橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

世界は小沢一郎で廻っている? 総理交代記念・テンプレート変更

2010-06-05 01:16:16 | 国内情勢
総理大臣が変わったので、気分を変えてテンプレートも変えてみました。
飽きたらまたすぐ変えるかも。って、それじゃまるで日本の総理大臣みたいだ。
菅さんだって、選挙管理内閣なんて言われちゃってはいるが、本人の表情を見ていると、9月以降も続けるつもりのように見える。

それに、今回の総理交代は、「小沢一郎の影響力を排除する」記念すべき総理交代劇になるのではという妙な期待も、いろんなメディアの報道から垣間見える。

一部では(いや、ほとんどか)、今回の小鳩ダブル辞任は鳩山さんのクーデターみたいなもので、あのサムアップ(親指ガッツ)は、小沢さんを道連れに出来たことに対するガッツポーズだと解説されている。
官房長官と幹事長という2大要職も、仙谷由人と枝野幸男という2大反小沢勢力が占めようとしていて、今回の一連の動きは小沢一郎の影響力を党内から排除する方向に動いていると、マスメディアは嬉しそうに伝える。
マスメディアだけではない。これまでマスメディアを批判してきたインターネットを主戦場とするメディアやフリージャーナリストも、民主党の中枢から小沢一郎の影が消えることに関しては、マスメディアとそう変わらない論陣を張るものもある。
ニュースで紹介される街の声も、鳩山さんには同情的なものもあるが、小沢さんに対して同情票はほとんどない。
かろうじて、小沢さんを擁護する声が聞かれるのはツイッター上くらいだ。

日本中がそうまでして排除したい「小沢一郎」とは何なのか?

なぜみんなそんなに小沢一郎が嫌いなのだ?

金権政治の象徴のようになってるから?でも、実際に利権をむさぼっている人は他にもいるだろう。
湾岸戦争を機にPKO法を成立させ自衛隊の海外派遣の道筋を作ったのが小沢一郎だから? でも、今回の普天間問題で、大臣を罷免された社民党の福島さんに「あんたたちが正しいよ」と言ったのも小沢一郎だ。
それともやっぱ、あの悪人顔のせいか?

確かに、政策調査会をなくし、政策立案を一元化したことに対する独裁だとの声は分からなくもない。
原理主義者だから周りを排除しちゃうこともあるんだろう。
記者会見のやり取りを見ても分かるけど、勉強不足の人や権力に対して媚びへつらうタイプも嫌いそうだしな。
基本的に小沢一郎っていわゆるエリート面した似非セレブが嫌いなんだと思う。

また、政治記者などの話では、小沢さんって急に態度が豹変したりするらしい。
これまで親しくしてたのに、突然、電話にも出なくなったりするというのだ。記者の方では理由が分からない。でも、小沢一郎は電話に出ない・・。それで記者は嫌いになっちゃう。
小沢さんは小沢さんなりになんか理由があるんだろうけど、往々にしてそういうのって本人にしか分からない理由だったりするからな・・。そういうのが敵を増やしてるということに無頓着なのも小沢一郎という人なのだろう。

とはいえだ、そういう政策以外のことが、これほどまでに政治家小沢一郎を否定する理由となろうか??

他に、小沢さんはやりたい政策なんかない、選挙で勝って政権交代することだけが目標だという批判もある。
じゃあ、もし参院選に大勝して、政権が盤石になれば、小沢一郎は満足して引退するのか?それは否じゃないのか?
ああ、わからん。


うわー、明日朝早いのにもうこんな時間だ!

とにかく、小沢一郎さえいなくなれば、なんか問題解決~みたいな空気がちょっと気持ち悪い。みんなが妙に明るいのが気持ち悪い。小沢さんの影響力が低下しただけで、これまで民主党をぶったたきまくってたマスコミは手のひら返しそうな勢いだ。

まあ、実際どうなるかはわからないが、反小沢とか親小沢とか、小沢一郎という人物を軸にしてしか日本の政治の話は成り立たないということが、ここ数日でさらに浮き彫りになったのだった。

そんな小沢一郎は、一体、日本の中の何を象徴しているのか?

もう、ねむねむで頭が動かないけど、眠くなくても、その答えなんて簡単にでるはずない。

こんなとき、橋本治だったらなんて言うんだろう。聞いてみたいけど、今は彼のコラムを読める雑誌ってないんだよね(もしあったら教えてください)。それに、このブログのタイトルであるナンシー関も生きてたら、あの鳩山さんの親指サムアップをどう解釈したんだろ。小鳩の消しゴムハンコ見たかったよ・・・。

小沢一郎とは日本人にとって何なのか・・・?

高橋源一郎はナロードニキと言っていた。農村部から中央に対する恨みを代表して小沢一郎が抱えている。そうしたルサンチマンが彼の政治の原動力だという。だとすると、理念が無いわけでもなさそうなんだけどな・・。
本棚にある小沢一郎著「日本改造計画」もあらためて読んでみるか。

あ、ほんと眠い。
頭がクリアなときに少しずつ考えていこう。何か重要なことのような気がする。
今日は、もうまぶたが・・・。
ちなみに、明日から能登半島に行ってきます。

世界は小沢で廻っている。

日本改造計画
小沢 一郎
講談社

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小沢一郎 嫌われる伝説
渡辺 乾介
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剛腕維新
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小沢一郎の功罪 佐高信の政経外科 XII
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虚像に囚われた政治家 小沢一郎の真実 (講談社プラスアルファ文庫)
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