、”貴重品は肌身離さず”といわれます。それでは貴重品とは何でしょうか。パスポートでしょうか、現金でしょうか、航空券でしょうか。
私はやはり、”命あってのモノダネ”だと思います。究極の貴重品はあなた自身。体や生命まで張って守るべきものは何もありません。だから、パスポートやお金を盗られまいとして刺されたり、撃たれたりするのは本末転倒。自分自身が存在しなくなるとパスポートも、お金も何の役に立ちません。
生命の危機を前にしたら、迷わず他の全ては投げ出しましょう。
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貴重品の優先順位
生命は置いておいて、他の貴重品について考えてみましょう。一般的に貴重品と呼ばれるものには以下のようなものがあります。
1.現金
2.パスポート
3.トラベラーズチェック
4.クレジットカード
5.その他、価格の高い品物(カメラなど)
さて、ここで、これらの貴重度に優先順位が発生する事に思い当たったでしょうか。
そうです。再発行や再購入が不可能であるものとそうでないものです。
上記の6つのうち、再発行不能なものは1.の現金のみ。その外の品は”盗まれると面倒”、あるいは”余計な出費となる”ものであっても、盗まれると進退窮まるものではありません。
そして、さらに、1.の現金についても、他の再発行可能なもので代替可能なものであります。
もし、あなたが旅行中必要となる費用の全てを現金で持っていこうとしているのであれば止めた方がよいです。なぜならば、究極の貴重品である自分の生命と貴重品ナンバー1である現金のどちらを守るかで迷う事になるからです。こういう迷いが判断を誤らせ、”究極の貴重品”に危機を招きます。
現金はあまり持って歩かないのが正解。トラベラーズチェックやクレジットカードを活用しましょう。
優先順位の低い貴重品の扱い
再発行可能な貴重品はとっとと放り出して自分の身を守りましょう。
ただし、その際、面倒な再発行手続きが必要となります。そして、こういうことを想定していないと、再発行の手続き方法そのものがわからないという結果を招きます。
貴重品をどう守るか考えるより、各貴重品の再発行手順について知っておいた方が簡単でしょ?
【参考】
パスポートの再発行
トラベラーズチェックの再発行(アメリカンエクスプレス)
クレジットカードの再発行
JCBカード
VISAカード
マスターカード ちなみに貴重品の優先順位で5に挙げた、価格の高いもの、これは再発行はできません。これは海外旅行傷害保険の携行品でカバーする事になります。
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貴重品の持ち歩き方あれこれ
ここまで読んできた人は、貴重品という概念がだいぶ薄れてきたのではないでしょうか。それでも面倒な手続きを避けるために貴重品の持ち歩き方いろいろです。
●持ち歩かない
これは私が最近採用している方法。ホテルのセイフティボックスとかにとっとと預けてしまいます。実はホテルの従業員が泥棒で、セイフティボックスの中身がごっそり盗まれた事例がありますが、そのくらいの犯罪に巻き込まれたときは逆に手続きもみんなで一緒にやるので面倒じゃなくなります。現金はその日使用する分だけ、ポケットに直接放り込んでおきます。
●首から下げる
私が最近、移動中採用している方法です。ポケットが少ない服を着る事が多くなったので・・。
ただし、微妙に危険もはらんでおり、貴重品袋を引っ張られると首が絞まります。実際にそういった事例はいくつか報告されているようです。メジャーな割にあまりお薦めできないかも。
●ハラマキ
これは無敵の防備に近いです。私も治安の悪い国では採用します。問題は、暑い国ではうっとうしいのと、出し入れに不便なため、面倒になってちゃんと利用しなくなる場合があることです。それに、空港で出入国審査のたびにズボンのベルトを緩めていると、特に男性旅客対女性入国審査官の場合は逮捕されるかもしれませんネ。逆だと喜ばれるかもしれませんが・・・・。
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自分の身を守る
今回はなんとなく月並みなウンチクに終わりそうになってきましたね。ただ、ここまで注意深く読み進んできた人はお気づきでしょうか。逆転の発想をすれば、”自分の身の安全にさえ注意を払えば後は何とかなる”ということなのです。
自分の身の安全も、パスポートも、カードも、トラベラーズチェックも守らなければならないと大変でしょ?相反する事になる場合もありますね。
自分の身を守る・・・これだけなら何とかなりそうな気がしませんか?
例えば・・・
●人通りの少ない夜道は避ける
●2階以上や地階の店は要注意
●声をかけてきた人を良く観察する・・・自分より強そうかとか、自分より走るのが速そうかとか。
●駐車場はできるだけ店に近い駐車スペースを使う
などが、今私が思いつくことです。
2階以上や地階の店は要注意なのは、窓から逃げ出しにくいからです(ちなみにE&Gは5階。要注意!)
海外を旅していると、いろいろな人が声をかけてくるのを経験した人も多いでしょう。客引きとか、親切なおじさんとか、いろいろ。実際、なかなか見分けがつかないんですよね。
だからと言って全てをシャットアウトしていると、旅の楽しみのかなりの部分を放棄してしまうことにもなると思うのです。ただ、何でも受け入れているとそのうちヒドイ目に合います。
自分を守るためには常に”脱出ルート”を考えておくこと。これに尽きるとおもいます。
脱出ルートを考えながら、最悪の場合の”再発行手続き”を確認したうえであれば、かなり今までより勇気を持って足を踏み入れる事ができるところがあるのではないでしょうか。いつも神経を張り詰めて旅行するよりも、押さえるところだけ押さえて、あとはリラックスして旅を楽しみましょう。
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