旅先で価値ある時間を過ごすための準備

　ちょうど今年のゴールデンウィークに旅行の計画を持っておられる方もおられると思います。そういう方を含めて、旅に出る予定のある方への提案が今回の内容です。

　少しキザな言い方をするならば、”旅は思い立った時からすでに始まっている”のです。

　旅に出る事を決めて、訪問先を決めたあと、皆さんは何をするのでしょうか。最近はやりの”情報収集”でしょうか。おすすめの宿やレストランを調べ、過去訪問した人のブログを読み漁り、口コミ情報を読みふけって、そうやって得ることができる事には限りがあります。大抵の場合、少し得したとか、その程度の事。言い方を変えれば”金で買える”程度の価値にとどまっていると思いませんか。

　プライスレスな価値を求めるのであれば、自分自身をそれ相応にグレードアップしなければなりません。

　たとえば、旅先で出会った人たちと有意義な時を過ごしたいのであれば、少なくともある程度の英語力は必要です。できれば片言でも良いので現地の言葉が喋れれば一気に世界は広がります。反発を恐れずに書かせていただくと、それなりに旅の経験がある方で、日常会話程度の英語ができない人に会ったことはありません。

　ゴールデンウィークまであと2週間程度。”もう間に合わないよ”と思う方も多いでしょうが、少しでもやっていった方が間違いなく旅先での時間はより価値あるものに変わります。そう考えれば、このブログを読んでいる時間なんてないはずです。

　"2019年のゴールデンウィークに旅に出るとき、思い立って英語を勉強したんだなぁ”
　というのも旅にまつわる思い出として残っていきますし、その時身に着けたちょっとした英語力は今回だけでなく次回の旅でも大いに役に立つと考えれば、”今回泊まるホテルの口コミ情報”なんて1回限りの、しかも信ぴょう性が？な情報を読みふけっている場合ではない事に気が付くはずです。

　レンタカーやレンタルバイクで旅する人はどうでしょうか。パンク修理は当然できますか？エンジンが始動しなくなったら何ができるか、海外ツーリングや海外ドライブを計画しているのであれば当然、その程度の知識は持っていますか？というより、日本国内をドライブやツーリングするとしても必要な知識だと思います。

　例えば、オーストラリアの原野で立ち往生したとして、携帯電話でロードサービスを呼べたとしても、隣の町まで200km近くある場合はザラにあります。ロードサービスがすぐに出発してくれたとしても到着まで2時間。レッカーされて、最寄りの町まで再び2時間。合計4時間を浪費したら、もうその日の予定はキャンセルです。これが旅の半ばあたりだと、帰国できるかどうか微妙な状況になる場合だってあります。自分の身を守りたければある程度の修理技術は必要です。それが無いなら、海外ドライブや海外ツーリングに出るには少し早い。ツアーにしておくことをお勧めします。でも、今その技術が無くても、今からまだ2週間はあるわけですから、これから出発までにある程度身につければよいのです。

　そうすれば、次回の海外ドライブや海外ツーリングのみならず、日本国内での日々の運転にだって役に立つわけですから何の無駄もありません。

　そういう、旅するうえで必要な知識や技術をこれから出発までに身に着けて自分自身を旅に向けてアップグレードしてみてはいかがでしょうか。

　そのうえで、もう一つのご提案は旅先の歴史や文化や習慣に関する知識を身に着ける事。そうすれば変に”遅れた国”とか”進んだ国”という視点で訪問先を見る事も無くなりますし、訪問先の文化や習慣に敬意をもって接することができるようになると思います。そういう事から発生するあなたの雰囲気は間違いなく旅先の人達から好意をもって受け入れられます。

　旅立つ前までのこれからの時間も旅の一部として有意義な過ごし方を。


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2019年3月のスーパーカブで旅するタイ北部の模様を動画で公開しています。

https://youtu.be/ZVdfsPb6cCE